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ソニー、フルHD最高画質BRAVIA「W900Aシリーズ」

新デザイン+トリルミナス。偏光3DのW802Aも

KDL-55W900A

 ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」のフルHDラインナップを一新。フルHDフラッグシップシリーズとなるBRAVIA W900Aなど3シリーズを5月3日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万~32万円前後。

 BRAVIA W900Aシリーズは、フルHD最高画質プレミアムモデルで、フレームシーケンシャル方式、アクティブシャッターメガネによる3Dに対応。55型の「KDL-55W900A」、46型「KDL-46W900A」、40型「KDL-40W900A」の3モデル展開。店頭予想価格は55型が32万円前後、46型が24万円前後、40型が17万円前後。

 W802Aシリーズは、フルHDの大型ハイスペックモデルで、偏光方式による3Dに対応。55型の「KDL-55W802A」、47型「KDL-47W802A」、42型「KDL-42W802A」の3モデル展開。店頭予想価格は55型が28万円前後、47型が20万円前後、42型が14万円前後。

 W650A/W600Aシリーズは、42型フルHDの「KDL-42W650A」と32型/1,366×768ドットの「KDL-32W600A」の2モデルで、6月1日発売。店頭予想価格は40型が10万円前後、32型が7万円前後。

KDL-55W900A
KDL-47W802A
KDL-42W650A
W802AとW900A
KDL-42W650AとKDL-32W600A
型番サイズ解像度3D
メガネ
特徴発売日店頭予想
価格
KDL-55W900A55型1,920×1,080
ドット
アクティブ
(別売)
トリルミナス
4倍速
NFC
TV SideView
6月1日32万円前後
KDL-46W900A46型24万円前後
KDL-40W900A40型7月5日17万円前後
KDL-55W802A55型偏光
(別売)
倍速
NFC
TV SideView
6月1日28万円前後
KDL-47W802A47型20万円前後
KDL-42W802A42型5月3日14万円前後
KDL-42W650A42型-ACアダプタ
TV SideView
6月1日10万円前後
KDL-32W600A32型1,366×768
ドット
7万円前後

“フルHD最高画質”W900Aシリーズ

KDL-55W900A

 '12年モデルのHX850シリーズの後継機で、1,920×1,080ドットのフルHD/4倍速クリアブラックパネルを採用。240Hz駆動に加え、LEDバックライト制御によりホールド時間を短縮し、残像感を低減する16倍速相当の「モーションフローXR960」を搭載している。

KDL-55W900A
KDL-46W900A
KDL-40W900A

 従来のHX850シリーズの1枚ガラスのオプティコントラストパネルとは異なるものの、ガラスの素材感を活かした新デザインを採用。ベゼルの外枠は光の当たり方により、エメラルドグリーンに見え、高級感を演出している。

新デザインを採用
スタンド上部のLEDが点灯
スタンド部
右がトリルミナスディスプレイ

 映像エンジンは「X-Reality PRO」を搭載。データベース型複数枚超解像技術による高画質化処理などを行なうほか、平坦部エリア検出や、4種類のノイズ低減処理により、画質を向上。また、4Kモデルの「W9200Aシリーズ」と同様に、広色域化を実現し、階調表現を向上する「トリルミナスディスプレイ」に対応し、画質を向上している。

 トリルミナスディスプレイは、米QD Visionの発光半導体技術「Color IQ」と広色域パネルで実現。鮮やかかつ階調表現豊かな色や、忠実な色再現ができるとする。なお、トリルミナスディスプレイの機能をオフにすることはできないが、画質設定をカスタム、またはシネマ1(シーンセレクト「シネマ」)とすることでBT.709のオリジナル色域に設定できるという。また、トリルミナスの名称はテレビだけでなく、今後のソニーのカメラやデジタルビデオカメラなどでも順次導入。広色域かつ高い色再現性をもつデバイス/ディスプレイの名称としてブランド展開する。

トリルミナスディスプレイの効果と比較のイメージ

 3Dに対応し、アクティブシャッター方式の3Dメガネを利用。3Dメガネは別売で、新デザインの「TDG-BT500A」を6月1日に発売。Bluetoothにより接続を行なう。価格はオープンプライスで店頭予想価格は6,000円前後。

 アンプはS-Masterで出力は10W×2ch。ロングダクトスピーカーにより、低音再生性能を向上している。また、フロントサラウンド技術の「S-Force フロントサラウンド 3D」に対応する。

側面

 チューナは地上/BS/110度CSデジタルを2系統装備し、別売のUSB HDDへの録画に対応する。

 Ethernetと無線LANを搭載し、Wi-Fiダイレクトモードに対応。DLNA/DTCP-IPクライアント機能の「ソニールームリンク」も利用できる。

 スマートフォン連携も強化。NFC対応のリモコンが付属し、NFCを搭載したXperiaの画面をBRAVIAに出力できる「ワンタッチミラーリング」に対応。対応端末はXperia Z、Xperia AX、Xperia VL、Xperia Tablet Z。また、Miracastに対応。Wi-Fi Miracast対応スマートフォンからの映像出力に対応する。

 ネットワークサービスの「Sony Entertainment Network(SEN)」は、リモコンの専用ボタンで呼び出し可能。HuluやYouTube、Video Unlimitedなどのネット動画コンテンツのほか、Twitter、Facebook、Skype、ニコニコ実況などのコミュニケーション、ソニーの写真共有サービスPlayMemories Online、ショッピング、情報検索など多くのサービスをラインナップする。

