クリエイティブ、ゲーム用ワイヤレスヘッドセット

-PC/Mac/PS3/Xbox全対応。足音を聴きとりやすく


Tactic3D Omega Wireless

 クリエイティブメディアは、ゲーム用のワイヤレスヘッドセットとして「Tactic3D Omega Wireless」(HS-SBT3D-OMG)と「Recon3D Omega Wireless」(HS-SBR3D-OMG)を発売する。価格はどちらもオープンプライス。発売時期と直販価格は、Tactic3Dが11月上旬で17,800円、Recon3Dが11月下旬で24,800円。

 なお、「Recon3D Omega Wireless」は直販限定となる。




■Tactic3D Omega Wireless

 Windows PC、Mac、PlayStation 3、Xbox 360のマルチプラットフォームに対応したワイヤレスゲーミングヘッドセット。

 トランスミッタを兼ねたベースステーションと、ヘッドセット、ヘッドセットスタンドで構成するシステム。ベースステーションにPCやMac、ゲーム機を接続。2.4GHzの非圧縮伝送で、ワイヤレスにヘッドセットへ音声を送信できる(Xbox 360は有線接続)。

Tactic3D Omega Wirelessスタンドと、スタンドの上に乗せたベースステーションベースステーション

 PC/Macとの接続はUSB、PS3/Xbox 360との接続には付属のRCAピギーバックケーブル(アナログ)を使用。なお、RCAピギーバックケーブル接続時も、ゲーム機とベースステーションをUSBケーブルで接続する必要がある。

 Xbox 360の場合は、ゲームコントローラに備えた音声出力とヘッドセットを、アナログケーブルで直接接続する。接続用に、ボリュームコントローラ付きのケーブルを同梱している。

PS3との接続図Xbox 360との接続図

 スタンドにはヘッドセットが掛けられるほか、スタンド下部にベースステーションを設置する事も可能。ヘッドセットの充電は、ベースステーションと接続して行なう。約5時間の充電(初回充電は約8時間)で、約8時間の使用が可能。

 USBでPC/Macと接続時には、THX TruStudio Proテクノロジーが利用可能。ヘッドフォンでも360度の3Dオーディオを実現できるというもので、「ゲームのサウンドに迫力と臨場感が追加される」としている。

ベースステーションの接続部分

 PC/Macでは、THX TruStudio Proテクノロジーの各機能など、オーディオ設定を個別のプロファイルとして保存可能。

 ヘッドセットには50mm径ドライバを搭載。マイクはノイズキャンセルタイプで、取り外しも可能。ハウジングにコントローラを備え、ミュートやボリューム調整が行なえる。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。インピーダンスは32Ω。音圧感度は102dB/mW。

 対応OSはWindows XP/Vista/7で、32bit/64bitのどちらにも対応。Mac OS X 10.5以上もサポートする。




■ Recon3D Omega Wireless

 10月に発表された、PS3やXbox 360用のオーディオ&ボイスプロセッサ「Sound Blaster Recon3D(SB-R3D-USB)」と、前述のTactic3D Omega Wirelessのヘッドセット部分、両社をワイヤレス接続するための専用無線カード「TacticLinkワイヤレスカード」をセットにした製品。TacticLinkワイヤレスカードをRecon3Dの後部に接続すると、ヘッドセットと非圧縮の2.4GHzでワイヤレス接続できる。

Recon3D Omega Wirelessオーディオ&ボイスプロセッサ「Sound Blaster Recon3D」に専用無線カードを接続したところ専用無線カード「TacticLinkワイヤレスカード」

 「Sound Core 3D」は、新開発のクアッドコアプロセッサを搭載したサウンドデバイス。入力はUSBとアナログ音声、光デジタル端子(丸型)、マイクを装備し、最高24bit/48kHzまで対応。出力はアナログ音声(ステレオミニ)とヘッドフォン。

ゲーム機との接続図

 PS3との接続時はUSBと光デジタルを、Xbox 360では、Xbox 360のコントローラとヘッドセットを、付属のインラインボリュームコントロールケーブルで接続する。

 THX TruStudio Proテクノロジーを採用し、ヘッドフォンでのバーチャルサラウンド再生が可能。ドルビーデジタルのデコーダも内蔵しており、ゲーム機から出力されるドルビーデジタル5.1chサラウンドをデコード。THX TruStudio Proと組み合わせ、臨場感の高いバーチャルサラウンド再生ができるという。

 また、足音など、ゲーム内の環境音をハイライトし、敵キャラクターなどのかすかな動きを聴き取れるようにするという「スカウトモード」も装備する。

 PCやMacでも使用可能。PC/Mac接続時には、CrystalVoice技術が利用でき、マイクから混入するバックグラウンドノイズを低減する「Noise Reduction」や、ボイス音量をノーマライズする「Smart Volume」、スピーカー使用時に発生しやすいハウリングエコーを低減する「Acoustic Echo Cancellation」、音声をロボットボイスなど異なるキャラクターに変更する「FX」機能などが利用可能。

 オーディオ設定をカスタマイズするPC/Mac用ソフトも付属。様々なゲームに合わせて調節したオーディオ設定を、独自のRecon3D Profileシステムで本体に保存。PS3、Xbox 360で使用する際に、PCと同じオーディオ設定でゲームを楽しむ事もできる。

 「Recon3D」はDirectSound、DirectSound 3D、EAX 1.0/2.0/EAX ADVANCED HD/4.0/5.0、Open ALに対応。対応OSはWindows Vista/7の32bit/64bit。Mac OS X 10.5以上。


(2011年 11月 1日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]