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記録型BDの世界需要は'15年に2億9,900万枚。JRIA予測
国内が8割超。記録型DVD/CDは20%前後の減少が続く
(2013/3/14 18:33)
日本記録メディア工業会(JRIA)は14日、Blu-ray DiscやDVD、ビデオテープなどの記録メディアの世界需要予測を発表した。2015年度まで3年間の中期予測をまとめたもので、2012年度の推定実績に基づいて算出。この結果を受けて「記録型BDは堅調な需要の推移が見込めるが、記録メディア全体の需要規模は縮小が続く」とした。
対象となる記録メディアは、BD-R、BD-RE、DVD±R、DVD±RW、CD-R/RW、オーディオテープ、録音用MD、ビデオテープ、ムービーテープ(ミニDVカセット)。小型メモリーカードについては、SDメモリーカードの寡占化を受けて予測を中止した。
BDは'15年度に2億9,900万枚。国内が8割超
記録型BDの'13年度の世界需要は2億6,000万枚で前年度比13%増、'15年度は同6%増の2億9,900万枚と堅調な伸びを予測。'13年度の国内需要は2億2,900万枚(同8%増)で、世界の約88%を占めており、海外市場では依然として関心は低いままだと見ている。
タイプ別にみると、'13年度の追記型BDは1億3,300万枚で構成比58%、書換型BDが9,600万枚で構成比42%、'15年度は追記型BDが1億4,300万枚(構成比60%)、書換型BDが9,700万枚(同40%)と予測。JRIAは、地デジ移行やBDレコーダの普及、今後の4K/8K放送開始などを受けた、新たな需要の高まりに期待を寄せている。
2012年度 推定実績 | 2013年度予測 | 2014年度予測 | 2015年度予測 | |
---|---|---|---|---|
日本 | 212(117%) | 229(108%) | 236(103%) | 240(102%) |
その他地域 | 19(158%) | 31(163%) | 46(148%) | 59(128%) |
世界合計 | 231(120%) | 260(113%) | 282(108%) | 299(106%) |
2012年度 推定実績 | 2013年度予測 | 2014年度予測 | 2015年度予測 | |
---|---|---|---|---|
BD-R | 120(120%) | 133(111%) | 139(105%) | 143(103%) |
BD-RE | 92(114%) | 96(104%) | 97(101%) | 97(100%) |
記録型DVDや、CD-R/RWについては引き続き減少が続くと予測。'13年度の追記型DVDは前年度比17%減の25億100万枚、書換型DVDは20%減の1億4,400万枚で、2014年度以降は追記型DVD合計で20%前後の需要減少を見込む。国内における録画用DVD/データ用DVDの予測については、'13年度の録画用DVDが15%減の3億9,900万枚、データ用DVDが16%減の2億4,500万枚で、構成比は録画用が62%、データ用が38%。
録音用CD-Rは19%減の8,200万枚、CD-RW(データ用/録音用含む)は前年度比25%減の3,900万枚。'14年度以降も同20%前後の需要減を見込んでいる。
ビデオテープ(フルカセット)は'13年度が前年度比46%減の700万巻、'15年度が25%減の300万巻。オーディオカセットテープは、'13年度が32%減の3,200万巻、'15年度が27%減の1,600万巻。録音用MDは'13年度が36%減の700万枚、'15年度が50%減の200万枚と見ている。