NHKロンドン五輪中継は、放送と配信がシームレスに連携

-「放送連携タイプ2」対応。アクトビラの基盤を利用


「放送連携タイプ2規格」を用いた視聴画面フロー

 アクトビラは25日、同社が運用する「アクトビラ・プラットフォーム」を、「放送連携タイプ2規格」に対応させたと発表。放送事業者に対し、同プラットフォームの提供を開始した。

 今回の対応により、従来の「放送連携タイプ1規格」ではできなかった、配信映像の視聴後に放送番組(データ放送画面)へ戻ることが可能。対応テレビを使うことで、放送と通信のシームレスな映像視聴体験を実現するという。

 アクトビラ・プラットフォームを採用するNHKは、ロンドンオリンピック中継において「放送連携タイプ2規格」対応の番組を放送予定。各競技のダイジェスト動画などの配信を行なう。また、一部アニメ番組やドラマにおいて、次回の予告編や特典動画などを配信する。そのほか、NHK杯フィギュアスケートやゴルフなどの一部スポーツ中継において、ダイジェスト動画等を配信予定としている。

 放送連携タイプ2規格は、放送と通信の連携を高めることを目的に、ARIBとIPTVフォーラムによって規格化されたもの。対応テレビでdボタンを押してデータ放送画面に遷移した後、通信を介して様々な映像を呼び出せることを特徴としている。

 同規格の対応テレビは、パナソニック「VIERA」のZT5/WT5/VT5/GT5/DT5/ET5/E5/X50シリーズ(2012年7月25日時点)。なお、放送波またはネットワークによるファームウェアのアップデートが必要な場合がある。

 アクトビラ・プラットフォームは、上記以外にも、従来のタイプ1規格と同様にタイムシフト視聴やマルチアングル視聴、マルチストーリ視聴などのネット対応番組を、よりシームレスに視聴者へ提供できるとしている。



(2012年 7月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]