ソニー、AVCHD/3D撮影に対応サイバーショット5機種
-1080/60p記録の「TX100V」や10倍ズーム「HX7V」
DSC-TX100V |
ソニーは、新開発の1,620万画素裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載した、フルHD動画撮影対応デジタルカメラ「サイバーショット」5機種を2月10日より順次発売する。
全モデルで1,920×1,080ドット/60iのAVCHD撮影に対応するほか、3Dの静止画撮影機能を搭載。光学10倍ズームの「DSC-HX7V」や、1080/60p記録で有機ELタッチパネル採用の「DSC-TX100V」、防水仕様の「DSC-TX10」などをラインナップする。
型番 | 特徴 | 発売日 | 店頭予想価格 |
DSC-TX100V | 1,920×1,080/60p 3.5型有機ELタッチパネル | 3月4日 | 45,000円 |
DSC-TX10 | 5m防水/薄型 タッチパネル | 40,000円 | |
DSC-HX7V | 光学10倍ズーム GPS、コンパス | 2月10日 | 40,000円 |
DSC-WX10 | 光学7倍ズーム | 3月4日 | 35,000円 |
DSC-WX7 | 光学5倍ズーム | 2月10日 | 30,000円 |
全モデルで、新開発の1/2.3型有効1,620万画素裏面照射型CMOS「Exmor R」や、映像処理エンジン「BIONZ」を搭載。高感度撮影時のノイズ低減やフォーカス、露出、ホワイトバランス制御、逆光環境下でのダイナミックレンジ拡大などの、画質向上を図っている。
加えて、動画撮影機能では、AVCHD方式での1080i(1,920×1,080/60i)記録に全5モデルが対応。DSC-TX100VではAVCHDを超える1080p(1,920×1,080/60p)記録が可能となっている。動画撮影中のシーン認識にも対応しており、最大36パターン(TX10/TX100Vなど)からシーンに合わせて最適な画質で撮影できる。動画撮影中に動く被写体にピントをあわせて追いかける「追尾フォーカス」にも対応する。
DSC-TX100V(レッド) | ||
DSC-HX7V(ホワイト) | DSC-WX10(バイオレット) |
動画撮影中の静止画記録にも対応。シーンに合わせて連写画像を合成して、高画質な静止画オート撮影を実現する「プレミアムおまかせオート」も進化しており、新たに赤ちゃん、スポットライト、低照度の3シーンを追加。従来のAUTO、人物、逆光&人物、夜景、逆光、マクロ、風景、拡大鏡などとあわせて活用できる。逆光認識時のHDR(ハイダイナミックレンジ)処理の合成枚数も2枚から3枚に増加し、より自然な階調表現が可能という。
シャッターボタンを押しながらカメラを横や縦に一振りするだけで、パノラマ写真を簡単に撮影できる「スイングパノラマ」も搭載。最大245度のパノラマ画像を作成できるほか、最大10,480×4,096ドットの4,290万画素撮影ができるHRモードも新搭載。PS3や大画面テレビなどでスムーズに拡大再生が楽しめるという。
3D静止画撮影機能も強化。シャッターボタンを一回押すだけで、自動的にピントをずらした2枚の画像を撮影し、前景と背景の判断をしながら奥行きを推定、3D画像を生成する「3D静止画」機能を搭載。さらに、スイングパノラマを応用して、一回のスイング中に高速連射撮影された100枚の画像から右目用と左目用の短冊状の画像をつなぎ合わせて、右目用と左目用の画像を同時に生成する「3Dスイングパノラマ」や、15視点のマルチアングル画像ファイルを生成する「スイングマルチアングル」などを装備している。
そのほか、背景をぼかしてメインの被写体を際立たせる「背景ぼかしモード」に対応。また、パソコンにUSB接続して充電可能にする「USB充電/給電機能」を搭載(カメラ電源OFF時)。さらに、近距離無線転送技術「TransferJet」にも対応する。
DSC-TX10のグリーン | DSC-WX7のピンク |
■ DSC-TX100V/TX10
スライド型のレンズバリアを採用したサイバーショットの上位機種。
最上位機のTX100Vは、AVCHDだけでなく、1,920×1,080ドット/60pのプログレッシブ記録モード「PSモード(28Mbps)」に対応し、動きのあるシーンを撮影できる。カラーはレッドとブラックの2色を用意するほか、ソニーストア限定モデルとしてシルバーもラインナップする。
DSC-TX100V(レッド) | DSC-TX100V(ブラック) | DSC-TX100V(シルバー)。ソニーストア限定モデル |
DSC-TX100Vの背面。3.5型有機ELを採用 |
