マイコンソフト、PC-98の映像も取り込めるHDMIキャプチャ
-HDMI/コンポーネント/DVIから入力。21ピンRGB対応可能
PC用キャプチャカード「SC-500N1/DVI」 |
マイコンソフトは、HDMIやコンポーネント、DVI-Iの入力が可能なPC用キャプチャカード「SC-500N1/DVI」を6月17日に発売する。インターフェイスはPCI Express x1。価格はオープンプライスで、直販価格は23,400円。
さらに、21ピンRGBマルチ端子のゲーム機映像などを取り込むための複合同期分離ユニット「XSYNC-1」も7月下旬に発売予定。価格はオープンで、直販価格は未定。
■「SC-500N1/DVI」
4月にモニター販売が行なわれたキャプチャカードの一部仕様を追加・変更し、正式発売するもの。PCI Express x1スロットに接続する。
入力端子として、コンポーネントとHDMI、DVI-Iを各1系統装備。DVI-Iはデジタル/アナログRGB信号の両方に対応しており、PCで入力された映像をキャプチャできる。HDMIでは1080/24pのキャプチャまで対応。ただし、HDMI/DVI-IのどちらもHDCPには非対応で、著作権保護された信号はキャプチャできない。
音声の取り込みにも対応しており、DVI-D、HDMI信号に音声が含まれている場合はリニアPCMの48kHzステレオでキャプチャできる。さらに、アナログステレオ入力も備えており、アナログRGB/コンポーネント/DVI-D用の音声として取り込む事ができる。
上から見たところ | 裏面 |
モニター販売されたモデルとの違いは、HDMI入力が追加され、アナログRGB 24KHzの映像(NEC PC-9801シリーズ用)に対応した事。さらに、VGA解像度にも対応するなど、より幅広い信号に対応できるようドライバがバージョンアップされている。
付属ソフトを使った場合の対応解像度は下表のとおり。
コンポーネント(Y,Pb,Pr) | ビデオ解像度:480i(60i)、480p(60p)、720p(60p)、1080i(60i)、 240p(60p ノンインターレース[疑似インターレース]) |
HDMI/DVI-D (デジタルRGB+ リニアPCMステレオ音声/ アナログ音声) | ビデオ解像度:480p(60p)、720p(60p)、1080i(60i)、1080p(24p) PC解像度:640×480(60Hz)、800×600(60Hz)、1,024×768(60Hz) 1,280×1,024(60Hz)、1,440×900(60Hz) |
アナログRGB (セパレート同期) | ビデオ解像度:480p(60p)、720p(60p)、1080i(60i) 240p(NTSC ノンインターレース[疑似インターレース]※XSYNC-1使用時) PC解像度:640×400(56Hz)、640×480(60Hz)、800×600(60Hz) 1,024×768(60Hz)、1,280×1024(60Hz)、1,440×900(60Hz) |
対応OSはWindows XP(32bit)/Vista(32bit/64bit)/7(32bit/64bit)。CPUはCore2Duo E2200(2.2GHz)以上、メモリは1GB以上(4GB以上のメモリにも対応)。HDDはシリアルATA接続の300GB以上。ビデオ機能はDirect X 9.0c、1024×768ドット以上の解像度、ハードウェアオーバーレイに対応したものが必要。
■「XSYNC-1」
オプションの同期分離ユニット。21ピンのアナログRGB信号(水平同期周波数15kHz)を、セパレート同期信号(H同期とV同期)に分離でき、旧型ゲーム機などの映像をSC-500N1/DVIに接続できる。
XSYNC-1 |
映像と音声の分配も可能で、キャプチャ時に発生する遅延の無い状態でプレイしながらキャプチャーできるという。
出力はミニD-Sub 15ピンのアナログRGBで、スルー出力用の8ピンDIN端子も用意。音声出力はRCAのアナログステレオと、ステレオミニを各1系統装備。電源はUSB端子から給電できる。
モニター販売時との違いとして、出力端子がDVI-Iから、アナログRGB(3段)に変更された。また、パイロットLEDが追加され、同期分離回路を新たにもう1つ搭載。動作モードを切り替えるためのスイッチやLEDも追加されている。
(2011年 6月 17日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]