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Maestraudio、天然杉で“至極の弦の響き”を追求したIEM「MA910SR DC」
2024年11月25日 11:00
アユートは、オーツェイドのIEMブランドであるMaestraudio(マエストロ―ディオ)の新製品として、ブランド初の天然道南杉を用いた「MA910SR DC」を11月29日より発売する。価格は19,800円。カラーはワインレッド(シェル部)。
Maestraudioの代表であり開発責任者の渡部嘉之氏が「イヤホンで最もリアリティある弦楽器の音の再現」をコンセプトに、独自技術を開発、初採用したイヤフォン。
既発モデル「MA910SR」同様、10mm径グラフェンコートダイナミックドライバーに、独自のセラミックオーディオテクノロジーによる新発想パッシブ型ツイーター「RST」(Reactive Sympathetic Tweeter)を搭載することで、クラス最高レベルの広い空間表現を実現した。
MA910SR DCのオリジナル仕様として、従来品に搭載していたHDSSに代わり、樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術「SAHP」(Sound Absorbing Honeycomb Pores)を初めて導入。さらに、今回目的とするサウンドとSAHPの適性がマッチした、日本の北限に育つ「道南杉」をフェイスプレート素材に使うことで、拘りのチューニングを施したという。
SAHPとは、樹木の繊維方向をフェイスプレートの水平方向に位置させて、筐体の後気室の吸音レベルを所望の音になるよう最適化した技術。吸音の効果としては、音の雑味が消えること、サウンドステージが広がることなどのメリットがあるとのこと。特に「樹木による吸音は、ヴァイオリンやギターなどの弦楽器の響きをリアルな再現性能が期待できる」とする。
また、フェイスプレートの吸音量の均一性を持たせるために、樹木の繊維孔の均一化が条件となる材質として「杉」に注目。国内の様々な杉を調達して調査した結果、日本の北限に育つ道南杉がSAHPに適していることが分かり、樹木の繊維質に影響の少ない塗装を行なうことでイヤフォンとしての音響性能向上を図ったという。
ケーブルは、シルバーコートOFCとOFCのハイブリッド。低接点抵抗でロスが少なく接触における信頼性も安定しているPentaconn earコネクターを採用。またイヤーピースには、フィッティングを重視して硬度を再調整したiSep02を付属する。イヤフォンは国内組み上げ。
圧倒的な音の広がりに驚き、鳥肌が立ちました…!耳が喜んでいるとは、まさにこの事!まるで響きの良いコンサートホールにいるかのようです。3歳でヴァイオリンと出逢って以来、弦楽器の音色と毎日向き合い、追求し続ける人生を送って参りましたが、このイヤホンでヴァイオリンの音色を聴いた瞬間、「このイヤホンと出逢えてよかった!」と泣きそうになりました。
一音一音、全ての音の響きがリアルに耳に届き、どんな編成でも弦楽器が埋もれる事なく、ピッチカートなどの弦を指で弾く音さえも一粒一粒クリアに届きます。私が特に拘っている低音部は、音の深みと共に、重厚感すら感じられます。そして命とも言える高音部は、弦楽器の音を間接的に聴く際に起こりうる“痛い”音が全くなく、その高音の響きにうっとりとし、心から楽しく感じました。木の温もりを感じ、耳が軽く、抜け感により、音がふわっと気持ちよく広がります!
このイヤホンでぜひ聴いていただきたいです!そして私自身も、このイヤホンで聴いた時に「なんていい音!」と思うような演奏を目指して、もっと頑張っていきたいと思います。そう改めて思わせてくれた、最高のイヤホンです!