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旭化成エレ、デジタル/アナログ完全セパレートソリューションを拡充する新DAC「AK4498EX」

旭化成エレクトロニクスは、デジタルとアナログの完全セパレートDACソリューションを容易に構成できるという新ステレオDAC「AK4498EX」のサンプル提供を11月から開始した。量産出荷は2025年4月の予定。

AK4498EXは、インターポレーターとΔΣモジュレーターを担う「AK4191」と合わせて使用すると、デジタルとアナログの完全セパレートDACソリューションを構成できる。これにより、デジタルノイズがアナログ変換回路へ干渉することを極限まで排除できるという。信号の流れをよりスムーズにするためにアナログ回路のインピーダンス設計も見直している。

VELVET SOUNDテクノロジーにこの完全セパレート構成が加わることで、「低域から高域まで広いレンジでより豊富な情報を余すことなく再現、微妙なニュアンスや空気感までお届けする」としており、「数値特性評価だけではなく聴感評価によって高音質化を追求する、AKMの音へのこだわりが随所に備えられている」とのこと。

AK4191と併せて使用することで、超ハイレゾ音源であるPCM 1,536kHz,64bit、DSD1024も再生可能。

フラッグシップDAC「AK4499EX」に搭載しているDWA(Data Weighted Averaging) ROUTINGテクノロジーも採用。素子ばらつきの影響をより低減し、高いノイズ特性、歪み特性を実現した。SN比(A-weighted)は129dB、THD+Nは-117dB。

AK4498EXは、AK4191のPCM-DSD自動検出機能を使うことで、システム側で切り替えノイズ対策のための複雑な操作をすることなく音源の種類(PCM/DSD)を切り替えられる。AK4191に搭載している「非同期動作モード」により、AK4498EX専用のクロック供給が可能となることで、低ジッタクロックを用いた高精度なDA変換を実現している。