なお、PSモードはAVCHD規格を超えているため、他のAVCHD機器での再生が保証されない独自方式となる。コンパクトデジカメとしてはTX100Vが1,920×1,080/60pに初めて対応したという。AVCHDは24MbpsのFX、17MbpsのFH、9Mbps(1,440×1,080ドット)のHQの各モードを用意。また、最高1,440×1,080ドットのMP4記録にも対応する。
レンズは光学4倍ズームの「バリオ・テッサー」で、焦点距離は35mm換算25~100mm(F.3.5~4.6)。動画撮影時も4倍ズームを利用できる。また、動画専用のMOVIEボタンを装備しており、モード切替なしに動画撮影が行なえる。記録メディアはSDメモリーカードとメモリースティックデュオ。
ディスプレイは、3.5型/122.9万画素のワイド有機ELで、静電容量式のタッチパネルを採用。モニターの外光反射を抑えるTruBlack技術も採用している。HDMIミニ端子や、AV出力やUSB、DC入力のマルチ端子を装備。バッテリはNP-BN1が付属する。外形寸法は97×17.8×58.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約147g(バッテリとメモリーカード含む)。
DSC-TX10 |
TX10は、防水仕様のサイバーショットで、TX100Vと同様のExmor Rセンサーや光学4倍ズームレンズを搭載する。カラーは、シルバー、ブラック、ピンク、ブルー、グリーンの5色を用意する。
TX100Vとの違いは、5mまでの防水性能を備えているほか、防塵設計や1.5mの落下衝撃試験をクリアしていることなど。一方、動画記録はAVCHDの1080iまでとなるほか、ディスプレイも3.0型/92.1万画素のタッチパネル液晶となる。バッテリはNP-BN1が付属。外形寸法は95.6×17.9×56.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約133g(バッテリとメモリーカード含む)。
DSC-TX10(ブルー) | DSC-TX10(ホワイト) | 背面。3型タッチ液晶を装備する |
■ DSC-HX7V
DSC-HX7V |
光学10倍ズームレンズを搭載するほか、光学式の手振れ補正「アクティブモード」に対応するなど、動画撮影性能にこだわったサイバーショット。カラーはゴールド、ブラック、ホワイト、レッド、ブルーの5色
レンズは光学10倍ズームのソニーGレンズで、35mm換算の焦点距離は25~250mm(F3.5~5.5)。非球面レンズは高屈折レンズを採用し、収差を抑え、ズーム全域で高いコントラストを実現するとともに、色にじみを抑えたという。
動画記録形式はAVCHDとMP4で、AVCHDは24MbpsのFXモードに対応する。SDメモリーカード/メモリースティックデュオスロットも装備する。モニターは3型/92.1万画素のエクストラファイン液晶。AV出力やUSB、DC入力のマルチ端子を装備する。バッテリはNP-BG1が付属。外形寸法は101.6×28.6×57.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約208g(バッテリとメモリーカード含む)。
DSC-HX7V(ホワイト) | DSC-HX7V(レッド) | DSC-HX7V(ブルー) |
■ DSC-WX10/WX7
ともに、最新の1/2.3型有効1,620万画素「Exmor R」を搭載し、DSC-WX10は光学7倍ズームレンズ(35mm換算24~168mm/F2.4~5.9)を、WX7は光学5倍ズームレンズ(同25~125mm/F2.6~6.3)を搭載する。光学手振れ補正機能も備えている。
カラーは、DSC-WX10がブラック、ゴールド、バイオレットの3色、DSC-WX7がシルバー、ブラック、ホワイト、ピンク、ブルーの5色
DSC-WX10 | DSC-WX7 |
動画記録形式はAVCHDとMP4で、AVCHDは24MbpsのFXモードに対応する。SDメモリーカード/メモリースティックデュオスロットも装備する。モニターは、2.8型/約46万1,000画素のクリアフォト液晶プラス。HDMIミニ端子やAV出力やUSB、DC入力のマルチ端子を装備する。
バッテリはWX10がNP-BG1、WX7がNP-BN1。外形寸法/重量はWX10が95×23.3×53.5mm(幅×奥行き×高さ)/約161g(バッテリとメモリーカード含む)、WX7が92.2×19.1×51.9mm(同)/(バッテリとメモリーカード含む)。
(2011年 1月 13日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]