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ブラザー、シースルーHMD「AirScouter」を6月発売

−半透過16型映像を1m先に。組立作業やAR向け


AirScouter。写真は裸眼者向けのフレームセット「WD-100G」。眼鏡者向けのものは、眼鏡の上に「AirScouter」を乗せる形になる

 ブラザー工業は、ヘッドマウントディスプレイ「AirScouter(エアスカウター)」を6月から発売する。同社Webの専用窓口のみでの販売となり、予約は4月17日から開始。業務用途向けの製品で、裸眼者向けのフレームセット「WD-100G」と、眼鏡者用フレームセット「WD-100A」の2種類を用意。価格はオープンプライスで、直販価格はどちらも199,980円。

 片目に向けて映像を表示させる単眼式のヘッドマウントディスプレイ。2011年8月に事業化が決定したもので、既にNECの現場作業向け業務向けウェアラブルコンピュータ「Tele Scouter(テレスカウター)」のディスプレイとして採用されている。今回は新たに、PCと接続し、その画面を表示するためのコントロールボックスを開発。汎用性を高めている。


裸眼者向けのフレームセット「WD-100G」 眼鏡者用フレームセット「WD-100A」

使用イメージ。左目、右目のどちらにも取り付けられる
 光源部に高精細の液晶パネルを採用。光源からの画像をハーフミラーで反射させて目に投射する方式で、目の前(1m先に16型相当)に映像が存在しているように感じられる。シースルー型であり、映像の向こう側が透けて見えるのも特徴。

 解像度は800×600ドットで、カラーは1,677万色。ピントは約30cm〜10mで調整できる。外光透過率は約50%。眼鏡者向けモデルは、眼鏡の上からはAirScouterを取り付けたフレームを乗せるような構造。裸眼者向けモデルは、眼鏡型となっている。AirScouter部分は左右に付け替える事が可能。


AirScouterの表示部分。片目に向けて映像を表示する 上から見たところ

 シースルー方式であり、片目に向けて表示する事で、表示が視界の中央を占拠しない特性を活用。例えばセル生産における大型機器など、複雑な機械の組立作業において、組み立て方法などのマニュアルを表示。それを見ながら作業ができ、従来の紙マニュアル削減や、視線の移動が無いため、作業効率の向上やミスの防止にも繋がるという。

 カメラやヘッドセット、テレビ会議用ソフトと組み合わせれば、遠隔地から修理やメンテナンス作業をサポートできる。倉庫に大量に置かれた商品や部品をピッキングする場合も、画像付きのリストをAirScouterで確認しながら、両手で作業する事ができる。

 なお、ブラザー工業では今後、AR研究や博物館・アミューズメント施設での利用、携帯電話のディスプレイ、自動車などのナビゲーション分野、教育分野、施術支援や遠隔医療支援といった医療分野、警備分野などでの展開も想定しているという。

 AirScouterは専用ケーブルでコントロールボックスと接続。ユニットにはUSB入力を備えており、Windows PCと接続すると、USBディスプレイとして認識され、簡単に映像をAirScouterに表示できる。ミラーモードと拡張モードに対応し、ミラーモードの使用が推奨されている。USBからのバスパワーで動作し、映像と電力を1本で伝送可能。ボックスにバッテリは搭載されていないが、電源供給用のmicroUSB端子を備えており、市販のモバイルバッテリなどを接続すれば、PCから受け取る電力をカットでき、PCのバッテリが長持ちするという。対応OSはWindows XP(32bit)/7。

 ヘッドディスプレイ部分の外形寸法は75×40×35mm(幅×奥行き×高さ)で、ケーブルを含む重量は約64g。コントロールボックスは72.5×19×79mm(同)で、ボックスのみの重量は約75g。

 なお、4月25日の11時から、ブラザー東京ショールームの2階において、先行体験会も実施される。詳細は製品ページにて。

コントロールボックス。左からAirScouterに接続する専用ケーブル、給電用のUSB端子、PC接続用のUSB端子

(2012年 4月 17日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]