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ドコモ、タブレット向けアプリ/動画配信サービスを強化

−DTCP-IPアプリ、HuluでAV機器と連携も


新タブレットを発表するNTTドコモの山田隆持社長

 NTTドコモは8日、LTE方式の高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したAndroid 3.2搭載タブレット2モデルを発表。都内で発表会を行なった。

 発表されたのは富士通製の「ARROWS Tab LTE F-01D」と、サムスン製の「GALAXY Tab 10.1 Tab LTE SC-01D」。今回のタブレット製品拡充に伴い、家電機器と連携するアプリや、Xiの高速通信を活かした動画配信サービスなど、コンテンツ/ソフト関連の強化についても発表された。なお、端末のハードウェア仕様などについては別記事で紹介している。



■ 地デジDR録画番組も視聴できるDiXiM Player

「ARROWS Tab」はDiXiM PlayerとDiXiM Serverのアプリをプリインストール

 DLNA/DTCP-IP対応プレーヤーアプリ「DiXiM Player」は、家庭内のレコーダなどで録画した番組を、LAN経由で対応タブレットを使って視聴可能にするもの。地デジなど高画質な番組もタブレットで視聴できる。

 このアプリは「ARROWS Tab」のみにプリインストールされ、Android Marketでは配信されない。今後も端末と組み合わせた形で提供予定という。無線LANはIEEE 802.11nを推奨しており、デジタル放送のTS録画番組も伝送できるとしている。

 なお、「ARROWS Tab」にはDLNAサーバーアプリである「DiXiM Server」もプリインストール。タブレットで撮影した動画/静止画やmicroSD内のコンテンツを、テレビなど対応機器にLAN経由で配信可能。ただし、「ARROWS Tab」のワンセグ番組を伝送することはできない。

DiXiM Playerアプリ BDレコーダで録画した地デジ番組を無線LAN経由で再生 対応レコーダなどは、富士通のサイトで今後案内するという


■ YouTubeなどをTVに表示する「Twonky Beam Browser」

「Beem」アイコンが動画の上に表示

 録画したコンテンツではなく、インターネット上の動画をタブレット経由でリアルタイムにテレビで表示できるアプリが「Twonky Beam Browser」。Android Marketやドコモマーケットで配信され、Android 3.1以降のタブレットに対応する。スマートフォンへの対応については検討中。

 ブラウザアプリを起動し、YouTubeなどの対応コンテンツを選ぶと「Beam」というアイコンが表示されたコンテンツに関してはDLNA対応テレビなどに伝送して大画面で視聴可能。「Beam」可能なコンテンツはMP4動画などで、FLVには対応していない。また、DRM付きコンテンツには対応していないが、対応に向けて開発は進めているという。「Beam」対応の動画サイトは現時点ではYouTubeとJOOKEYのみだが、順次拡大する見込み。

Beemの対象となる動画は、ネットワーク伝送することで、テレビの大画面で見られる Twonky Beam Browserアプリは2012年9月30日まで無料


■ Huluは、テレビの続きをタブレットで視聴可能

Huluの動画選択画面

 9月1日に発表された通り、米Huluの映像配信サービスが日本でも開始され、NTTドコモはマーケティングパートナー関係を結んでいる。今回の新モデル2製品ともに、Huluの映像配信に対応。月額1,480円で利用でき、Xi対応タブレットユーザー向けに、3カ月無料のトライアルも実施する(通常は1カ月)。なお、既発売のOptimus Pad(L-06C)やGALAXY Tab(SC-01C)は対応しない。

 Huluは専用アプリが提供され、テレビ/PCで利用できるものと同じコンテンツが視聴可能。数百本のハリウッド映画や数千本以上の海外ドラマなどが観られるという。レジューム再生に対応し、テレビで観ていた続きを外出先で観るといったことも可能。

 タブレットで再生する際の映像はMPEG-4 AVC/H.264で、最大720pで表示可能。通信速度に応じて、自動で画質を調整する機能を備えるほか、手動で画質を高/中/低から選ぶこともできる。

Huluアプリのアイコン 動画再生時は横画面となる 画面の静止画キャプチャも可能だった


■ 吉本のショート動画を視聴/共有できるJOOKEY

 Huluのような長時間のコンテンツとは異なり、ちょっとした合間に観ることを想定したのが、「よしもとケータイバラエティ JOOKEY」という配信サービス。約90秒という短い時間ながら、吉本興業所属のお笑い芸人らが出演するオリジナル動画を毎日(平日)約10本ずつ配信。後からアーカイブ作品を観ることもできる。

 ユニークな機能として、JOOKEYに契約しているユーザーがある動画についてTwitterで共有(リンクをツイート)して、他のユーザーがそのリンクにアクセスすると、JOOKEYに契約していなくても動画を観られる。「どんどんツイートすることで、フォロワーを増やせる」(説明員)という。


 Xi対応タブレットと同時に無料の「先行サービス」として開始され、11月の本サービス開始後は、Xi対応タブレット以外にiPhoneなど他のスマートフォンや、パソコン、テレビなどでも視聴可能になる予定。さらに、番組検索機能などの機能強化も予定している。

JOOKEYの動画選択画面。2つの表示方法に対応する 「友達にシェアする」で動画を共有可能


■ Xiスマートフォン4機種投入、対象エリア強化も

山田隆持社長

 NTTドコモの山田隆持社長は発表会で「Xiは昨年12月24日以来、データ通信専用端末としてサービスを提供してきたが、今年度後半からは、いよいよスマートフォン/タブレットで利用いただける」として、その第1弾となる「ARROWS Tab LTE F-01D」と、「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」を披露。

 「Xiとタブレットの組み合わせによって生まれる、新たな魅力を紹介する」として、Huluなど動画配信サービスを紹介した。

 また、会場にはHuluのCEOであるジェイソン・カイラー氏も来場。将来的には、現在の洋画/海外ドラマでだけでなく、日本の映画やテレビ番組、アジアの人気番組を含め、さらなるサービス拡充を目指す」とした。

 山田氏は今後のXiの展開についても説明。端末は、Xi対応スマートフォンを4機種投入予定していることを明かした。また、サービスエリアについては、2011年度末までに全国の県庁所在地、政令指定都市に拡大予定。さらに、同じく2011年度末までに、新幹線の東京〜博多間の全ての駅を対象エリアにするという。

 山田氏は「ドコモタブレットがあれば、大画面を活かした迫力のある動画や、ハイクオリティなオンラインゲームなど、家族みんなで楽しめる。ぜひ一家に一台、ドコモタブレットを置いていただければ」とした。

Huluのジェイソン・カイラーCEO Xiの対象エリア拡大を予定 タブレットでドコモマーケットにアクセスすると、タブレットアプリ専用のページ構成となるように変更。より幅広い年齢層に訴求する


(2011年 9月 8日)

[ AV Watch編集部 中林暁]