ソニー、クラウド型音楽配信を他社Android機器にも展開

-Music Unlimitedを米国などで開始。合計9カ国に


Music Unlimited powered by Qriocity。PS3上の楽曲再生画面

 ソニーは、クラウド型音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity」を米国、オーストラリア、ニュージーランドで開始した。また、ソニー製品だけでなく、他社のAndroidベースの機器にも対応していく。

 Music Unlimited powered by Qriocityは、ソニーミュージックやユニバーサルミュージック、ワーナー、EMIなどの音楽レーベルや多数のインディペンデントレーベル、音楽出版社などが参加するクラウドベースのデジタル音楽配信サービス。英国、アイルランドで、2010年12月からサービス開始しており、2011年1月にフランス、ドイツ、イタリア、スペインでサービス開始。今回の3カ国を加え、展開国は9カ国になる。

 楽曲データを機器側に蓄積せず、Qriocityのサーバーからストリーム再生する点が特徴。オーディオ形式はHE-AAC 48kbps。有料のサービスとなり、米国での利用料金は「ベーシック」が月額3.99ドル、「プレミアム」が月額9.99ドル。

 サービス開始時の楽曲数は約600万曲で、順次ライブラリーを追加。同サービスには、ソニーの2010年、2011年モデルのネットワーク対応「BRAVIA」やBlu-rayプレーヤー、ホームシアターシステム、PlayStation 3、VAIOなどが対応。これらの機器でクラウド上のライブラリから自動再生される楽曲をストリーミングで楽しめる。

 また、今後Androidベースのソニーのポータブル機器で対応するほか、他社のAndroidベースの機器など、様々なモバイル機器にも準備が整い次第、対応していく方針という。

 12音解析技術をベースにしたSensMe機能により、ジャンルや年代、ムード別に解析。カスタマイズされた音楽チャンネルをストリームで楽しめ、Qriocityに対応したデバイスからで、共通の音楽体験ができる。「プレミアム」では、Qriocity上の楽曲をオンデマンドでフル視聴できるほか、プレイリスト作成や、各音楽ジャンルのトップ100を集めた最新ヒットチャンネルへのアクセスなどが可能となる。


パソコンではブラウザ経由で利用するジャンルを選択して再生PCで管理している楽曲が、Music Unlimitedに登録されている場合、My Libraryとしてオンデマンド再生できる

(2011年 2月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]