デノン、実売44,800円の小型ネットワークコンポ
-FLAC/Apple Lossless対応。CD付きの上位機も
「DRA-N5」とスピーカーの「SC-N5」を組み合わせ、iPod touchを乗せたところ |
デノンは、無線LAN機能を備え、AirPlayやDLNA、ネットラジオの受信に対応。iPod/iPhone用Dockも備えたアンプ内蔵の小型ネットワークオーディオ「DRA-N5」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は44,800円前後。組み合わせを想定したブックシェルフスピーカー「SC-N5」も店頭予想価格1万円前後で同時発売する。カラーはどちらもブラック。
また、「DRA-N5」と同様の機能に加え、CDプレーヤーとFM/AMラジオ機能も追加した上位モデル「RCD-N8」も10月上旬に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は54,800円前後。N8向けのブックシェルフスピーカー「SC-N8」も店頭予想価格15,000円で同時発売する。カラーは各モデルにホワイトとブラックの2色を用意する。
「RCD-N8」とスピーカーの「SC-N8」の組み合わせ。ブラックモデル | こちらは「N8」ホワイトモデルの組み合わせ。iPod touchを乗せたところ |
■「DRA-N5」と「RCD-N8」で共通する機能
DRA-N5 |
ゲール語で「音楽」や「歌」を意味する言葉、「CEOL(キオール)」を冠した小型のネットワーク対応オーディオシステム。「N5」は「CEOL piccolo」と名付けられている。「N5」と「N8」に共通する特長として、WPSに対応した無線LAN機能を標準で搭載。IEEE 802.11b/gに準拠している。
ネットワークプレーヤーとして、DLNA 1.5に準拠。ネットワークHDDなどに保存したMP3/WMA/AAC/WAV/FLACが再生でき、FLACとWAVは24bit/192kHzまで対応。ギャップレス再生にも対応する。また、2012年秋にはApple Losslessの再生に対応するファームアップも予定されている。インターネットラジオの受信もでき、VTunerが利用可能。
インターネットラジオ局やミュージックサーバー上のファイルを、最大50個まで登録し、すぐに呼び出して再生できる「お気に入り機能」も備えている。
AirPlayにも対応しており、iPhone/iPad/iPod touchやPCのiTunesから音楽をストリーミング再生できる。
DRA-N5の背面。Ethernet端子を備えている |
iPhone/iPod touch/Android端末からプレーヤーを操作するためのアプリ「Denon Remote App」も用意。スマホからコンポの電源ON/OFFやソース切替などの基本操作、音楽ファイルのブラウジング、ネットラジオの選曲もできる。アプリはGoogle Playからの無料ダウンロード。ただし、アプリからの操作は、8月以降に提供されるアップデートで対応となる。
天面にDock端子を備え、iPod/iPhoneを乗せて、コンポから再生する事ができる。コンポとiPod/iPhoneの接続はデジタルで、コンポ側でD/A変換などを行なうため、高音質な再生ができるという。接続したiPod/iPhoneの充電も可能。
アンプ部にはデジタルアンプを採用。定格出力は65W×2ch(4Ω時)、最大出力は80W×2ch(4Ω時)。ローパスフィルタにはデノン専用のカスタムOFCコイルを採用。スピーカーターミナルには、金メッキ処理を施したスクリュータイプを採用している。
筺体はどちらのモデルも光沢仕上げのシンプルデザインを採用している。ディスプレイは3行表示の有機ELタイプ。5段階のディマーも可能。各種アラームやスリープタイマー、オートスタンバイ機能などを備えている。
■「RCD-N8」のみ搭載する機能
RCD-N8の背面 |
N8はN5の特徴に加え、CDプレーヤーを搭載。さらに、FM/AMチューナも搭載している。ラジオ局のお気に入り登録も可能で、お気に入りリストは、前述のネットラジオ曲/ミュージックサーバー内のファイル登録と兼用となる。
その他の違いや、細かい仕様は下表の通り。
モデル名 | RCD-N8 | DRA-N5 |
CDプレーヤー | ○ | - |
AM/FMラジオ | ○ | - |
無線LAN | ○ | ○ |
DLNA | ○ | ○ |
iPod/iPhone Dock | ○ | ○ |
USB再生 | ○ | ○ |
定格出力 | 65W×2ch(4Ω時) | |
最大出力 | 80W×2ch(4Ω時) | |
入力端子 | Ethernet×1 USB×1 光デジタル×1 アナログ音声×3 | Ethernet×1 USB×1 光デジタル×1 アナログ音声×1 |
出力端子 | ヘッドフォン×1 サブウーファプリ×1 | |
消費電力 (待機時消費電力) | 55W (0.3W) | |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 280×301×112mm | 180×234×90mm |
重量 | 4kg | 2.2kg |
■スピーカー
いずれもCEOLシリーズのスピーカーで、N5用のスピーカーは「CEOL piccolo SC-N5」、「N8」用のスピーカーは「CEOL SC-N8」。
コンポとのデザインマッチを考慮し、全面光沢仕上げになっている。また、それぞれのコンポとの組み合わせで最適なパフォーマンスが発揮できるよう、特別にチューニングされたフィルタを搭載。各コンポでドライブする事で、フラットな再生ができるという。
CEOL piccolo SC-N5 | CEOL SC-N8のブラックモデル、ホワイトモデル |
ユニットは、SC-N5が10cm径ウーファ、SC-N8が12cm径ウーファを採用。ツイータはどちらも2cm径のバランスドーム型を採用する。エンクロージャはバスレフ。再生周波数帯域は、SC-N5が70Hz~20kHz、SC-N8が50Hz~20kHz。出力音圧レベルは82dBで共通。
外形寸法と重量は、SC-N5が130×224×185mm(幅×奥行き×高さ)、2kg。SC-N8が145×224×233mm(同)で2.3kg。
(2012年 8月 28日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]