ニュース
パナソニック、新IPS液晶/3チューナ搭載VIERA「FT60」
42~60型。ユーザー判別して「マイホーム」表示
(2013/4/2 14:38)
パナソニックは、新型IPSパネルと、独自の超解像技術、さらに「マイホーム」機能も搭載した液晶テレビ「スマートVIERA FT60」シリーズ4機種を4月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は60型「TH-L60FT60」が40万円前後、55型「TH-L55FT60」が32万円前後、47型「TH-L47FT60」が27万円前後、42型「TH-L42FT60」が20万円前後。
地上/BS/110度CSデジタルチューナを3基搭載。USB HDDを別途追加する事で、録画も可能で、テレビ視聴中に裏番組を2番組までHDDに録画できる。
1,920×1,080ドットの新IPS液晶を搭載。光の利用効率を向上させ、鮮明な発色を実現。斜めから見ても黒が締まるという。斜めから見た時の色・輝度・コントラストも向上しており、視野角は従来のDT5シリーズと比べて18%拡大した。
また、1フィールドごとに検出した映像の特徴に応じ、LEDバックライトの光量を制御する「コントラストAI機能」も搭載。ダイナミックコントラスト700万:1相当を実現している(60型は600万:1相当)。偏光方式の3D表示にも対応し、偏光フィルム方式の3Dメガネ「TY-EP3D20W」が1個付属する。2画面表示モードも用意する。
低解像度画像と高解像度画像の関係を学習した、約3万パターンの高画質化映像データベースを搭載。「ファインリマスターエンジン」を使った、リマスター超解像機能を用いて、受信した映像を、データベースとリアルタイムで照合。失われた高精細映像を付与する事で、高画質に映像を復元できるという。同機能はインターネットの静止画や動画再生時にも適用でき、輪郭が崩れた文字なども読みやすく表示できるとする。
ほかにも、「映像のきらめき感を復元する」という「キラメキ復元効果」も搭載。周囲とのコントラスト比でキラメキや透明感を感じる視覚特性を応用。きらめき感が不足した映像に対して、理想に近い質感イメージを復元。古いSD映像のノイズを抑え、見やすく補正する「ランダムノイズリダクション」も使用できる。
使い勝手の面では「マイホーム」を搭載。テレビを見る人それぞれの生活シーンに合わせたコンテンツを提示するもの。テレビの映像をフルスクリーンで表示するモードに加え、画面を分割して裏番組なども表示する「テレビのホーム」、天気予報やメモなどを設定できる「くらしのホーム」、よく見るネットのWebサイトを一覧表示する「ネットのホーム」の4種類を用意。
これらホーム画面に表示するコンテンツは、自由に選んでカスタマイズでき、家族1人1人がそれぞれのホーム画面を持つ事も可能。別売のUSBカメラを接続する事で、テレビがユーザーの顔を認識。それぞれのユーザーが設定したホーム画面へ、自動的に切り替える事もできる。カメラの追加でSkypeのビデオ通話にも対応する。
付属のマイク内蔵リモコンを使い、テレビを音声で操作する事も可能。音量やチャンネルなどの基本操作だけでなく、ネット検索や番組検索も音声で可能。マイク内蔵リモコンにはタッチパッドも備え、カーソル移動やクリック操作も簡単にできるという。
また、AndroidやiOS端末向けに提供しているアプリ「VIERA remote2」をインストールする事で、スマートフォンやタブレットとのコンテンツ共用や、スマホ/タブレットをテレビのリモコンとして使う事もできる。
スマホで撮影・保存した動画や写真、音楽、Webサイトをテレビに転送し、大画面で表示する「スワイプ&シェア」機能も搭載。テレビに保存したデータをスマホに転送する事も可能。スマホの1本指操作で共有(表示)、2本指操作で保存など、直感的な操作を実現している。
受信している番組をLAN経由で放送転送し、スマホで表示する機能や、別売USB HDDに録画した番組を、スマートフォンで再生する事も可能。ドコモのP-04D/P-05D、ELUGA V/Live/X、ソフトバンクの102pが動作確認済み機種。
DLNAサーバー機能も搭載。別売USB HDDに録画した番組、放送中の番組、USBメモリやSDカードに保存した写真・動画・音楽ファイルを、別室の対応VIERAなどに転送し、再生する事もできる。
外出先からの遠隔録画予約を可能にする「ディモーラ」、録画した番組の中から、見たいシーンを再生する「ミモーラ」にも対応。ただし、シーン一覧、見どころ一覧からの再生や、ミモーラ検索機能の使用には、ディモーラ/ミモーラのプレミアム会員登録(月額315円)が必要。
デザイン面は、細身のベゼルを採用。Vネックデザインとヘアライン仕上げが特徴の据え置きスタンドを採用。「映像に没頭するための軽さと浮遊感を演出した」という。
音声面では、8連のミッドレンジユニット×2と、7.5cm径ウーファ×1を全機種が搭載。周波数特性の位相の乱れを補正する事で、クリアな音を実現するという「Audio Engine」も備えている。
モデル名 | TH-L60FT60 | TH-L55FT60 | TH-L47FT60 | TH-L42FT60 |
サイズ | 60型 | 55型 | 47型 | 42型 |
解像度 | 1,920×1,080 | |||
定格消費電力 待機時消費電力 | 189W (約0.1W) | 128W (約0.1W) | 109W (約0.1W) | 98W (約0.1W) |
年間消費電力料 | 126kWh/年 | 109kWh/年 | 86kWh/年 | 82kWh/年 |
スピーカー | 8連ミッドレンジ×2、7.5cm径ウーファ×1 | |||
最大音声出力 | 総合18W | |||
接続端子 | HDMI×3(1端子ARC対応) D4×1(音声はビデオ入力と兼用) ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1 ヘッドホン出力×1、Ethernet SDカードスロット USB 2.0×2、USB 3.0×1 | |||
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 136.8×30.9×89.2cm | 123.8×28×81cm | 106.7×26.1×71.3cm | 95.6×22.5×65cm |
重量 | 約34kg | 約26.5kg | 約19kg | 約16kg |