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BD-BOX化される「電脳コイル」が、全話無料配信

−9月30日から。BD-BOX特別版の予約締切迫る


電脳コイルBlu-ray Disc Box Director's Edition
(C)磯 光雄/徳間書店・電脳コイル製作委員会

 11月25日にBlu-ray BOXが発売される、テレビアニメ「電脳コイル」。その作品公式サイトにて、全話無料配信が決定した。配信期間は2つに分かれており、第2話〜第13話が9月30日(金)正午〜10月5日(水)正午まで、第14話〜第26話が10月5日(水)正午〜10月11日(火)正午まで。第1話は両期間無料で配信される。

 既報の通り、「電脳コイル」のBD-BOXは11月25日に通常版(BCXA-0377)がバンダイビジュアルから38,850円で発売される。さらに、バンダイビジュアル オフィシャルショップ「.ANIME(ドットアニメ)」において、完全受注生産商品として、特典ディスクを1枚追加し、封入特典も豊富に用意した「電脳コイル Blu-ray Disc Box Director's Edition」(BCXC-0041)も39,900円で発売される。

 このDirector's Editionは予約限定となっており、予約期間を過ぎてからの購入申し込みはできない。その締切日は10月11日正午となっており、今回の無料配信終了が、締切日となっている。

 通常版、Director's Edition版のどちらも、全26話を収録。収録する本編はデジタルリマスター作業を経てBD化されているが、これに加え、磯光雄監督総指揮のもと、一部話数で作画・音響・編集のリテークを実施。ディレクターズカット版の本編を収録しているのが特徴。

 また、特典として新規収録のオーディオコメンタリーも収録。インタビュー集やノンクレジットオープニング&エンディング、第25話と26話のノンクレジット版再生モードなども備えている。

 Director's Editionはこれに加え、NHK特番やパイロットPVなど、初パッケージ化を含む映像特典を追加。36ページの「電脳コイル大図鑑(仮)」や、磯光雄監督描き下ろし収納BOX、インナージャケット2枚も同梱。先着2000名様に特製ダーツが付属し、監督selectの生原画も1枚プレゼントされる。詳細は公式サイトにて。




■BD-BOX発売記念イベントも開催

 また、9月9日にはBD-BOX化を記念した上映イベント「電脳コイル探偵団集まれ!“夏期特別授業”開講!」が、新宿バルト9で開催された。

上映イベントの様子

 当日は磯光雄監督に加え、撮影監督の泉津井陽一氏、絵コンテ・演出の野村和也氏が登壇。トークショーを行なったほか、リマスター作業が終了した4話(第1話・第12話・第20話・第26話)を上映。1話はイベントのためだけに制作されたスペシャル版で、本編ではキュッキュッとしか言わないオヤジにボーカロイドの声があてられているとうもの。会場は笑いの渦となった。

 BD化の作業について監督は、「一番リテーク作業が多かったのが20話です。そのほかダイチのヒゲを増量したり、『DVDのときに直せばよかったな』とずっと心残りにしていたところを埋めていきました、あとはBD-BOXを買ってくれた方だけのお楽しみということで」と話す。

 監督と共に作業を行なっている泉津井氏は「昔のデータをひっぱりだしてきて、当時撮影ミスをしていた部分や修正したい部分を、監督のオーダーと照らし合わせながら手をいれていきました。ただ、データがどこにあるかわからなかったり、撮影用データに付随するセル・背景・CGが全部バラバラだったので、まずそれらを探して、リンクをつなげて、読み込むという作業を繰り返し行ないました。現行のソフトウェアのバージョンもあがっているので、当時のままだとうまく反映できなかったりするので、新しくプラグインをかけなおしたり、設定をやりなおさなければいけなかった」と作業の困難さを語った。

 当時の苦労話として泉津井氏は「16・17話を放送していたのが、4年前の丁度今くらいだったのをよく覚えています。後半の展開へとギアがはいっていく話数だったので、デジタルのカットが飛躍的に増えていったんですね。16・17話の絵コンテをみて打ち合わせをしている時、『これは放送に間に合うのか? 終わらないんじゃないか?』と思いながら取りかかりました」と振り返る。

 野村氏は「コイルで僕が行なった“演出、絵コンテ”という作業は、出来る限り監督のラフやイメージに近づくよう軌道修正してゆく、というものでした。監督から渡されるラフは絵的にすでに完成していて、コンテの作業の時にきれいな線にしようとすると途端にニュアンスが変わってしまうんですね。たとえば、キャラクターのうわまぶたの線が1mmずれただけで、全然違う表情になってしまう、なのでコンテや演出の際には、描いている側もキャラクターの感情になるべく寄せるようにして、イメージがブレないよう集中して作業をしていたことを覚えています」と語った。

 リテーク作業が一番多かったという20話について磯監督は、「最終話のコンテが忙しくて、カッティング・アフレコ・ダビングすべてに立ち会えなかったのが唯一20話なんです。今回Blu-rayの作業では、気になっていたところは概ね手を入れましたが、そもそもリテークは自分の頭の中のイメージと違ってしまった部分を直す作業なので、その違っていた映像を先に見てしまったお客さんには『第一印象と違う!』と思われてしまうかもしれません。でもタイミングなど良くはなっているとは思うので、『本来監督はこうしたかったのか』と思っていただければと思います」と、BDの1つの見所として紹介した。


(2011年 9月 28日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]