日立、偏光3D/USB HDD録画対応の液晶TV「Wooo V09」

47型の「L47-V09」

　日立コンシューマエレクトロニクスは、偏光方式の3Dに対応した液晶テレビ「Wooo V09シリーズ」4モデルを11月上旬より順次発売する。47型の「L47-V09」、42型「L42-V09」、37型「L37-V09」、32型「L32-V09」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円～23万円前後。

　なお、偏光方式の3Dメガネ「TP-PE3D200」は別売となっており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,500円前後。11月上旬の発売予定。

■ 偏光方式の3Dに対応

別売の3Dメガネ「TP-PE3D200」

　偏光方式の3Dに対応した液晶テレビ。全4モデルで1,920×1,080ドットのフルHD/120Hzパネルを採用し、輝度は47/42型が400cd/m²、37/32型が450cd/m²。バックライトはエッジ型LED。47/42/32型ではバックライトスキャンニングによる残像低減を行なうほか、LEDの部分駆動技術「エリアコントロール」によりコントラストを高めている。

　別売の偏光メガネを使った3D表示にも対応。偏光方式のため解像度は半分となるが、ちらつきや動画ボケの少ない明るい3Dが楽しめるとする。3Dメガネは円偏光方式で首を傾けた場合なども左右の映像ずれがなく、快適に3Dを楽しめるという。

　2D-3D変換機能も搭載。また、3D映像を滑らかに表示する「なめらかシネマ」機能も備えている。自動画質調整機能の「インテリジェント・オート高画質3」も搭載。前面のセンサーにより、蛍光灯や白熱灯、LED照明などの室内照明環境を判定するほか、番組のジャンルや映像シーンの情報により、視聴環境に最適な画質に調整する。

42型の「L42-V09」	37型の「L37-V09」	32型の「L32-V09」

　高画質画像処理技術「Picture Master3」を搭載。映像シーンの輝度分布をヒストグラム検出し、その結果をもとに輝度や色信号を適応的に処理して、滑らかな階調を実現する「アドバンスドダイナミックコントラスト2」や、「3次元デジタルカラーマネージメント2」、「アドバンスドデジタル3次元リダクション」などにより画質向上を図っている。

　また、超解像技術の「ピクセルマネージャーSG」も搭載。入力信号の解像度を分析し、部分ごとに最適な精細度に向上することで、奥行きや精細感を高める。

■ USB HDD録画に対応

　地上デジタルチューナを2系統、BS/110度CSデジタルチューナを各1系統搭載。別売のUSB HDDへの録画に対応し、最大2TBのHDDを8台まで登録できる。iVDRアダプタを利用することで「iVDR-S」への録画も行なえる。録画モードはMPEG-2 TSのストリーム記録のみとなる。裏番組録画中のテレビ視聴にも対応。1.3倍速早見再生や0.8倍速のゆっくり再生も利用可能。

　電子番組表(EPG)は、リモコンの録画ボタンを押すだけで録画開始する「一発録画予約」に対応。録画した番組は赤丸でわかりやすく表示する。番組ジャンル別(映画、スポーツ、ドラマ、アニメ、音楽)の色分けを採用し、「Woooおすすめ番組」による推薦番組も星印で表示する。Gガイド注目番組や、簡単検索にも対応する。

　また、独自のシーン解析アルゴリズムにより、録画番組に自動でチャプタを付与。番組の頭出しや音楽番組の頭出し、スポーツ中継の見どころを簡単に探し出せる「いいとこジャンプ」に対応。

　DLNA/DTCP-IPサーバー/クライアント機能も搭載。DLNA経由での録画番組再生でも、30秒スキップや10秒バックなどのトリックプレイが可能となっている。また、USB HDDの録画番組をDTCPムーブ対応のLAN HDDやレコーダなどにムーブできる。市販のSDメモリーカードリーダをUSB接続する事で、SDカード内の写真やAVCHD動画の再生が可能。

iPadでコントロールボタンを表示したところ

　スマートフォン/タブレット連携機能も備えており、無料のiOSアプリ「Wooo Remote LITE for iPhone/iPad」により、iPhoneやiPod touch、iPadからの操作に対応。iチャンネルや録画番組リストの表示/選択などが可能なほか、再生画面では、タイムバーサーチに対応し、番組の任意のポイントからの頭出し再生が可能。無線LAN経由での操作のため、離れた場所や、テレビにiPhone/iPadなどを向けずに操作できる。

　さらに、2011年内提供予定の「Wooo Remote for iPad」では、無料版の全ての機能のほか、番組表表示や録画予約にも対応。また放送中番組の一覧表示にも対応する予定。放送中番組のサムネイルと詳細な番組情報が表示され、指で左右になぞってスライドさせ、快適に閲覧できる。さらに、見たい番組があった時は、番組情報を前方(テレビの方向)に送り出すように操作する事で、その番組が放送されているチャンネルに選局する事ができる。有料でApp Storeで販売予定だが、価格は未定としている。

iPadで録画済み番組を表示したところ	有料アプリではEPG表示も可能。予約した番組には赤丸がつく	放送中番組の情報表示画面。番組詳細を前方に送り出すように操作すると、その番組に選局される

付属のリモコン

　Wooo専用のポータルサイト「Wooonet」も用意しており、アクトビラ ビデオ・フルやテレビ版Yahoo! Japanの動画チャンネル、TSUTAYA TV、T'sTV、my PictureTown on TVなどに対応する。

　HDMI入力は全モデルで3系統搭載し、ARCにも対応。D4入力なども備えている。