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SCE、PlayStation 4を発表。2013年年末商戦に発売
タッチパッドやBD、8GBメモリ搭載。「体験を共有」
(2013/2/21 08:29)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は21日、次世代コンピュータエンタテインメントシステム「PlayStation 4」(PS4)を発表した。20日(米国時間)にニューヨークで開催されたイベント「PlayStation Meeting 2013」で概要を紹介し、発売は2013年年末商戦(ホリデーシーズン)と予告している。なお、本体の外装や価格などは明らかにされていない。
PS4は、高い描写力や処理性能、新たなコンテンツとの出会いの演出、ソーシャル融合、PlayStation Vitaやモバイル端末連携などを特徴とし、「没入感ある豊かなゲーム体験を実現する」という。
PS4のハードウェア仕様。BDドライブも
PlayStation 4(PS4/プレイステーション 4)には、8つのx86-64アーキテクチャ“Jaguar”CPUコアと次世代RadeonベースGPUからなるAMD製のメインプロセッサを搭載。GPUは物理演算など汎用的な計算処理(GPGPU)も行なえ、18のコンピュータユニットにより全体で1.84テラフロップスの演算性能を有している。メモリは8GBのGDDRメモリで帯域幅は176GB/秒。HDDやBD/DVDドライブも搭載する。BDは再生/読み出し専用で6倍速のCAV、DVDは8倍速のCAV。
USB 3.0ポートやAUXポートを装備。1000BASE-T対応のEthernetやIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDRに対応する。出力端子はHDMIとアナログAV出力、光デジタル出力。
新たに「サスペンドモード」も搭載。システムの状態を一時保存して、PS4本体を節電状態で待機可能とした。これにより、PS4から離れる際にも電源を落とさず、再利用時にはすぐにシステム復帰可能になる。スタンバイ時でもゲームのダウンロードやアップデートの実行が可能。また、ゲームプレイ時にブラウザなどの様々なアプリケーションを同時起動できるとする。
コントローラは、タッチパッドやシェアボタンを備えた新コントローラ「DUALSHOCK 4」。専用カメラと組み合わせて使うことで、空間の奥行きや3次元位置を検知可能。LEDを配置したライトバーが付属する。
コントローラには、スピーカーとステレオヘッドホン/マイク端子を搭載。PS4ユーザーはテレビのスピーカーだけでなく、手元のコントローラーを通じて、ゲームの効果音を楽しめる。
ゲームプレイを常時録画し共有。Vitaからリモートプレイも
PS4のアーキテクチャには、ソーシャル連携機能を組み込んでおり、PS4のゲームプレイを常時録画。プレイの瞬間をコントローラのSHAREボタンから共有可能で、数分間のゲームプレイ動画やスクリーンショットをFacebookなどにアップロードできる。
Utreamなどを通じて自分のゲームプレイを友人に生中継することもできる。プレイ動画には友人がコメントを投稿できるほか、ネットワークを通じてゲームプレイしている友人にキャラクターの体力を回復させるアイテムや武器などを提供するなど、今までにない方式でゲームに参加できるという。また、FacebookアカウントとSony Entertainment Networkアカウントを紐付けることで、協力プレイやクロスゲームチャットなどでつながりを深める事ができるとする。
モバイル端末などをPS4のディスプレイやコントローラとして利用する「セカンドスクリーン」連携も強化。PlayStation Vita(PS Vita)に加えて、スマートフォンやタブレットなどの端末をPS4のセカンドスクリーンとして利用できる。
特徴はPS Vitaを使った「リモートプレイ」で、Vitaを使ってPS4を離れた場所から操作して、ゲームプレイが行なえる。無線LAN経由で家庭内のPS4にアクセスし、家庭内の様々な場所でVitaのディスプレイ上でPS4ゲームが楽しめる。さらに、外出先から家庭内のPS4にアクセスして、Vitaでゲームプレイできるという。この機能はPS4のシステムレベルで対応するため、ほとんどのPS4ゲームがPS Vitaからプレイできる予定。
また、「PlayStation App」と呼ぶアプリも提供。iPhoneやiPad、Android OS搭載のスマートフォンやタブレットにインストールして、それらの端末をPS4のセカンドスクリーンとして利用可能。PS4でアドベンチャーゲームで遊んでいる際に、ゲームの地図情報を手元の端末で確認するなどの連携が可能となる。また、外出先から、PS4のゲームを購入し、自宅のPS4へダウンロードすることも可能。
コンテンツとの出会いのサポートにも取り組んでおり、友人から公開されたゲーム情報やゲームプレイ動画などをメニュー画面上で閲覧できる。さらに、テレビ番組や映画などのコンテンツ情報も受け取れる。将来的にはダウンロードの待ち時間を無くすため、ユーザーが購入するゲームを事前に予測して、PS4で予めダウンロードしておくなどの施策も検討しているという。
ネットワークサービスのPlayStation Networkでは、ゲームの提供のほか、音楽配信の「Music Unlimited」、ビデオ配信の「Video Unlimited」などを引き続き提供する。配信サービスはMLB.TVやhulu PLUS、Netflixなどに対応。
また、Gaikaiの技術を活用し、近い将来に様々なゲームをどこでもすぐに遊べるPS4ならではのクラウドサービスを提供予定としている。Gaikaiのサービスを通じて3,000以上のPS3サービスをプレイ可能にする。
ゲームタイトル
PlayStation Meeting 2013では、以下のタイトルを披露した。
- Driveclub (WWS Evolution Studios)
- inFAMOUS Second Son (WWS Sucker Punch Productions)
- Killzone: Shadow Fall (WWS Guerrilla Games)
- Knack (WWS Japan Studio)
- Deep Down (working title) (CAPCOM)
- Destiny (Activision Publishers, Inc. / Bungie, Inc.)
- Diablo III (Blizzard Entertainment, Inc.)
- The Witness (Jonathan Blow)
- Watch_Dogs (Ubisoft Entertainment)
また、ゲームソフトウェアメーカーとして国内45社、アジア4社、北米47社、欧州53社の合計149社が参入を表明している。