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ビクターエンタなどが音楽配信のDRM撤廃へ

−エイベックスらも。スマホ移行を睨む


 音楽配信サービスへの提供楽曲について、ビクター・エンターテインメントなど数社は、原則としてコピー制限を撤廃(DRMフリー化)する方針を固めた。

 すでにパソコンやスマートフォン向けの音楽配信サービスでは、iTunes StoreやAmazon MP3などDRMフリーのストアが増えている。一方で携帯電話向けの配信サービスなどはDRM付きのサービスが多く、携帯電話からスマートフォンに買い換えた際に楽曲が引き継げないといった問題も起きている。レコチョクによる、スマートフォンへの楽曲移行施策「おあずかりサービス」などの対応も行なわれているが、ビクター・エンタテインメントらは、DRMを廃止することで、様々な端末利用における障害を無くす方針。

 ビクター・エンタテインメントは、「コピー制限を廃止していく方針は間違いない。ただ、いつまでに、どうする、ということは決まっていない」と説明。音楽配信事業者側の対応も必要となるため、対応を協議しながら、配信楽曲のDRMフリー化を推進していくという。エイベックス・グループ・ホールディングスは、「'12年2月22日から、原則DRMフリーという方針。一部外部受託のものを除き、原盤を持っている曲については、DRMフリーが原則」としている。

 原則DRMフリーを謳う両社以外では、ソニー・ミュージックエンタテインメントは「一部の配信サービスではすでにDRMフリーにしている。利便性を高める方策の一つとして全ての可能性を検討しているが、DRMもそのひとつ。ただし、配信会社のサービスに依る部分があり、何をいつまでにということは現時点では決まっていない」とする。EMIミュージックジャパンは、「従来から配信会社のサービス内容に応じて、DRMフリーの曲を提供している」とした。

 なお、4日の日本経済新聞記事「音楽配信、コピー制限を撤廃 端末選ばず楽曲再生」では、私的違法ダウンロード刑罰化を含む著作権法改正をきっかけと報じていたが、関連性については「法改正の前に決定していたので、特に関連はない」(ビクターエンターテインメント)、「改正以前にDRMフリー化を決めているので、特に意識はしていない。基本はユーザーの利便性向上。特に携帯電話からスマートフォンへの移行で音楽を引き継げないといった問題も起きており、こうしたことへの対応が前提」(エイベックス)としている。


(2012年 7月 4日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]