【IFA 2010】パナソニック、3D AVCHDビデオカメラなど

-ハードとソフトの両輪で「3Dは今が買い時」


パナソニック ヨーロッパ会長兼CEOのLaurent Abadie氏が3D AVCHDビデオカメラを紹介(右は業務用製品)

 ドイツ・ベルリンで9月3日(現地時間)より開催されるIFA(国際コンシューマエレクトロニクス展) の開幕に先駆け、1日にパナソニックのプレスカンファレンスが行なわれた。

 パナソニックの会見は、プレス10名程度に対して1台の3D対応54型プラズマテレビが用意。3Dコンテンツのデモが、大型のスクリーンではなく手元の3Dメガネとプラズマで身近に体験できるという形式で行なわれた。


プレスカンファレンス会場に多くの3D VIERAが設置されたHDC-SDT750(3Dコンバージョンレンズ装着時)

 最初に披露された新製品は、3D対応の民生用AVCHDビデオカメラ「HDC-SDT750」。欧州では今秋の発売が予定されている。日本向けモデルの「HDC-TM750」と同様に、3Dコンバージョンレンズの装着によりサイドバイサイド方式の3D動画が撮影可能。ビデオカメラ単体では2D撮影となる。

 記録解像度としてはフルHD(1,920×1,080ドット)だが、3Dの方式はサイドバイサイドのため、解像度は横方向が半分となる。

 3Dテレビではプラズマ「VIERA」の新製品として、VT20シリーズ(42/46型を追加)と、GT20シリーズ(42型)を披露。VT20シリーズはネイティブコントラスト500万:1という黒の沈み込みや、3Dメガネを2個付属することなどが特徴。GT20シリーズはネイティブコントラスト200万:1。両シリーズともTHX認証を取得している。

3D対応VIERAの新モデルが披露新製品を加えたVIERAのラインナップ
アバターのBlu-ray 3D化も予告した

 3Dはハードウェアだけでなくコンテンツの普及にも注力することをアピール。前述のAVCHDビデオカメラで「プライベート3D」を新たな3Dコンテンツとして提案するほか、他社とのコラボレーションについても紹介した。

 映画作品では、3D VIERA購入時にBlu-ray 3Dの「アイス・エイジ3」と「Coraline」をバンドルするキャンペーンを2011年3月末まで実施する。また、「クリスマスシーズンにビッグタイトルを用意する」とし、前面のスクリーンには「アバター」と思われる画像が表示された。また、放送では欧州でEURO SPORTと、米国でCBSスポーツ、DIRECTVと協力することでテニスの3Dコンテンツが充実。そのほか、ゲームでは、NVIDIAとのコラボレーションについて説明。400タイトル以上が3D対応PCと3D VIERAで楽しめるという。


新製品やサービスを説明したAVCネットワークス社 テレビビジネスユニット長の上原宏敏氏放送の3Dコンテンツでは、EURO SPORTなどとの協力でテニスを強化ゲームコンテンツの例として、Ubiソフトとの協力も紹介

 欧州における3D関連製品の拡大に向け、10月より「Panasonic 3D Innovation Center」を設置することも明らかにしており、業務用3Dカムコーダ/モニターや、IPTVのVIERA CASTなどの取り組みを含めて「新しい3Dワールドの創造」を目指すという。

152型の4K2Kプラズマディスプレイ

 その他にも2010年秋の新製品として、「世界最大の3Dディスプレイ」とする4K/2K解像度の152型プラズマ「TH-152UX1」を投入。また、3D対応のBlu-rayプレーヤー「DMP-BDT100」をはじめとする3D対応のBlu-rayシアターシステムも紹介。壁掛けも可能なスリムなサウンドバーを使ったモデル「SC-BFT800」のほか、トールボーイ4本とセンター、サブウーファで構成する「SC-BTT755」、コンパクトなスピーカーを採用する「SC-BTT350」がそれぞれ発売される。

 そのほか、3DメガネについてもL/M/Sサイズを用意する新製品「TY-EW3D2」が紹介された。こうしたハードウェアのラインナップ充実と、前述のようなコンテンツの強化を含め「Now Is The Time To Buy 3D」(今が3D製品の買い時)とアピールした。


Blu-ray対応シアターシステム3モデル3つのサイズの3Dメガネを用意する「パナソニックの3Dは今が買い時」とアピール


(2010年 9月 2日)

[AV Watch編集部 中林暁]