パナソニック、電子ペン付属のプラズマTV「VIERA GT60」

55型「TH-P55GT60」

　パナソニックは、プラズマテレビ「VIERA GT60シリーズ」2モデルを4月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55型の「TH-P55GT60」が32万円前後、50型「TH-P50GT60」が27万円前後。

　色再現などを向上させた1,920×1,080ドットの「フル・ブラックパネルIV」を採用したプラズマテレビ。フレームシーケンシャル方式の3D表示にも対応(3DメガネのTY-ER3D4SW/TY-ER3D4MWは別売)。無線LANも内蔵する。さらに、新提案の「電子タッチペン」を同梱。テレビ画面に直接文字や絵を書くことができることも特徴。チューナは地上/BS/110度CSデジタルが2系統。別売USB HDDへの録画や、2つのチャンネルの同時表示も行なえる。

　「フル・ブラックパネルIV」により、ネイティブコントラストは550万:1以上を実現。漆黒の黒と輝く白の広いダイナミックレンジを実現したという。また、プラズマのインパルス表示や短残光蛍光体などに加え、動きベクトル検出の精度を向上。次世代PDP開発センター(APDC)の動画性能基準「フルHD動画解像スピード」は2,000pps(画素/秒)を実現し、動きの早いシーンでも、高精細な映像で細部の動きや素材のディテールを描写。これにより、3D表示時にもクロストークを抑えたクリアな3D映像を可能にするとしている。さらに、新材料の赤色蛍光体を採用して広色域化。映像本来の赤色表現を可能にしたという。そのほか、サブフィールドの駆動数を増やすことで、映像の階調表現を高めている。

　WPS対応の無線LANユニットを内蔵し、専用アプリなどが使える「ビエラ・コネクト」や、DLNA/DTCP-IP配信の「お部屋ジャンプリンク」などのネットワーク機能に対応。「無線LAN親機設定」をすることで、無線LAN環境がなくても、別売USB HDDに録画した番組や放送中の番組を別室のVIERAなどにワイヤレスで転送して視聴できる。

　外出先から遠隔録画予約できる「ディモーラ」や、録画した番組の中から、見たいシーンを再生する「ミモーラ」にも対応。ただし、シーン一覧、見どころ一覧からの再生や、ミモーラ検索機能の使用には、ディモーラ/ミモーラのプレミアム会員登録(月額315円)が必要。

50型「TH-P50GT60」

同梱する電子タッチペン

無線LANユニットを内蔵。無線LANルータが無くてもお部屋ジャンプリンクなどを利用できる

　スマートフォン用アプリ「VIERA remote2」(iOS/Android用)を利用して、スマートフォンとVIERAと連携可能。コンテンツの共有や、スマートフォンをリモコンとして利用することなどが可能になる。そのほか、スマートフォンで撮影/保存した動画や写真、音楽やWebサイトをVIERAに表示したり、VIERAのデータをスマートフォンへ転送できる「スワイプ&シェア」にも対応。VIERAの写真や動画を、友人のスマートフォンへ簡単に転送/保存できる。

　新提案となる電子タッチペン「TY-TP10W」も同梱。テレビ画面上に表示された写真や静止画に、直接文字や絵を書くことができる。書いた絵はスマートフォンに保存したり、友達とシェアすることが可能。タッチペンはオプションとしても販売され、2本まで同時に使用できる。そのほか、別売のUSBカメラを利用したSkype通話にも対応。

　「マイホーム」機能も搭載。ユーザーの生活シーンに合わせたコンテンツを、テレビをつけてすぐに楽しめるというもので、生活シーンごとに分類された4種類から選んでホーム画面を設定。画面を分割して裏番組なども表示できる「テレビのホーム」、天気予報/メモなどを設定できる「くらしのホーム」、よく見るインターネットのサイトを一覧表示する「ネットのホーム」、テレビ番組を全画面表示する通常の「テレビフルスクリーン」を用意する。さらに、ホーム画面に表示するコンテンツのカスタマイズも可能。

　HDMI入力は3系統。そのほか、D4入力×1や、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1、SDカードスロット、Ethernet、USB×2などを備える。スピーカーは1×5cmのミッドレンジ4個と、7.5cm径ウーファ1個で構成し、出力は総合20W。周波数特性と位相の乱れを補正する「AudioEngine」を搭載する。本体には黒光沢とメタル調のフレームを採用し、段差をほとんど無くした高級感のあるデザインとしている。

マイホームの設定画面

ベゼル部

付属リモコン