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キヤノン、自分撮り特化した新カメラ「iVIS mini」

広角&床置で“踊ってみた”を手軽に。29,980円

「iVIS mini」ホワイトモデル

 キヤノンは、動画投稿サイトなどにアップするダンスや歌唱の撮影など、“自分撮り”を快適に行なえる新コンセプトのビデオカメラ「iVIS mini」を9月中旬に発売する。直販サイトのキヤノンオンラインショップ限定販売となり、直販価格は29,980円。カラーはブラックとホワイト。

 胸ポケットに収まる薄型・コンパクトサイズのビデオカメラ。対角画角が動画(16:9)撮影時約160度、静止画(4:3)撮影時約170度、35mm換算の焦点距離が動画時約16.8mm、静止画で約15.4mmという広角レンズを搭載。さらに、2.7型のバリアングル液晶も装備。底部に角度可変式のスタンドを備え、床に置いて、見上げるように無人で広角撮影が可能。バリアングル液晶で、撮影映像を確認しながら、1人でも快適に“自分撮り”ができるカメラ。

 無線LAN機能も搭載し、スマートフォンとの連携も可能。YouTubeやニコニコ動画などに、踊ったり、歌ったりした映像をアップロードする人が増加しているが、そうした用途に使いやすいように設計されている。

ホワイトモデル
ブラックモデル
液晶を開き、底部のスタンドで本体を持ち上げたところ。床などに設置した自分撮りスタイル
撮影者側に液晶を立ち上げて、普通のビデオカメラのように前方の撮影をする事もできる
上下反転機能も備えているので、このように本体を逆さまにして撮影する事も可能

 底部に備えたスタンドは、カメラを上向きに約60度まで任意の位置で固定が可能。バリアングル液晶は、レンズがある正面方向に映像を見せるように、最大90度まで立ち上げられるほか、背面側にも最大80度まで立ち上げられる。そのため、通常のビデオカメラのように、ユーザーがカメラを構え、液晶を見ながら前方の撮影を行なう事も可能。底部にはスタンドのほか、三脚穴も備えている。

 レンズには光学ズームは備えていないが、歪の少ない画面中央部分を切り出して撮影する“アップ撮影”が可能。撮像素子は1/2.3型、約1,280万画素のCMOSで、有効画素数は動画撮影時で約899万画素、静止画で約1,200万画素。アップ撮影の切り出しでも、動画で207万画素、静止画で276万画素を使用するため、画素補完の無いフルHD撮影ができる。映像処理エンジンは「DIGIC DV4」。

 静止画はJPEGで、ワイド設定で最大4,000×3,000ドット、アップ設定で最大1,920×1,440ドットの撮影が可能。

 レンズの画角、35mm換算焦点距離の詳細は以下のとおり。レンズの開放F値はF2.8。フォーカスはパンフォーカス。

ワイド時 アップ時
対角画角 動画約160度
静止画約170度
動画約71度
静止画約78度
35mm換算
焦点距離
動画約16.8mm
静止画35mm
動画約15.4mm
静止画約32.1mm
レンズ部分のアップ。左右にステレオマイクを備えている
本体はワイシャツの胸ポケットにも簡単に入るサイズ

 動画記録フォーマットは、投稿サイトなどとの親和性を考慮し、MP4を採用。AVCHDには対応しない。記録サイズは1,920×1,080/30p/24p、1,280×720/30p/24p。ビットレートは24/17/4Mbpsから選択可能。ダンスコーチの動きを見ながら振り付けを学んだり、楽器のコードチェックなどに使える、左右を逆にした「ミラーイメージ記録/再生」や、1ファイルごとを繰り返し再生するリピート再生、カメラのポジションを自動検出し、上下反転記録も可能。

 特殊撮影機能として、1/4倍、1/2倍のスローモーション撮影や、4倍、2倍のファストモーション撮影も可能。料理の手順を早回しで紹介するといった使い方ができる。撮影解像度は1/4倍時が640×480、1/2倍時が720pとなる。一定間隔ごとに動画や静止画を記録し、動画として連続再生するインターバル機能も搭載。記録間隔は5/10/30秒で最大3時間、1分で最大6時間、10分で最大60時間。記録単位は静止画の場合はJPEG、動画では0.5秒の映像を撮影していく。

