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スマホ画面を24型液晶TVで。シャープ「スマホライフAQUOS」

Miracast+Bluetoothスピーカーでスマホから操作

LC-24MX1-D

 シャープは、スマートフォンのコンテンツを楽しむことに注力した新コンセプトの24型液晶テレビ「スマホライフAQUOS」シリーズ「LC-24MX1」を5月30日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後。カラーはグリーン(-G)、オレンジ(-D)、シルバー(-S)の3色。

 23.6型/1,366×768ドットのVA系パネルを搭載した液晶テレビ。通常のテレビとして利用できるほか、パイオニアと共同開発した2.1chスピーカーを内蔵し、Bluetoothスピーカーとしても活用できる。さらに、Miracastや無線LANを内蔵し、スマートフォンの画面をテレビにそのまま出力可能にするなど、スマートフォンとの連携を強化した薄型テレビの新提案となる。チューナは地上/BS/110度CSデジタルを各1系統装備。別売のUSB HDDを利用した番組録画にも対応する。

LC-24MX1-D
LC-24MX1-S
3色のバリエーションを用意

 スマートフォンユーザーに対し、テレビとスマートフォンを融合させた新しい視聴スタイルを提案する製品として開発。「スマートフォンのコンテンツを『テレビの画面』と『良い音』で楽しめる」が商品コンセプト。シャープ デジタル情報家電事業本部 グローバル商品企画センターの山本信介所長は、「スマホを使いこなす若いユーザー向けに、スマホと同じように楽しんでいただけるテレビを目指した」と狙いを説明している。

テレビ番組からのスマートフォン利用
商品コンセプト
概要
LC-24MX1-G
LC-24MX1-D
LC-24MX1-S

スマホ操作でテレビをコントロール

・Bluetoothスピーカー搭載

Bluetoothスピーカーを搭載

 Bluetooth Ver.3.0とEthernetを装備。フルレンジスピーカー×2とサブウーファから構成される2.1chスピーカーとなっており、フルレンジユニットはパイオニア製のものを採用。出力は5W×2ch+10W。スマートフォンに収納している音楽をBluetooth経由で伝送し、テレビのスピーカーで楽しめる。

 スピーカーは大容量のキャビネットとサブウーファにより低域再生能力を向上。迫力ある音楽再生が可能という。音楽再生用に最適なチューニングを施した「Musicモード」やサラウンド機能を装備している。

 また、テレビの画面をつけながらのBluetooth音楽再生にも対応する。この場合はテレビの音声は出ずに、テレビ画面を見ながらBluetoothの音楽を聞くという利用になる。

スピーカーはパイオニアと共同開発
2.1chユニットを搭載。エンクロージャー容積も多めに取っている

・Miracastでスマホ画面をTV表示

Miracast対応

 また、Wi-Fiアライアンスの定めるワイヤレス伝送規格「Miracast」に対応し、Miracast対応のスマートフォンなどから直接スマホライフAQUOSに映像出力可能。これにより、音楽だけでなく、スマートフォン上の動画や写真、Webブラウザ、電子書籍、アプリなどの画面もテレビに出力可能になる。

 対応するスマートフォンは、SH-04E、SH-02E、SH-10D、203SH、DM014SH、200SH、SHT21、ISW16SHの8モデル。その他の端末についても、Miracast対応端末であれば、基本的には利用できるはず、とのこと。MHL入力も備えているため、有線接続することでMiracast非対応のスマートフォンの映像出力も可能となる。

Miracastの認証には10秒強かかる
Miracastでスマホ画面を無線でテレビ出力
ビデオや電子書籍をテレビ画面で楽しめる
ドコモスマートフォンで再生中のdビデオ画面をテレビにそのまま出力して再生

・スマホスクリーン

スマホスクリーンの概要

 また、テレビの画面とあわせて、スマートフォン画面を2画面で表示する「スマホスクリーン」機能も搭載。スマートフォンに専用アプリ「AQUOSコネクト」をインストールし、ホームネットワーク経由でスマホライフAQUOSと連携することで、テレビ画面の右脇などにスマートフォン画面を表示できる。AQUOSコネクトはAndroid版のみとなっており、iOS版については近日公開予定としている。

 AQUOSコネクトでは、電源や選局、番組表、入力切替などのAQUOSの各種操作や、スマホスクリーンの表示などがコントロールできる。また、見ている番組と関連した情報を表示できる「番組連携機能」も搭載。キーワードサーチでは、見ている番組のキーワード(番組表のSI情報を利用)から任意のキーワードで、GoogleやYahoo!、Wikipediaからのキーワード検索や、Amazonや楽天からの商品検索が行なえる。

 調べたキーワードは履歴に残るため、お店の情報などを検索した後、外出先でキーワードから地図検索を行なうなどの応用も可能という。さらに、同社のアプリ「おしえてリモコン」の機能も融合しているため、Twitterのタイムライン表示なども行なえる。

AQUOSコネクト
AQUOSコネクトの概要
キーワードサーチに対応

 スマートフォン連携を強化した一方、アクトビラやAQUOS Cityなどのこれまで同社テレビで搭載していたテレビ向けネットワークサービスの多くは省略された。ただし、DLNAクライアント機能は備えており、DTCP-IP/DLNA対応レコーダの録画映像の再生などは可能となっている。

 入力端子はHDMI×2(MHL×1兼用)、D5×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。ヘッドフォン出力やEthernetを装備する。消費電力は約61W(待機時0.12W)、年間消費電力量は49kWh/年。外形寸法は56.5×17.5×41.8cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7kg。

リモコンにも「スマホスクリーン」ボタン
背面の入力端子

(臼田勤哉)