ACCESS、WebKitベースのテレビ向けブラウザ最新版
-少ないメモリで安定動作。柔軟なカスタマイズも
ACCESSは5日、テレビなどの情報家電向けブラウザの最新版「NetFront Browser NX v2.0 DTV Profile」を開発、提供を開始したと発表した。
デジタルテレビやセットトップボックス(STB)、Blu-ray Discプレーヤー、車載機器などへの搭載を想定しており、「テレビ/STBメーカーやOEMメーカー、サービスプロバイダなどは、リッチなウェブサイトの閲覧や多彩なインターネットサービスを実現する高付加価値のテレビ関連機器やサービスを、開発に掛かる負荷を低減しつつ市場に速やかに投入できる」としている。
「NetFront Browser NX v2.0 DTV Profile」はWebKitベースのブラウザ。HTML5など次世代のWeb標準技術と互換性を確保しつつ、課題である省メモリ性を改善。独自技術により、メモリ使用効率を大幅に向上させ、メモリ不足の影響を最小限に抑えるという。また、プラットフォーム非依存の移植用APIを採用。さらに、独自のアプリケーション用APIにより、柔軟なUIカスタマイズが可能だという。
HTML5(オーディオ/ビデオタグ、Canvas 2D、Web Workers、Web Storage、WebSocket、WebGL)やCSS3(CSS 3D変換、Transitions、Animations)の機能強化に加え、家電のUI向け記述言語であるCE-HTMLも新たにサポート。また、オプションで欧州の放送と通信のハイブリッド規格HbbTV、英国向けBBC iPlayer v3、国内のVOD規格(デジタルテレビ情報化研究会仕様)などデジタルテレビ向け放送/IPTV規格への対応も可能。そのほか、有害サイトのフィルタリング機能も利用できる。
なお、このブラウザは2012年1月10日~13日(米国時間)にラスベガスで開催される「2012 International CES」において、デモ展示を予定している。
(2012年 1月 5日)
[AV Watch編集部 中林暁]