ソニー、4K映像制作の支援施設をハリウッドに開設

-監督らプロを支援。35mmデジカメのトレーニングも


CineAltaカメラ「F65」

 ソニーは、4K映像制作の市場環境を整えるため、映画制作者を支援する施設、「ソニー・デジタルモーションピクチャー・センター(DMPC)」を、5月1日に米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)のスタジオ内に開設する。

 カルバーシティのSPE内にある、「ステージ7」に開設される。映画監督や撮影監督など、映像制作のプロフェッショナル向けに、撮影からコンテンツの完成までを含めた総合的なデジタル制作ワークフローについて、各種トレーニングを含む総合的な支援をするという。ソニーは「映画業界においてフィルムからデジタルへの転換を一層加速させる、実践の場となる」と説明している。

 施設では、4K映像を撮影できるCineAltaカメラ「F65」を使っての撮影や、4Kコンテンツの編集領域でのワークフロー、4Kデジタルシネマプロジェクタを設置した専用シアターでの収録・編集映像の即時プレビューなどの各種トレーニングが受けられる。

 また、4K映像制作だけでなく、35mmデジタルカメラでのHDドラマ制作用のトレーニングも実施するという。


左からM・ナイト・シャマラン監督、ピーター・サシツキー撮影監督

 F65を使った初の4K映画制作については、2月に、M・ナイト・シャマラン監督、ウィル・スミス主演のSF映画“After Earth”(邦題未定)で開始されており、これ以外にも少なくとも2つのハリウッドメジャー映画スタジオがF65を採用する予定で、近く新作のプロジェクトが開始されるという。



(2012年 3月 29日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]