ドコモ、Xperia arcなどの新スマートフォン/タブレット
-「MEDIAS」、「Optimus Pad」も。夏に防水端末を予定
左から、MEDIAS、Xperia arc、Optimus Pad |
NTTドコモは24日、Android搭載スマートフォン/タブレットの2011年春モデルを発表した。スマートフォンはソニー・エリクソン製の「Xperia arc」と、NECカシオモバイルの「MEDIAS」の計2モデル、タブレットはLGの「Optimus Pad」を用意し、3月15日より順次発売する。
端末のラインナップは下表の通り。なお、各端末の詳細は別記事で掲載している。
製品名 型番 | 発売時期 | メーカー | ディスプレイ | Android OS | ワンセグ FeliCa 赤外線 | その他特徴 |
Xperia arc SO-01C | 3月24日 | ソニー・エリクソン | 4.2型 854×480ドット液晶 | 2.3 | - | Exmor R 720p動画撮影 DLNAサーバー |
MEDIAS N-04C | 3月15日 | NECカシオ | 4型 854×480ドット液晶 | 2.2 | ○ | Gorillaガラス 薄さ7.7mm |
Optimus Pad L-06C | 3月下旬 | LG | 8.9型 1,280×768ドット IPS液晶 | 3.0 | - | 3D撮影 フルHD動画出力 |
■ Xperia arc SO-01C
Xperia arc SO-01C |
Android 2.3搭載のソニー・エリクソン製端末。2011 International CESで発表され、第1四半期より順次発売予定としていた。カラーはMidnight Blue、Misty Silver、Sakura Pinkの3色。
4.2型/854×480ドットのマルチタッチ液晶を搭載。「モバイルブラビアエンジン」により高画質化を図っている。また、外でも明るく見えるという「Reality Display」も搭載。深いブラックを追求したClear Black Panelと、超狭額縁デザインを採用する。本体は製品名である「arc」(弧)の通り、曲面を用いたデザインが特徴で、最薄部は8.7mm。
810万画素の裏面照射型「Exmor R for mobile」CMOSセンサーを備え、720p動画撮影が可能。開放F2.4の明るいレンズを採用している。顔認識機能や、シーン検出機能も搭載。コンティニュアスAFも備えている。また、従来モデルに比べ撮影した写真を保存してから、次の撮影に移るまでの処理速度が大幅に向上。素早い連続撮影が行なえるという。
マイクロHDMI出力端子を備え、本体内の静止画/動画をテレビに出力可能。DLNAサーバー機能も備え、PlayStation 3などクライアント機器に無線LAN経由でコンテンツを配信できる。FMラジオも搭載し、楽曲認識サービスのTrackIDと連携。FM再生中に楽曲情報を取得したり、そこからmora touch経由で楽曲を購入することもできる。
ワンセグやFeliCa(おサイフケータイ)、赤外線通信には非対応。iモードのメールアドレスが使える「spモード」は利用できる。Bluetooth 2.1+EDRや、GPSも搭載する。外形寸法は約125×63×8.7~10.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約118g。
カラーは3色 | 曲面を用いた本体デザイン | 背面 |
■ MEDIAS N-04C
MEDIAS N-04C |
「スマートフォン世界最薄」を謳う最薄部7.7mm/重さ約105gのスリム筐体で、メタルフレームを採用する、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製端末。Android OSのバージョンは2.2で、今夏に2.3へのアップデートを予定している。カラーはMEDIAS BlackとMEDIAS Whiteの2色。
ディスプレイは4型854×480ドット液晶。表面には米CorningのGorillaガラスを採用。落下や擦傷、衝撃に耐性を持たせている。また、側面から見たときにスマートな印象を与えるという「強剛性ハイブリッド構造」により、デザイン性や軽さ、剛性を高めている。
ワンセグやFeliCa、赤外線通信機能を搭載。spモードにも対応する。カメラは510万画素で、起動から保存までが素早く行なえる「瞬撮カメラ」となっている。Bluetooth 2.1+EDRや、GPSも備える。IMEにはATOKを搭載するほか、フリック入力も可能となっている。そのほか、おすすめアプリや、チュートリアルなどを紹介するポータルサイト「MEDIAS NAVI」も利用可能。外形寸法は127×62×7.7~8.7mm(縦×横×厚さ)、重量は105g
