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ソニー、4K/60p対応で小型筐体の業務用SXRDプロジェクタ
DisplayPort装備、20kg/縦置きも可能。実売450万円
(2013/3/18 14:51)
ソニーは、解像度4,096×2,180ドットの「4K SXRD」パネルを搭載した業務用データプロジェクタ「VPL-GT100」を3月21日に発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は450万円前後。
既存モデルの「SRX-T420」や「SRX-T110/T105」に比べ、大幅な小型化を実現した業務用4Kデータプロジェクタ。高精細映像が求められるシミュレーションの現場(フライトシミュレータや操縦機器の仮想トレーニングなど)や、デジタルモックアップなど工業デザインの確認施設、CG作品などのスタジオ試写室、プラネタリウムなどの商業施設を含め、従来機種以上に幅広い市場へ提案。業務用領域での4Kアプリケーションの裾野拡大などを図る。
外形寸法は520×640×200mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約20kgで、ホームシアター用「VPL-VW1000ES」(ソニーストア価格151万2,000円)と同等。また、搭載する4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)パネルもVPL-VW1000ESと同サイズの0.74型。画素ピッチは従来の業務用モデルの7μmから、4μmに微細化している。
シアター用モデルとの主な違いは、DisplayPort入力(2,048×2,160ドット/60p対応)を2系統搭載する点。4K/60pに対応することで、高精細かつ高速な動きも滑らかに表現できるとしている。また、新開発のイメージ処理技術により、入力信号の表示遅延を最小限に抑制。航空シミュレーションのように、操縦機の動作感覚と映像の切り替わりの適合が求められる繊細なシミュレーションにも適しているという。
さらに、ランプの動作に影響を与えることなく、本体を縦置き設置できることも特徴。内部の冷却システムなどを改善し、連続運用が求められる業務用市場にも対応する高い信頼性を実現したという。
レンズは2.1倍の電動ズームレンズで、焦点距離はf=21.3~46.2mm。F値は2.9~3.9。光源は高圧水銀ランプ(330W)で、輝度は2,000ルーメン、ダイナミックコントラスト比は100万:1。画面サイズは60~300型(投写距離1,524~7,620mm)。
3Dにも対応し、対応メガネ「TDG-PJ1」や3Dシンクロトランスミッタの「TMR-PJ1」、「TMR-PJ2」が付属。入出力は、HDMI×1とDisplayPort×2、トリガー(ミニジャック)×2、RS-232C×1、Ethernet×1、USB×1などを装備する。消費電力は510Wで、待機電力は3.5W(スタンバイモード「標準」時、0.3W(スタンバイモード「低」時)。