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パナソニック、55型までの液晶VIERA最上位機「DT5」

−IPSα+4倍速8相BLスキャン。スマートAV対応


55型モデル
 パナソニックは、薄型テレビの液晶最上位シリーズ「VIERA DT5」3モデルを3月9日より順次発売する。

 これまでのパナソニックのテレビでは、液晶は42型が最大で、42型超のサイズはプラズマで展開してきた。この戦略を見直し、55型の「TH-L55DT5」、47型「TH-L47DT5」、42型「TH-L42DT5」の3モデルをラインナップする。価格はオープンプライス。55型は4月20日に発売し、店頭予想価格は42万円前後。47/42型は3月9日に発売し、店頭予想価格は47型が30万円前後、42型は23万円前後。

 プラズマの最上位シリーズ「VIERA VT5」と同様に、無線LANユニットを内蔵し、「シンプルWi-Fi」搭載のブルーレイDIGAと無線LANルータ無しで連携可能。お部屋ジャンプリンク機能を使った家庭内の映像配信などが可能となる。また、スマートフォンの連携機能や、新VODサービス「もっとTV」対応などのネット/外部機器連携も強化。「スマートAVライフを提案する」という。

 

47型 42型

 


■ IPSαパネルで「新クリアフォーカス4倍速」。3Dも改善

 いずれもパナソニック液晶ディスプレイのIPSαクリアパネルを搭載し、3D表示にも対応。解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。4倍速/240Hz駆動と8相バックライトスキャン技術による「新クリアフォーカス4倍速」により、フルHD動画解像度スピードで800ppsを実現。残像感を抑えた鮮明な映像を楽しめる。

 スキャン専用の導光板を採用し、バックライト領域を縦方向に8ブロックに分割。映像に合わせて分割ブロックのバックライトを順次オフ(バックライトスキャン)し、黒を挿入したパルス型発光をすることで、残像感を低減し、早い動きのシーンでも細部までくっきりと描写する。また、コントラストAI機能によりLEDバックライト光量を制御、ダイナミックコントラスト500万:1相当を実現した。

 また、新APD駆動技術により、3D再生時のクロストークを抑制。画面の上ラインから下ラインへ映像データをスキャンする時間を3D時に3倍高速化。通常の4倍速(従来機DT3シリーズ)に比べ、3D表示時のスキャン時間を約1.4msと3倍高速化したことで、液晶が応答完了するまでの時間を短縮。3Dメガネの開放時間をより長くできるため、クロストークが少なく、明るく鮮明な3Dが実現できるという。

 

4倍速パネル/8相バックライトスキャンを採用 バックライト構造 新APD駆動で3Dのクロストークを低減

 

Bluetoothで通信する3Dメガネに対応
 3Dメガネは別売で、フルHD 3Dグラス・イニシアチブ規格に準拠し、Bluetooth方式で通信する「TY-ER3D4MW」(Mサイズ)、「TY-ER3D4SW」(Sサイズ)が用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13,000円前後。

 

 3Dにも対応。新パネルでは高い黒表現力とクロストークを抑えた3D表示が特徴で、新たにサイドバイサイドやトップアンドボトムなどの3D方式を自動で認識し、3D表示する「3D方式自動認識機能」を搭載した。2D-3D変換機能や、3Dの奥行きを調整する「3D奥行きコントローラ」、24コマ映像で自動的に中間フレームを生成し、3Dでもなめらかな表示を実現する「3Dシネマスムーサー」を搭載する。3DメガネがBluetooth対応となったため、視聴中に画面から目を離しても3Dの同期信号を保持でき、快適に3Dが楽しめる。テレビとUSB接続して充電可能で、電池残量はVIERAの画面上に表示させて確認できる。

 ネット動画対応も強化。フレームレートが低いネットコンテンツに対し、独自の分析技術でコンテンツの動き特性を抽出し、60Hzの映像信号に変換することでなめらかな映像を実現する「ネットコンテンツスムース」機能も搭載。また、自動画質補正機能を搭載し、「オート」モードではセンサーで感知した明るさや映像の特徴などを検出し、最適な画質に調整できる。


■ DIGA連携強化の「スマートAV」

 チューナは地上/BS/110度CSデジタルを各2系統搭載し、別売のUSB HDDへの録画に対応。録画番組のシーンの切り替わりを自動的に検出し、自動的にチャプタを作成する「オートチャプター」にも対応。録画した番組は、DLNA/DTCP-IPを使ったネットワークダビングに対応したブルーレイDIGAなどにダビングできる。

 番組表はG-GUIDEで、3/5/7/9/11/15/19チャンネルの表示が選択可能な「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」。1カ月先までの注目番組を写真付きでチェックできる「注目番組」機能や、ジャンル検索機能、音声読み上げ機能などを装備。裏番組の一覧表示機能やPinP表示機能も備えている。

 特徴はVT5シリーズと同様に各機器との連携。同社のブルーレイDIGAなどの対応製品との無線LAN連携が強化されており、リモコンに「ディーガ操作」ボタンも新設。今まで以上にDIGAとの連携を想定している。

 Ethernetのほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANを搭載。従来は他社製の無線LANルータと連携する形であったが、新たに無線ルータが無くても「シンプルWi-Fi」対応のDIGAに接続できる。

 DLNA/DTCP-IPサーバー機能の「お部屋ジャンプリンクサーバー(DLNAサーバー)」機能も搭載し、VIERAで受信したデジタル放送やUSB HDDに録画した番組、SDカードやUSBメモリに保存した写真やビデオ映像を無線LAN経由で、お部屋ジャンプリンク対応のテレビやレコーダ、スマートフォンなどに転送し、家中のいろいろな場所で楽しめる。

