アイ・オー、15倍録画対応のPC用3波チューナ
-iPhone/iPadから放送中番組視聴。USB接続版も
ダブルチューナモデル「GV-MVP/XS2W」 |
アイ・オー・データ機器は、最大15倍の長時間録画を可能にしたPC用デジタルチューナ、「GV-MVP/X2」シリーズ3機種を発売する。価格と発売時期は、 PCI Express接続のダブルチューナモデル「GV-MVP/XS2W」が22,050円で6月中旬。シングルチューナの「GV-MVP/XS2」が16,485円で6月上旬。USB 2.0接続のシングルチューナ「GV-MVP/XZ2」が16,485円で6月上旬。
PCI Express接続のGV-MVP/XS2、GV-MVP/XS2WはコンパクトなminiB-CASカードを採用することで、従来製品より小型化を実現。GV-MVP/XS2はロープロファイルにも対応している。
全モデルハードウェアトランスコード機能を搭載。富士通セミコンダクターの「MB86H58」を採用しており、BSデジタルなどの番組を、フルHD解像度のまま、最大15倍の長時間録画が可能。録画モードは「HR15」(MPEG-4 AVC/H.264、約1.6Mbps)を使用する。
チューナは地上/BS/110度CSデジタルの3波で、「GV-MVP/XS2W」はダブルチューナ仕様。トランスコーダも2基搭載しており、2番組同時の長時間録画が可能。視聴しながらの裏番組録画も行なえるが、2番組同時視聴には対応しない。
シングルチューナの「GV-MVP/XS2」 |
いずれの機種も、録画時には、「ブロックノイズフィルタ」と「エッジ補正フィルタ」を適用可能。また、高精細な色再現、シャープな映像表現を高画質再生するという「Super Live Creation Engine」も搭載。トランスコードにも対応させたほか、デコードアルゴリズムの最適化により、PCの負荷も低減したという。
付属ソフト「mAgicTV」は「mAgicTV GT」にリニューアル。録画予約で、最大1カ月先の番組情報も表示されるようになった。さらに、「特集番組」、「注目番組」機能では、番組イメージがサムネイルで表示されるようになっている。
iPhone/iPadとの連携機能も搭載。PCをサーバーとして使い、放送中の番組や、PCに録画した番組の再生をiPhone/iPadから行なえる。専用アプリとして、App StoreでiPhone用に「TVPlayer」、iPad用に「TVStream」を無償配布。無線LANを介して連携を行なう。
映像配信時は、適した解像度に変換されて配信される。iPhone4、iPad、iPad 2、第4世代iPod touchでは、ハイビジョン解像度での配信が可能。なお、製品にハードウェアトランスコーダを搭載しているため、配信中のPCの負荷も低く抑えられるという。配信中はPC側でのテレビ視聴/録画はできない。また、複数台のiPhoneなどに同時配信する事はできない。
USB 2.0接続のシングルチューナ「GV-MVP/XZ2」 |
iPhone/iPad以外にも、録画番組のネットワーク配信が可能。DiXiM Media Server 3 for mAgicTVをPCにインストールし、DLNAのDTCP-IPを使って配信。対応するPCや、ネットワークメディアプレーヤーなどから再生できる。
さらに、モバイル端末への転送用データを作成する機能も搭載。録画番組をプレイステーション・ポータブルや、対応携帯電話に転送して楽しむ事もできる。
録画番組はDR、トランスコードのどちらで録画した番組でも編集が可能。1フレーム単位の細かな編集も可能で、編集した番組をBD/DVDに保存可能。CM自動検出機能も備え、抽出されたCMを選び、手軽にカットできる。
CPU負荷を低減する「Netbookモード」を搭載。さらに、トランスコーダを使い、解像度をリアルタイムにSDに変換する事で、さらに負荷を低減する「Netbook SDモード」も追加された。SDモード時は視聴・録画ともにSD画質となる。
対応製品を組合せ、最大8チャンネルの同時録画にも対応。15倍録画モードを用いて、8チャンネル同時録画を1週間行なった場合でも、HDD容量は約1TBに収まるという。なお、USB 2.0接続の「GV-MVP/XZ2」は最大4台までの接続となる。
対応OSはWindows XP/Vista/7で、7は32bit、64bit両方に対応する。「GV-MVP/XZ2」の外形寸法は約98×92×26mm(幅×奥行き×高さ)。重量約110g。
(2011年 5月 18日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]