 記録メディアはmicroSDカード。クラス10のカードが推奨される。液晶モニタは2.7型で、約23万画素の静電容量式タッチパネル。タッチでフォーカスを追尾したり、露出を合わせる機能も搭載。タッチパネルを用いて、撮影動画に指で文字などを書き込んだり、アイコンを貼り付ける「タッチデコレーション」機能や、シネマルックフィルターの使用も可能。静止画を撮影すると同時に、前後の2/4/8秒間を動画で記録する「新・ビデオスナップ」も利用可能。

 本体内でトランスコードする事もでき、Webアップロード用にビットレートを落とした軽いMP4に変換する事も可能。前後のカット編集も本体で行なえる。

 レンズの両脇にステレオマイクを搭載。高音質な録音ができるほか、撮影シーンに合わせてマイクの周波数特性や指向性を偏光するオーディオシーンセレクト機能も用意。「音楽」、「スピーチ」、「森と野鳥」などに加え、車載利用時にロードノイズをカットする「ノイズカット」モードも利用できる。

カット編集に加え、インターバル撮影などの特殊撮影機能も備えている

 バッテリ駆動が可能で、付属バッテリで約65分(実撮影時間45分)の撮影が可能。別売のACアダプタ「CA-110」を用いれば、AC駆動もできる。

 なお、HDMI端子とUSB端子も備えているが、撮影映像をHDMI端子からスルー出力する事はできない。また、USB接続のWebカメラ機能にも非対応。USB経由での給電もサポートしない。

 外形寸法は96×76×22mm(縦×横×厚さ)で、重量は本体のみで約160g、バッテリやメモリーカードを含めて約180g。消費電力は約2.4W。

側面。HDMI端子なども備えている

スマホ連携やWebアップ向け機能も

 IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANを搭載。ワイヤレスでスマートフォン/タブレットとの連携も可能。アプリ「Camera Access Ver2」を用いて、スマホ/タブレットから、カメラ映像のライブビューチェックやリモート撮影が可能。ワイド/アップ切り替えや、セルフタイマー設定なども遠隔操作で行なえる。

 この際、撮影している動画をスマートフォン/タブレット側にダイレクトで記録する事も可能。ただし、その場合は640×360ドットの映像となる。カメラ側で、フルHDなどの映像を同時に記録しておく事も可能。「Camera Access Ver2」の対応OSは、iOS 5/6を搭載したiPhone 4/4S/5、第5世代iPod touch、iPad、iPad mini。Android 2.3/4.0/4.1/4.2。

 撮影した映像をタブレットやPCで再生する事も可能。ブラウザ経由でカメラにアクセスし、保存してある映像を再生できる。また、ブラウザから動画の保存も可能。ただし、iOS機器では動画保存はできない。そのため「Movie Uploader」というiOS専用アプリを用意。MP4動画と静止画の再生・保存ができ、アプリからYouTubeやFacebookなどに直接アップロードする事もできる。

 カメラからCANON iMAGE GATEWAYに直接アップロードする事も可能。カメラに登録しておいたメールアドレスに、アップロードを知らせるメールを送信したり、FacebookやYouTubeへの直接アップロードも可能。この機能を利用するためには、CANON iMAGE GATEWAYへの会員登録とPCでの設定が必要。

バッテリ駆動や専用ケースも

別売アクセサリ「スプラッシュプルーフケース SP-V1」を使ったところ

 屋外で設置し、ダンスなどを撮影する事は可能だが、バイクや自転車、ヘルメットなどに取り付ける、いわゆる「アクションカメラ」的な使用は想定しておらず、手ぶれ補正機能も備えていない。

 別売アクセサリとして「スプラッシュプルーフケース SP-V1」も11月に10,290円で発売。雨や水しぶきなどの水滴からカメラを保護するもので、IPX4の水の飛沫に対する防護と、IPX7の水没(水深1mに30分)に対応する。プールサイドやゲレンデ、ハイキング、キッチンなどでの利用を想定している。

(山崎健太郎)