 対応クライアントは、お部屋ジャンプリンク対応「VIERA」など。スマートフォンはパナソニック製のDTCP-IP対応端末で、現時点ではNTTドコモの「P-02D」のみ。また、クライアント側がVIERAの'12年モデルの場合、お部屋ジャンプリンク再生時でもチャプタスキップやレジューム再生に対応する。なお、VT3シリーズと異なり「放送転送」には対応しない。

 スマートフォン向けのアプリとして「ビエラリモート 2.0」を無償提供。Androidスマートフォン版とiOS版が用意される。ビエラリモート 2.0は、携帯電話やスマートフォン内の写真や動画をVIERAに直接出力できるほか、リモコン機能などを備えたアプリとなる。

 スマートフォンでは、JPEGのほか、MPO形式の3D写真もVIERAで視聴できる。動画はMP4に対応。また、Android版のビエラリモート 2.0では、AACとWAVの音楽ファイルも無線LAN経由でVIERAに出力し、VIERAのスピーカーで音楽を楽しめる。

 

無線LANが無くてもお部屋ジャンプリンクが利用可能 お部屋ジャンプリンクサーバー機能を搭載 スマートフォンの写真や動画もVIERAに表示できる

 

製品種別 対応端末 ビエラリモート 2.0 VIERAに送れる
コンテンツ
携帯電話 LUMIX Phone P-03/P05C - 写真:JPEG
Android LUMIX Phone P-02Dなど 写真:JPEG/MPO
動画:MP4
音楽:AAC/WAV
(ビエラリモート利用時)
iOS iPhone 写真:JPEG/MPO
動画:MP4

 さらに、WebページをVIERAで確認でき、スマホのタッチパネルをトラックパッドのように使って、大画面を見ながら操作できる。VIERAのリモコンとしても利用可能で、電源ON/OFFも可能。Webページ閲覧時にはスマートフォンからキーボード入力できる。また、ビエラ・コネクトアプリのゲームプレイ時にはスマートフォンをコントローラとして利用できる。

 

「もっとTV」に対応
 ネットワークサービスの「ビエラ・コネクト」も強化。民放キー局5社が中心となり、4月にスタート予定のVODサービス「もっとTV」に対応する。従来のテレビ放送だけでなく、放送済みの番組や録画を忘れた番組にもリモコンの「もっとTV」ボタンからアクセスできる。テレビ視聴中にもっとTVボタンを押すと、該当放送局のVOD一覧を表示し、その中からおすすめ番組などを案内。見たい番組を選んで、再生できる。また、ジャンルやワード検索、ランキング機能なども備えている。

 

 radiko.jpやUstreamなどの各ビエラ・コネクトサービスも利用可能。43種類のアプリを用意する。

 HDMI入力は4系統で、デジタルカメラやビデオカメラを接続して写真を表示するときには鮮やかで深みある色合いとし、写真表示に適した画質に調整する(「プロ写真」ON時)。また、DIGAと接続した場合、映画コンテンツではしっとりとした画質に調整、さらにDIGAのEPGなどのグラフィック画面では、輪郭や色調を補正して、文字を読みやすくするなど機器連携による自動画質調整を強化している。

 総合出力18Wの2.1chスピーカーを搭載。本体のスピーカーだけで上下の広がりあるサウンドを実現可能で、背面にウーファを内蔵することで、より臨場感のあるサウンドを実現する。また、フロントスピーカーのみで、仮想的にサラウンド実現する「バーチャル3Dサラウンドシステム」も搭載。スピーカーは本体下部に設置しているが、音が画面の中央から出ているように聞こえる「音像アップ」回路も搭載している。

 オフタイマー機能も、設定した時刻になると電源をオフする前に徐々に画面輝度と音量を落としていく「新オフタイマー」を採用。「心地よい入眠が可能」としている。スピーカーとイヤフォンの同時音声出力にも対応する。

 本体はフレーム幅11mm、奥行き約27mmのスリムデザインを採用。フレームと据え置きスタンドには質感にこだわったヘアライン仕上げのメタル素材を採用し、「極薄のペデスタルとともに先進感と高級感あるデザインに仕上げた」という。

 

スリムなベゼルを採用 スタンド部

 

 省エネ機能も新たに「エコ視聴」を搭載、電力減、「小」、「中」、「大」を選択可能で、「大」の場合映像信号をオフで音量無操作5秒後にパネルもOFFになる。例えばradiko.jpアプリでラジオを聞く場合は、画面を消して音声だけを楽しむ、といった使い方が可能になる。


品番 TH-L55DT5 TH-L47DT5 TH-L42DT5
サイズ 55V型 47V型 42V型
解像度 1,920×1,080ドット
消費電力 128W 108W 94W
年間消費電力量 109kWh/年 97kWh/年 92kWh/年
スピーカー 8連スピーカーユニット×2、7.5cm径ウーファ×1
音声最大出力 総合18W
入力端子 HDMI×4、D4×1、コンポジット×2、
アナログ音声×2
出力端子 光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1
その他の端子 Ethernet、USB×3
外形寸法
(スタンド含む
幅×奥行き×高さ)
123.7×29×77.3cm 106.7×26.5×67.7cm 95.8×25.8×61.5cm
重量
(スタンド含む)
約22.5kg 約17kg 約14.5kg

(2012年 2月 7日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]