ASUS、プロ向けの24型IPS液晶ディスプレイ

-Adobe RGB比98%、63,000円。23/21.5型も


 ASUSTeK Computerは、同社初のプロフェッショナル向け24.1型IPS液晶ディスプレイ「PA246Q」を5月28日に発売する。価格は63,000円。

 また、23型と21.5型のIPS液晶搭載ディスプレイ2製品も同日より発売。価格は、23型「ML239H」が26,800円、21.5型「ML229H」が21,800円。



■ 10bitパネル搭載のプロ向け24型「PA246Q」

24型「PA246Q」

 「スタジオクオリティの優れた色再現精度を誇る」という24型液晶ディスプレイ。パネルは10bitの「p-IPS」パネルで、解像度は1,920×1,200ドット。輝度は400cd/m2、コントラスト比は1,000:1で、コントラスト拡張のACR機能利用時は5万:1。応答速度(G to G)は6ms。視野角は上下/左右178度。表面はノングレア。

 Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102%の色域をサポート。さらに、「Color Richテクノロジー」により「液晶パネルの仕様を超える範囲まで色域を広げられる」としている。そのほか、12bitルックアップテーブル処理により、グラデーション表現を向上。RGBの3色に加え、CMYの3色についても調整が可能な6色調整機能を備える。

 入力はHDMIと、DisplayPort/DVI-D(いずれもHDCP対応)、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、ステレオミニ音声を各1系統装備。USB 2.0ハブ機能も搭載する。さらに、SDカードやメモリースティックなど7メディア対応のカードスロットも備える。なお、音声出力端子やスピーカーは搭載しない。

 PinP(子画面表示)に対応し、子画面は720×450ドット/600×375ドット/480×300ドットから選択可能。表示位置も4隅から選べる。そのほか、画面上にグリッド線を表示することなどができるQuick Fit機能を搭載する。

 映像を1フレーム単位で解析して処理する映像エンジンチップ「Splendid」を搭載し、映像ソースに合わせた画質表現を追求。映像のモードは6種類、肌色設定は3種類、色温度設定は3種類の中から選べる。

 消費電力は75W以下で、スタンバイ時は1W以下。スタンドを含む外形寸法は558.4×235×380.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.3kg。100mm範囲で高さ調整が行なえるほか、90度のピボットや、左右60度のスイーベル、上20度/下5度のチルトも可能。100mmピッチのVESAマウントにも対応する。DisplayPortケーブルやDVIケーブルなどが付属する。



■ 23型「ML239H」、21.5型「ML229H」

 いずれも1,920×1,080ドットのIPSパネルを搭載し、画面サイズ以外の仕様はほぼ共通。バックライトはLED。輝度は250cd/m2、コントラスト比は1,000:1で、ACR利用時は5,000万:1としている。視野角は上下/左右178度、応答速度(G to G)は5ms。色域はNTSC比72%。表面はノングレア。

23型「ML239H」21.5型「ML229H」

 入力はHDMIとアナログRGB(D-Sub 15ピン)が各1系統。映像エンジン「Splendid」を搭載。映像設定は23型が6種類/21.5型が5種類、肌色設定はいずれも3種類、色温度設定は23型が4種類/21.5型が5種類から選べる。

 消費電力は23型が40W以下(待機時0.5W以下)で、21.5型が37W以下(同1W以下)。外形寸法は560.7×220.4×428.6mm(幅×奥行き×高さ)、約3.9kg。21.5型が517.4×210×402.5mm(同)、約3.1kg。本体のスイーベルは左右20度。チルトは23型が上20度/下5度、21.5型が上10度/下20度。



(2011年 5月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]