東芝、部分3Dにも対応した裸眼3D対応ノートPC

-3Dウィンドウ表示に対応。2D-3D変換も高画質化


dynabook Qosmio T851/D8CR。グラスレス3Dの利用イメージ

 東芝は、裸眼3D視聴に対応したノートPC「dynabook Qosmio T851/D8CR」を7月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23万円前後。OSはWindows 7 Home Premium(64bit)。

 15.6型/1,920×1,080ドットのフルHD液晶やBlu-rayドライブなどを搭載したノートPC。最大の特徴は、裸眼での3D表示「グラスレス3D」に対応したことで、Blu-ray 3Dや3D放送番組などをメガネをかけずに楽しむことができる。3D表示時の解像度は1,366×768ドット相当になるという。

 Webカメラで視聴者の顔の位置を追尾して、位置を把握しながら最適な3D表示を行なう「Face Tracking」に対応。液晶ディスプレイに備えたアクティブレンズにより、左右の視差を作り出すことで、ユーザーが画面の前で顔を動かしても、常に3D映像を視聴できるという。

 さらに、2D-3D自動変換機能も搭載し、放送番組やDVDなどのコンテンツを3Dで楽しめる。また、全画面の3D表示だけでなく、1部のウィンドウのみの3D表示も可能で、3D映像を見ながら、2Dのメールやネットなども楽しめるという。この、3Dと2Dのコンテンツを同時にウインドウ表示できる製品は、Qosimio T851/D8CRが世界初という。

 3D視聴用のソフトウェアは2種類用意。「TOSHIBA Blu-ray PLAYER」では、Blu-ray 3Dやサイドバイサイドの3Dコンテンツ表示、DVDタイトルの2D-3D変換に対応。テレビ放送は「Qosmio AV Center」でBS/CSの3D放送や、デジタル放送の2D-3D変換、録画番組の2D-3D変換などに対応する。これらの演算には専用のLSI「SpursEngine」を利用する。

 2D-3D変換には、顔検出を利用して奥行きを復元する「フェイス3D」や、テロップを最前面に表示し、読みやすくする「テロップスタビリゼーション」に新対応。従来のベースライン3Dやモーション3Dなどと合わせて、高画質な3D変換を可能にした。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルを各2系統搭載し、2番組の同時録画が可能。BDXL対応のBlu-rayドライブを搭載する。CPUは、Intel Corei5 240M(2.30GHz)で、メモリは8GB、HDDは750GB。GPUはNVIDIA GeForce GT540W。IEEE 802.11b/g/n無線LANや、Bluetoothも搭載する。

 HDMI出力を装備し、Blu-ray 3Dなどの映像をテレビに出力できる。また、WiDiに対応し、対応のディスプレイなどに無線で映像/音声伝送が行なえる。スピーカーはharman/kardon製。USB 2.0×3やUSB 3.0×1、Ethernet、アナログRGB(D-Sub15ピン)出力なども装備する。バッテリ駆動時間や外形寸法、重量などは未定。Premiere Elements 8やOffice Home & Bussiness 2010などのソフトが付属する。

dynabook Qosmio T851/D8CRカラーはレッド

(2011年 4月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]