リモコン
NFC対応の小型リモコンでワンタッチミラーリング

 タブレット向けアプリのTV SideViewを使った番組検索などに対応。テキスト検索では、テレビ番組のほか、YouTube、Video Unlimited、Music Unlimited、その他ネット動画などのサービスを横断して番組/コンテンツ検索が行なえる。その他、TV SideViewでは、ルームリンクの映像再生や、番組詳細情報の確認、音声によるBRAVIAの操作、電子取扱説明書の閲覧、テレビリモコン、フリーカーソル、URLスローなどの操作が行なえる。対応OSはスマートフォンはAndroid 2.2以降(タブレットは3.2以降)とiOS 5.0以降。

 HDMI入力は4系統装備し、ブラビアリンクに対応。MHLも備えており、MHL対応のスマートフォンからのビデオ/写真出力が行なえる。HDMI以外の入/出力端子はD5×1、コンポジット×1、ヘッドフォン出力×1、光デジタル音声出力×1、USB×3。

 消費電力は55型が157W、46型138W、40型124W、年間消費電力量は55型が125kWh/年、46型が112kW/年、40型が101kW/年。外形寸法/重量は55型が124.1×29.8×75.6cm(幅×奥行き×高さ)/22kg、46型が104.9×29.8×64.8cm(同)/17.3kg、40型が91.7×29.8×57.4cm(同)/14.4kg。

大型ハイスペックのW802Aシリーズ

KDL-55W802A

 1,920×1,080ドットのフルHD/倍速パネルを採用。残像感を低減する「モーションフローXR240」を搭載。W900Aシリーズ同様に、ガラスの素材感を活かした新デザインを採用し、ベゼルの外線が光によってエメラルドグリーンに輝く。映像エンジンは「X-Reality PRO」。

 W900Aシリーズとの違いは、パネルが120Hzの倍速駆動となるほか、トリルミナスディスプレイ非対応となること。また、3D方式も偏光方式の3Dとなる。3Dメガネ「TDG-500P」は6月1日より発売し、店頭予想価格は1,000円前後。

W802A

 スピーカー出力は10W×2ch。フロントサラウンド技術の「S-Force フロントサラウンド 3D」を搭載。チューナは地上/BS/110度CSデジタルを2系統装備し、別売のUSB HDDへの録画に対応する。

 Ethernetと無線LANを搭載し、Wi-Fiダイレクトモードに対応。DLNA/DTCP-IPクライアント機能の「ソニールームリンク」も利用できる。

 スマートフォン連携も強化し、NFCを搭載したXperiaの画面をBRAVIAに出力できる「ワンタッチミラーリング」に対応。ネットワークサービスの「Sony Entertainment Network(SEN)」は、リモコンの専用ボタンで呼び出し可能で、HuluやYouTube、Video Unlimited、Facebook、Skype、ニコニコ実況、PlayMemories Onlineなどに対応する。

 タブレット向けアプリのTV SideViewにも対応し、テレビ番組のほか、YouTube、Video Unlimited、Music Unlimitedなどのネット動画サービスを横断して番組/コンテンツ検索が行なえる。

 HDMI入力は4系統装備し、ブラビアリンクに対応。MHL対応で、MHL対応のスマートフォンからのビデオ/写真出力が行なえる。HDMI以外の入/出力端子はD5×1、コンポジット×1、ヘッドフォン出力×1、光デジタル音声出力×1、USB×3。

 消費電力は55型が151W、47型が133W、42型が121W。年間消費電力量は55型が122kWh/年、47型が110kW/年、42型が99kW/年。外形寸法/重量は55型が125.3×29.8×76.8cm(幅×奥行き×高さ)/20.7kg、47型が108.3×29.8×67.2cm(同)/16.7kg、42型が97.1×29.8×60.9cm(同)/14.4kg。

壁掛け対応&ACアダプタ駆動の「W650A」、「W600A」

 KDL-42W650Aは、42型/1,920×1,080ドットのフルHDパネルを、KDL-32W600Aは、 32型/1,366×768ドットパネルを採用する。スタンドは簡単に取り外しが可能なもので、外したスタンドは壁掛け金具としても利用できる。また、電源にACアダプタを採用している。

KDL-42W650A
KDL-32W600A
スタンド部
KDL-42W650A
KDL-32W600A

 上位モデルと同等のネットワーク機能を備えた中小型/高画質スマートモデルで、映像処理エンジンは「X-Reality PRO」。チューナは地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売のUSB HDDへの録画に対応する。スピーカーは42型が8W×2ch、32型が5W×2ch。

 ネットワーク機能は、SENや「ソニールームリンク」に対応。TV SideViewによるスマートフォン/タブレットからの操作が可能となっている。NFCには対応せず、リモコンも赤外線タイプのみとなる。

 HDMI入力は2系統装備し、ブラビアリンクに対応。MHLにも対応し、MHL対応のスマートフォンからのビデオ/写真出力が行なえる。HDMI以外の入/出力端子はD5×1、コンポジット×1、ヘッドフォン出力×1、光デジタル音声出力×1、USB×1。

 消費電力は42型が89W、32型が72W。年間消費電力量は42型が81kWh/年、32型が64kWh/年。外形寸法/重量は42型が95.4×19.7×59.5cm(幅×奥行き×高さ)/11kg、32型が72.1×19.7×46.3cm(同)/7.7kg。

(臼田勤哉)