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NVIDIA、スマホ/タブレット用新プロセッサ「Tegra 4」

4K動画サポート。搭載ゲーム機「Project SHIELD」も

新プロセッサ「Tegra 4」

 米NVIDIAは6日(現地時間)、2013 Internatinal CESに合わせ、スマートフォンやタブレット向けの新プロセッサ「Tegra 4」を発表。さらに、Tegra 4を採用し、AndroidやPC向けのゲームがプレイできるポータブルゲーム機「Project SHIELD」も発表した。



Tegra 4

 72個のカスタムコアを持つGeForce GPUが搭載されており、Tegra 3と比べGPU能力が6倍にパワーアップしたという。これにより、よりリアルなゲームや、高解像度ディスプレイへの対応を可能にしている。さらに、4K動画にも対応する。

 ARMのCPUコア、Cortex-A15を4個搭載したクアッドコア構成となっており、Webブラウジングが2.6倍高速化。アプリのパフォーマンスも向上するとしている。

 さらに、コンピュテーショナルフォトグラフィ・アーキテクチャも採用。GPUとCPU、カメラのイメージ・シグナル・プロセッサの処理能力を融合させ、ハイダイナミックレンジの写真や映像を自動的に生成するもので、黒つぶれや白飛びを抑えたカメラ撮影を可能にするという。

 電力効率も高めており、通常の使用状況でも低消費電力な第2世代のバッテリセーブ型コアを搭載。「PRISM 2D Displayテクノロジ」により、高画質な表示をしながら、バックライトの消費電力を削減している。

 オプションのチップセットである、Icera i500プロセッサを使う事で、4G LTEによる音声通信とデータ通信に対応可能。従来型モデムに比べて40%という小型サイズながら、第4世代品の4倍にあたる処理能力を持つという。



Project SHIELD

Project SHIELD

 Tegra 4を採用した携帯ゲーム機。5型、解像度1,280×720ドット(296dpi)のマルチタッチ対応Retinaディスプレイを搭載している。無線LANはIEEE 802.11nに対応。

 Android向けとPC向けのゲームを、両方プレイできるのが特徴。OSはAndroid(Jelly Bean)で、Google PlayやTegraZoneゲームストアからダウンロードしたAndroid向けのゲームがプレイできるほか、NVIDIA GeForce GTX 650以上のGPUを搭載したPC上で動作させたゲームのデータを、ワイヤレスで受信。Project SHIELDから楽しむ事ができる。なお、PC向けゲームは、ゲームの購入/管理が可能なサービス・STEAMのライブラリにあるゲームがプレイできる。

 ゲームだけでなく、HuluやNetflix、Slacker RadioなどのAndroidアプリも利用可能。映像、音楽プレーヤーとして使うこともできる。バスレフ方式のスピーカーも搭載する。

(山崎健太郎)