共立電子、バランス入力のヘッドフォンアンプキット

-アンバランス変換や仮想グランド電源のキットも


ヘッドフォンアンプキット「HPA_6120」

 共立電子産業は、電子パーツ専門店「デジット営業所」の新製品として、ハイエンド向けのステレオヘッドフォンアンプキット「HPA_6120」を発売した。価格は2,440円。

 「HPA_6120」はバランス入力のため、一般的なアナログバランス出力対応のオーディオ機器と接続するためにアンバランス-バランス変換できるアンプキット「UNBAL_134」も発売。さらに、これらの製品をACアダプタなどの単電源で動作可能にする仮想グランド電源キット「KASOU_GND」もラインナップする。価格は「UNBAL_134」が2,440円、「KASOU_GND」が1,600円。いずれの製品も、大阪・日本橋の同店や、通販サイトの共立エレショップで販売している。


アンバランス-バランス変換できるアンプキット「UNBAL_134」仮想グランド電源キット「KASOU_GND」

 「HPA_6120」は、メインのアンプICに、0.00055%の低歪みを特徴とするTI製「TPA6120A2」を搭載したヘッドフォンアンプのメイン基板の組み立てキット。ステレオのアナログ入出力に対応し、入力はバランス、電源電圧±5~15Vで動作する。「TPA6120A2」は、あらかじめ基板に実装済み。そのほか、ニチコンのオーディオ用コンデンサや、WIMAのポリエステルフィルムを使用している。ゲインは2倍。基板サイズは51×37.5mm。

 「UNBAL_134」は、アナログ音声のアンバランス入力とバランス出力を備えた組み立てキット。オーディオのラインドライバとしても使用できる。TIの低歪み・0.0005%のラインドライバIC「DRV134」を2個搭載する。電源電圧は±4.5~18V。アナログ・デバイセズの「SSM2142」とピン互換となっている。ニチコンのオーディオ用コンデンサも使用する。ゲインは2倍、入力インピーダンスは10kΩ。基板サイズは51×33.5mm。

 「KASOU_GND」は、ACアダプタなどの単一電源から、入力電圧の1/2の電位を仮想グランドにして±両電源出力を取り出せる電源組み立てキット。「HPA_6120」と「UNBAL_134」の電源として使用できる。プラス/マイナスの2電源が必要な回路の電源にも最適としている。24V入力/±12V出力時は連続で最大0.2Aまで対応。出力はヘッダーピンで8回路分の±電源を取り出せる。メインICは「LM1875T」。基板サイズは51×37.5mm。



(2011年 8月 4日)

[AV Watch編集部 中林暁]