ソニー、薄型/4倍速相当の液晶TV「BRAVIA NX720」

-46/40型。Facebookやニコニコ実況対応


KDL-46NX720

 ソニーは、モノリシックデザインを採用した液晶テレビBRAVIA「NX720」シリーズ2機種を4月下旬に発売する。46型の「KDL-46NX720」と、40型「KDL-40NX720」をラインナップ。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は46型が27万円前後、40型が21万円前後。

 モノリシックデザインを進化させ、一層の狭額縁化や、スタンドのスリム化を実施している。どちらもフレームシーケンシャル方式の3D表示に対応し、3Dメガネ同期用のトランスミッタは内蔵するが、3Dメガネは別売となる。

 パネル解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。倍速駆動のパネルを採用しているが、書き換えスピードを高速化し、エッジ型のLEDバックライトを上下に分割駆動することで、動画のブレや、3D表示のクロストークを抑制。4倍速パネル相当の表示が行なえるという「モーションフローXR 240」方式を採用。どちらもオプティコントラストパネルで、46型のみエッジ型LEDの部分駆動に対応する。


KDL-46NX720従来モデルと比べ、背面の段差も無くなり、よりスッキリしたデザインとなった
3Dメガネ新モデルで、USB充電に対応した「TDG-BR250」

 なお、別売の3Dメガネ新モデルとして、USB充電に対応した「TDG-BR250」も4月下旬に発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12,000円前後。カラーはブラック(B)とホワイト(W)。付属のUSBケーブルで充電でき、3分間の充電で3時間の使用が可能。30分のフル充電であれば、最大30時間使用できる。また、従来モデル(BR100)の77gから、59gに軽量化している(ホワイトモデルは61g)。

 チューナは地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1基搭載する。別売のUSB HDDへのデジタル放送録画にも対応する。

 映像処理回路は「X-Reality」を搭載。ブラビアエンジン3の高画質機能に加え、インテリジェントイメージエンハンサーや、強化したMPEGノイズリダクションなどを追加したLSI。被写体本来の光沢感や色合いを再現するほか、オブジェクト型超解像処理を導入し、自然な輪郭表現や色再現を実現。ランダム/ドット/ブロック/モスキートの各ノイズリダクション機能を搭載し、ざらつきの少ない高画質を実現できるという。

 また、顔認識機能付きの「インテリジェント人感センサー」も搭載しており、一定時間、画面の前を離れると自動的に消画し、席に戻ると再び画面を出画。周囲の明るさに伴い、輝度を変化させる「明るさセンサー」も備えている。


ソニーが展開する動画配信サービス「Qriocity」

 無線LAN機能を内蔵し、様々なネットワークサービスに対応。ブラビアネットチャンネルに対応し、ソニーが展開する動画配信サービス「Qriocity」に対応。4月下旬から3Dコンテンツも配信予定だという。

 さらに、4月下旬に「Facebook」もアプリキャストに登場。テレビを見ながらコミュニケーションができる。加えて、2011年夏以降にはニコニコ実況にも対応予定。テレビ番組と実況中継コメントを1つの大画面で、リアルタイムに共有できるという。ただし、利用できるのはNHK、及び関東キー5局の地上波のみとなる。なお、Facebookに対応するのは2011年発売の、ソニーのインターネットテレビ機能搭載モデルに限られる。ニコニコ実況に対応するのは2008年以降発売のネットテレビ機能搭載モデル。


4月下旬に「Facebook」もアプリキャストに登場2011年夏以降にはニコニコ実況にも対応予定

 ほかにも、4月下旬にはテレビ番組で紹介されたレストラン、商品などの情報を提供する「ポケットチャンネル」が追加予定。CX400シリーズを除いた2011年発売のネットテレビ機能搭載モデルで利用できる。また、VAIOと無線LANで連携する事で、VAIOをテレビの入力機器として使う「Media Remote」機能も4月下旬に提供予定。2011年発売のBRAVIAと、VAIOのWindows 7搭載モデルが対象になる予定で、テレビでのYouTubeの動画検索や、Twitter/Facebookへの書き込みにVAIOのキーボードが利用できる

 さらに、2011年春に予定されているアップデートで、Skypeにも対応予定(別売アクセサリが必要)。番組内で流れている音楽の情報を検索する「TrackID」機能も備えている。SkypeとMedia Remote、TrackIDの対応モデルはFacebookと同じ。

バータイプのスタンドに搭載したところ

 音声面では「S-Force フロントサラウンド3D」を搭載。スピーカーは2個のフルレンジユニットと、ウーファを組み合わせた構成で、アクティブスピーカーとなっており、出力は2機種とも10W×3ch。また、別売で、バータイプのスタンドとスピーカーを組み合わせた「サウンドバースタンド」も、4月下旬に発売する。HX920/920、NX720シリーズに対応し、サイズは「SU-B551S」(55型用/オープンプライス/実売3万円前後)、「SU-B461S」(46型用/同2万円前後)、「SU-B401S」(40型用/同2万円前後)の3種類。2.1chスピーカーを内蔵し、総合最大出力は40W。3D映像のパススルーに対応し、オーディオリターンチャンネル/ブラビアリンクにも対応する。

 HDMI端子は4入力を装備。ブラビアリンクにも対応する。また、DLNA経由でコンテンツを再生できる「ソニールームリンク」にも対応。BDレコーダなどでAVCフォーマットで録画したコンテンツも再生できる。アクトビラ ビデオ・フルにも対応。

 入出力端子は2モデル共通。HDMI端子は、4入力装備。そのほかの入力端子は、D5×1(同梱のアダプタで接続)、コンポジット×1(同梱のアダプタで接続)、PC用のアナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、アナログ音声入力を装備。出力端子は、ヘッドフォン×1、光デジタル音声×1を用意。USB端子、Ethernet端子も備えている。

 消費電力と年間消費電力量は46型が127W、121kWh/年、40型は124W、119kWh/年。スタンドを含む外形寸法と重量は、46型が108.4×25.8×69.4cmで、20.2kg。40型が94.9×21.3×61.8cmで17kg。


(2011年 3月 16日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]