カラーは2色 | 最薄部は7.7㎜ | 背面 |
■ Optimus Pad L-06C
Optimus Pad L-06C |
8.9型/1,280×768ドットのIPS液晶を搭載するタブレット端末。Android OSはタブレットに最適化された3.0を採用する。ステレオスピーカーも備える。1GHzのデュアルコアCPUを搭載し、動作速度を高めている。なお、3G/無線LANの両方に対応するが、音声通話は行なえない。
500万画素カメラを2基備え、3D動画撮影が可能。3Dの方式はサイドバイサイドで、フォーマットは3GPP。対応機器へHDMI出力することで立体視が可能になるほか、本体ディスプレイでアナグリフ(別途赤青メガネが必要)での3D視聴も可能。200万画素のインカメラも備える。HDMIからは、テレビなどへのフルHD動画出力も行なえる。
マイクロUSB端子を備え、デジタルカメラの静止画を読み込むことが可能。フォトフレームとして利用できる。6,400mAhの大容量バッテリを内蔵する。外形寸法は243×150.4×14.1mm(縦×横×厚さ)、重量は620g。
テレビにHDMI出力 | 側面 | 背面に500万画素カメラを2基搭載 |
■ Android向けBeeTVが本格サービス開始
BeeTVのトップページ |
入退会や番組選択などはAndroidの標準ブラウザで行ない、動画はBeeTV専用アプリで再生。無料の1話目などは、Android標準のプレーヤーで再生可能となる。動画の解像度はVGAサイズ。
このBeeTVと同様に、Andoridマーケットで提供する有料アプリの代金を月々のドコモの料金と合わせて決済できるサービスを開始。ドコモのAndroid端末で日本円のアプリを購入した場合が対象となる。
BeeTVの主な配信コンテンツ | 視聴番組の選択画面 | 視聴画面 |
アプリの料金を月々の支払いと合算できるようになる | オンラインでマニュアルが利用できる「eトリセツ」 | 基地局を利用した位置情報提供サービス。3月下旬よりスタートし、radikoアプリも4月以降に対応予定 |
■ 夏に防水MEDIASを発売予定。Xperiaシリーズの他機種も
Xperia arcを手にする山田隆持社長 |
また、スペインのMobile World Congressにて発表された「Xperia play」や「Xperia pro」、「Xperia neo」の各端末については、「全てではないが、その中からいくつかは、ぜひやっていきたい」と意欲を示した。
スマートフォン市場の現状については、「2010年の11月くらいからスマートフォンへの関心が一気に高まってきた。高校生へのアンケートでも、特に男性でスマートフォンを持ちたい人が多かった。一方、1月のスマートフォン販売結果を見ると、女性が35~40%となったほか、50代以上も15%に上っており、シニアや女性にもたくさん買ってもらえるようになった」と分析。
今後の戦略については、「我々の取り組みの大原則として、2011年度はスマートフォンとフィーチャーフォンの割合が同じになるようにしたい。年間の(夏モデルと冬モデル合計)で40~50機種くらいある。今年も同じぐらいとして、その半分がスマートフォンと思っていただければ」と説明した。
なお、iPhone/iPadといった端末の発売について質問が出ると、「アップルの端末を諦めたわけではない」と強調しながらも、Android 3.0を搭載したOptimus Padの優位性などをアピールし、「開発のメインは、オープンOSであるAndroid」と述べた。アップル製端末との競争については、「シェアで勝った負けたというよりも、『どんな使い方が作れるか』」とした。
そのほか、SIMフリー端末についても言及。今回の新モデルについては非対応だが、4月からの新機種についてはスマートフォン/フィーチャーフォンともにSIMロックの解除ソフトを組み込んだ形で販売し、ドコモショップで解除希望を申し出ると、説明を行なって了解を得た上で解除される。なお、山田社長は「SIMフリーになることで端末の価格が高くなることは無い」としている。
朝倉あきさん(左)と石野真子さん(右)が来場 |
朝倉さんはXperia arcについて「Sakura Pinkの印象が強いです。スマートフォンは、黒とか堅いイメージが強かったですけれども、こういう鮮やかな色が出て、スタイリッシュでキレイ」とコメント。石野さんは、薄型筐体でワンセグなどにも対応したMEDIASについて「おサイフケータイの機能がストレスなく使えて便利。お母さん世代の人にも安心して使っていただきたい。女性におすすめ」と語った。
朝倉さんはXperia arcのSakura Pinkを、石野さんはMEDIASを気に入ったようだ | 現在、放送中のCMの撮影時の舞台裏などを笑顔で振り返った |
(2011年 2月 24日)
[AV Watch編集部 中林暁]