富士フイルム、Xシリーズのコンパクトデジカメ「XF1」

フルHD動画、F1.8レンズ/EXR CMOS。実売55,000円


レッド

 富士フイルムは、フルHD動画撮影にも対応したコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM XF1」を11月3日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。カラーはブラック、レッド、ブラウンの3色を用意する。

 ミラーレス一眼の「X-Pro1」などと同じ「Xシリーズ」に属するコンパクトデジカメ。2/3型のCMOSセンサーとF1.8の明るいレンズ、光学4倍ズームをコンパクトなボディに搭載し、アルミボディや合成皮革を使ったデザイン性の高さも特徴。沈胴式レンズを採用し、レンズ収納時の本体の薄さは33mm。動画は最大1,920×1,080ドットのフルHD(30fps)で記録できる。


ブラックブラウン

 搭載するCMOSセンサーは2/3型、有効1,200万画素の「EXR CMOSセンサー」で、画像処理エンジン「EXRプロセッサー」により、フルHD動画や連写などの操作性を向上させている。起動時間は0.55秒、AF速度は最短0.16秒、連写は最高10コマ/秒(M/Sサイズのみ)。感度はISO 100~12800(Lサイズは3200まで、Mサイズは6400まで)に対応する。

 レンズは広角端の開放F値1.8、光学4倍マニュアルズーム(F1.8~F4.4)と薄型化を同時に実現した新開発のフジノンレンズを採用。アルミ素材を採用し、軽さと堅牢性を両立させている。非球面レンズやEDレンズを含む7枚構成の全レンズにガラス素材を使用。両面に独自の多層コーティング「HT-EBC(High-Transmittance EBC)」を施し、ゴーストやフレアを軽減している。35mm換算の焦点距離は25~100mm、絞り羽根は6枚。レンズ4枚をシフトさせる独自の手ブレ補正も搭載。手ブレ補正時に発生しやすい周辺部のシェーディングや、解像力低下を防ぐという。

 動画撮影のフォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MOV)で、記録解像度はFULL HD(1,920×1,080ドット)、HD(1,280×720ドット)、VGA(640×480)に対応し、フレームレートはいずれも30fps。動画の音声記録はステレオ。HDMIミニ出力や、AV出力も備える。静止画はJPEG/RAW撮影に対応。「トイカメラ」や「ミニチュア」などの「アドバンストフィルター」機能や、360度の「ぐるっとパノラマ」、5種類の「フィルムシミュレーション」機能などにも対応する。

 液晶モニタは3型/46万画素。ビューファインダは搭載しない。記録メディアは内蔵の25MBメモリと別売SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応)。付属バッテリ(NP-50A)利用時の静止画撮影枚数は約300枚(AUTOモード時)。外形寸法は107.9×33×61.5mm(幅×奥行き×高さ)、SDカード/バッテリ込みの重量は約225g。



(2012年 10月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]