ソニーPCL、ヘリからの東京を3D空撮したコンテンツ

-フジテレビと共同。新システム開発


3D空撮ライブラリー「ファーストTOKYOスカイビュー」より。上がスカイツリー、下がフジテレビ社屋

 ソニーPCLは、フジテレビと共同で、東京の名所を3Dで撮影した空撮ライブラリー「ファーストTOKYOスカイビュー」を制作した。両社よりライセンス販売される予定。

 お台場やフジテレビ周辺、六本木、汐留、東京タワー、新宿のビル群、建設中のスカイツリーなど、東京を代表するスポットやイベント会場を、空から3Dで撮影したもので、高層ビルの旋回映像など「従来の2D映像に比べ、臨場感に溢れた、印象深い3D映像を収録している」という。

 撮影は3月10日に、ヘリコプターを使い、上空300mから実施。ヘリからの空撮は3Dコンテンツのジャンルの中でも制作難易度が高いという。そこで、ソニーPCLは、アジア地域で防振装置付きリモートヘッド“GYRON FS”を使った空撮サービスを展開するスクリュー、ヘリコプターなどによる総合航空サービスを展開する朝日航洋と共に、“GYRON FS”をベースにした、独自の3D撮影システムを開発。

 サイドバイサイド(並立二眼)方式を採用し、調整機構を備えた専用の固定装置を使用することによって、“GYRON FS”の特性を活かしての3D空撮を可能にしたという。


ヘリの前方に取り付けられているのが3D空撮用カメラシステム“GYRON FS”_(カバーなしの状態)。右は“GYRON FS”搭載ヘリ

 このシステムを3Dステレオグラファー、ビデオエンジニア、“GYRON FS”カメラオペレーターがコントロール。空撮に多くの実績を持つパイロットが機体を操縦することで、3D空撮に成功したという。

 ソニーPCLはこれまで、3D/4K/HDの高画質ビデオライブラリーを制作しているが、この作品がラインナップに加わることで、「難易度の高さからこれまで使用が難しかった3Dによる空撮映像を手軽に選び、利用できるようになる」としている。



(2011年 4月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]