エミライ、AURALiC製の小型オーディオ4モデル

　エミライは、香港AURALiC製品の取り扱いを開始する。USB DAC、ヘッドフォンアンプ、プリアンプ、パワーアンプを11月中に国内出荷する。価格は、USB DAC「ARK MX+」が187,950円、バランス駆動対応ヘッドフォンアンプ兼プリアンプ「TAURUS」が170,100円、プリアンプ「TAURUS PRE」が220,395円。モノラルパワーアンプ「MERAK」が262,395円。

　AURALiCは、2008年にXuanqian Wang氏とYuan Wang氏が設立したメーカー。エミライでは、「コンパクトでありながら高品質で技術的にも個性が光る」と、特徴を説明している。

■USB DAC ARK MX+

USB DAC「ARK MX+」

　Archwave AGと共同開発した1,000MIPSの演算能力を持つマルチコアARMプロセッサ「Sanctuary Audio processor」を使っており、処理能力としては、32bit/192kHzのマルチチャンネル音声をリアルタイムに処理できるという。なお、このUSB DAC自体は2chステレオ出力のみとなる。

　DACチップには、旭化成エレクトロニクスの32bit対応「AK4399」を採用。PCとのUSB接続では、「従来のアシンクロナス電装の問題点を克服し、さらなるジッター低減を実現する」として、2秒間の大容量バッファを搭載した「Active USB」技術を使っている。

　TIのSRC4392も搭載し、入力信号をアップサンプリングして処理する「Self-adapted Upsampling Circuit」機能も備えている。

　入力はUSB 2.0(32bit/192kHz対応)と、同軸デジタル(24bit/192kHz)を用意。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.6.4以降。出力は、アナログバランス、アナログアンバランス、AES/EBUデジタル(24bit/192kHzまで)を備える。

　消費電力は約20W。外形寸法は33×23×6.5cm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。

■TAURUS

バランス駆動対応のヘッドフォンアンプ「TAURUS」

　バランス駆動対応のヘッドフォンアンプ。クラスA動作のORFEOモジュールを内蔵しており、バランスモードの600Ω時で1,000mW、32Ω時で1,200mWの出力が可能。アンバランスのSTDモードでは、600Ω時250mW、32Ω時4,500mWの出力が可能。

　出力は、ステレオ標準、4ピンXLRキャノン、XLRプリアウト、RCAプリアウト(STDモードのみ)を用意。入力はアナログのRCA、XLRを各1系統備えている。

　低ノイズのインプットバッファを備え、ダイナミックレンジ130dB以上、ノイズ5uV以下を実現。プライトロン製の3重シールド特注トランス(100V仕様)も採用している。

　消費電力は最大50W。外形寸法は33×23×6.5cm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.3kg。

■TAURUS PRE

バランス入力対応プリアンプ「TAURUS PRE」

　バランス入力にも対応したプリアンプ。クラスA動作のORFEOモジュールを搭載し、残留ノイズは3uV、歪みは0.001%以下を実現。低ノイズのインプットバッファにより、+24dBまでゲインを上げても歪まず、ダイナミックレンジは130dB以上を実現したという。プライトロン製の3重シールド特注トランス(100V仕様)も採用している。

　入力は、アナログRCA×3、XLR×1系統。出力はRCAとXLRを各1系統。さらに、2系統のヘッドフォン出力も備え、ヘッドフォンアンプとして使う事もできる。

　消費電力は最大25W。外形寸法は33×23×6.5cm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg。

■MERAK

モノラルパワーアンプ「MERAK」

　AURALiCの「Hybrid Analog Amplify」技術を結晶させたという、モノラルパワーアンプ。出力は8Ω時200W、4Ω時400W。ORFEOクラスAモジュール、ルンダール製インプットトランス、プライトロン製アイソレーショントランス(100V仕様)を使ったリニアパワー電源を搭載。効率90%を維持したまま、400Wの連続出力を可能にしている。

　入力端子はXLRで、アダプタを使い、RCA入力にも対応。出力はカルダス製のバインディングポストを使ったスピーカーターミナルに加え、BTLモード用のXLR反転出力も1系統備えている。

　消費電力は最大450W。ウォームアップモード時で5W。外形寸法は、33×33×7cm(幅×奥行き×高さ)、重量は8.5kg。