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ワルシャワ発ハイエンドIEM、PMG Audio「Apx ME(Metal Edition)」。「コスト度外視で究極の製品を」
2026年3月2日 16:00
飯田ピアノは、ポーランド・ワルシャワで誕生したハイエンドIEMブランド・PMG Audioの取扱を開始。フラッグシップモデル「Apx ME(Metal Edition)」を世界限定200台、1,210,000円で発売する。受注開始は3月6日からで、受注生産方式。
2023年にポーランド・ワルシャワで誕生したブランド。創業者のピオトル・マレク・グラニツキ氏は、カスタムIEMブランドのCustom Artを2012年に立ち上げ、独自の平坦インピーダンス技術「FIBAE」の開発などを手掛けてきた。
そして13年の経験と技術礎に、「コスト度外視で究極の製品を追求する」ためのブランドとして立ち上げたのが、PMG Audioとなる。
フラッグシップシリーズ「Apx」は、これまで2つのエディションを展開。天然琥珀の初代Apx(Amber Edition)、ラピスラズリと真鍮を使った「Apx SE(Stone Edition)」を数量限定で順次リリースし、話題となった。
そんなブランドの最新モデルがApx ME(Metal Edition)。
シェル全体をCNC削り出しのチタンで構成。チタンは軽量ながら高剛性という、音響筐体として理想的な特性を持つとし、余計な振動を抑え、ドライバーが生み出す音をそのまま耳に届けるとのこと。
心臓部には、片側12基のカスタムドライバーを搭載。ダイナミックドライバー、バランスドアーマチュア、平面駆動ドライバーという動作原理の異なる3方式に加え、独自のVCDを組み合わせた構成。(矩形Planar×1、10mm PEEKダイナミック×1、VCD×1、BA×8、円形Planar×1)。
全ドライバーはPMG Audioの仕様に合わせてカスタム製造され、8ウェイのパッシブクロスオーバーネットワークによって精緻に音域を分配している。
低音域には矩形の平面駆動ユニットとPEEK素材を用いた10mmダイナミックドライバーを採用した。平面駆動サブウーファーは約80Hz以下を担当し、ダイナミックドライバーと協調することで、不自然な低音強調を必要としない、リアルな低音のアタックとディケイを実現。
高音域には円形の平面駆動ユニット(Ultra Planar Tweeter)を採用。10kHz以上を担当し、BAドライバーでは届きにくい帯域の空気感と伸びを補完している。
Apx MEが独自に採用するVCD(振動伝導ドライバー)は、音楽信号を純粋な振動へと変換する特殊なトランスデューサー。約250Hzに低い共振ピークを持つよう設計され、低音域に物理的な重みと実在感を加えるとのこと。
PMG Audioの母体であるCustom Artが開発したFIBAE技術も搭載。BAの特性をインダクティブから抵抗性へと変換することで、接続する再生機器の出力インピーダンスに左右されない、フラットなインピーダンス・位相特性を実現。スマートフォンからハイエンドDAPまで、機器を選ばず常に最高のパフォーマンスを発揮するとのこと。
丸型ノズルの内部に精密計算された平行壁構造を設けることで、ノズルの剛性を高めつつ断面寸法を最適化。ホーン構造として機能することで高域の伸びを向上させている。
P.O.D.+(Pressure Optimizing Design Plus)と名付けられたデュアルアクティングシステムを新開発。ダイナミックドライバーの圧力制御と、中音域BAの周波数応答の成形を同時に行なうことで、帯域間のつながりをより自然に整えている。
シェル内部の各ドライバーは、3Dプリントされたカップリング構造によって最適な位置と距離に固定配置。従来の柔軟チューブを排除しガイド構造を固定化することで、全生産台数にわたって一貫した周波数・時間領域特性の再現性を確保した。
サウンドキャラクターは、「金属という素材の選択と呼応するように、精密さと密度感を軸に組み上げられた音響シグネチャーを持つ。サブベースに重点を置き、ミッドベースの主張を抑えたチューニングは、低音域に『大きくて精密』という独特の質感をもたらす。量感に頼らない、輪郭の明確な低音。中音域は8基のカスタムBAと精緻なクロスオーバー設計により、豊かなヘッドルームを確保。駆動のしやすさと表現の豊かさを両立。高音域はUltra Planar Tweeterによって伸びやかで正確なトーンを実現し、疲れのない自然な広がりをもたらす」とのこと。
イヤフォン側コネクタは0.78mm 2ピンで、ケーブルは6N OCC純銀ケーブル。入力プラグは4.4mmバランス。インピーダンスは10.8Ω(±1.5Ω)、感度は117dB/mW(1kHz)。



