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ソニー、カメラ強化の「Xperia Z1」を国内初披露。14日から体験展示

Xperia Z1。左からブラック、ホワイト、パープル

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、Androidスマートフォンの新フラッグシップモデル「Xperia Z1」を一般公開する体験イベント「Xperia Z1 Japan Premiere」を、東京・銀座のソニービルで9月14日(土)〜29日(日)に開催する。開場時間は11時〜19時。ただし、9月24日(火)は、OPUSは14時に閉場する予定。入場は無料。

 Xperia Z1は、5型/1,920×1,080ドット液晶と2,070万画素カメラを備えた、Android 4.2.2スマートフォン。「ソニーの総力を結集し、各事業の最先端技術を搭載した」というモデルで、液晶には「トリルミナスディスプレイ for mobile」を初搭載。カメラはF2.0/広角27mm相当の「Gレンズ」や、1/2.3型の裏面照射「Exmor RS for mobile」、信号処理エンジンのBIONZ for mobileを搭載する。Walkmanなど、アプリの機能も強化されている。製品の詳細は既報の通りで、9月6日〜11日にドイツ・ベルリンで行なわれた「IFA 2013」において披露された

銀座ソニービルで14日から体験イベントが開始

 「Xperia Z1 Japan Premiere」は、発売前のXperia Z1を国内で初披露し、入場者が手に取って体験できるイベント。銀座ソニービル8階のコミュニケーションゾーン OPUSでは、Xperia Z1の特徴であるカメラの使い方を提案する新しい4つの機能「タイムシフト連写」、「Info-eye」、「ARエフェクト」、「Social live」のデモや、アクセサリ、ソニーのネットワークサービス「PlayMemories Online」との連携などについても紹介する。

 その他にも、各フロアにXperia Z1を展示。1階エントランスホールでは、Xperia Z1に搭載された最新技術を紹介。4階までの各フロアで、スピーカーやヘッドフォンなどソニー製品とXperia Z1の連携で可能になる楽しみ方を体験できる。

ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正社長

 イベント開始前日の13日、会場である銀座ソニービルにおいて、報道関係者向けのオープニングイベントを開催。Xperia Z1の特徴や、この製品にソニーが込めた想いなどをソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正社長らが語った。

 なお、日本国内での発売時期については今後、対応キャリアから発表予定で「通信事業者と協議している最中。その内容に関しては一切触れないが、年末にかけて、Xperiaが『カメラでスマホを再定義する』というテーマで強いブランドになっていければ」(鈴木国正氏)としている。

会場の展示の様子。テレビやオーディオ機器など様々な同社製品との連携を紹介している
ワイヤレス対応になったヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3W」と接続して映像を体験できるコーナー
10月25日に発売される“レンズスタイルカメラ”の「DSC-QX100/QX10」で撮影できる展示も
内部構造。アルミ削り出しのフレームなどで高級感がある
電源ボタン部を拡大して見せる展示も
水槽に沈めて防水性能を試すことも
腕に装着してXperiaを操作できるSmartWatch2 SW2(左)や、机に置くと自動でパン/チルトして周りにいる人を撮影するスタンド「スマートイメージングスタンド IPT-DS10M」も発売予定。発売日は改めて案内される
他社製品を含む周辺アクセサリも豊富に展示

カメラやWALKMANアプリを強化

 Z1が特に進化したのはカメラ機能で、「全画素超解像3倍ズーム」による劣化の少ないデジタル3倍ズームや、被写体とカメラの動き検出による強力なブレの検出/除去機能、最高ISO 6400に対応し、暗所でもノイズを抑えた撮影ができるという高感度撮影機能を大きな特徴とする。

 カメラアプリには、シャッターを押した瞬間とその前後30枚ずつ、計61枚の画像を画面上で確認できる「タイムシフト連写」や、撮影した写真から情報を検索できる「Info-eye」、撮影する画像にスタンプのようなエフェクトを加えて撮影できる「ARエフェクト」、撮影中の動画をリアルタイムでFacebook上に共有できる「Social live」機能を備える。

カメラのハードウェアにおける進化点
CMOSセンサーサイズの違い。左が1/3型、右がZ1の1/2.3型
BIONZなどの技術を“秘伝のタレ”に例えて説明。名店の味をそのまま他が使ってもおいしくならないように、他事業部の技術をただ載せるのではなく、議論を重ねてスマホに最適化してきたという
タイムシフト連写
ARエフェクト
Info-eyeとSocial live

 また、音楽再生のWALKMANアプリも機能強化。端末内の音楽だけでなく、ストリーミング音楽配信サービス「Music Unlimited」もWALKMANアプリ上で再生可能になり、同アプリの高音質化機能「ClearAudio +」を、Music Unlimitedの楽曲にも適用可能になる。なお、アプリ内で本体内の楽曲やMusic Unlimitedの曲を別々のプレイリストとして再生することはできるが、今回、展示機を使って説明を受けながら試したところ、端末内とMusic Unlimitedの曲を混在させて1つのプレイリストにまとめることはできなかった。

 音楽の再生フォーマットは従来モデルのXperia Zと同じ。MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/AACのほかWAVやFLACにも対応するが、24bit/96kHzや24bit/192kHzなどのハイレゾ楽曲再生には対応しない。

 IFAで発表された新ウォークマン「F880シリーズ」や、国内で発表されたポータブルアンプ「PHA-2」などでは“ハイレゾ対応”が大きく打ち出されたが、Xperia Z1ではハイレゾ再生には対応しない理由については、対応機器がまだ少ない現状などを挙げ、「(今後)適切なタイミングで導入していきたい」(UX商品企画統括部長 兼 クリエイティブディレクター 黒住吉郎氏)とコメントしている。

メディア再生アプリとネットワークサービスを連携
WALKMANアプリで、Music Unlimitedの曲を再生できるようになった

 ムービーアプリからは、動画配信の「Video Unlimited」のコンテンツに直接アクセスできるようになった。これらの音楽/動画配信との連携に伴い、Z1購入者が配信サービスを無料体験できる機会を拡大。Music Unlimitedを最大60日間無料で利用可能にするほか、Video Unlimitedの人気作品6本を無料でダウンロードできるという。

 アルバムアプリケーションはPlayMemories Onlineとの連携を強化。秋に行なわれるアップデートで利用可能になる「オールシンク」によって、サイバーショットやXperiaなどで撮影した写真が自動で同期され、PCやテレビなどでまとめて閲覧できるようになる。詳細は既報の通り。

ムービーアプリ
Music UnlimitedやVideo Unlimitedの体験も可能
PlayMemories Onlineのアップデートで写真の自動同期に対応

【Xperia Z1とXperia Zの主なスペック比較】

  Xperia Z1 Xperia Z
OS Android 4.2.2 Android 4.1
CPU MSM8974 2.2GHz
クアッドコア
APQ8064 1.5GHz
クアッドコア
ディスプレイ 5型
1,920×1,080ドット
トリルミナス
ディスプレイ
for mobile
5型
1,920×1,080ドット
Reality Display
防水/防塵 IPX5/8、IP5X IPX5/7、IP5X
電池容量 3,000mAh 2,330mAh
NFC
カメラ
(メイン/サブ)
2,070万画素
220万画素
1,310万画素
220万画素
メモリ RAM 2GB
ROM 16GB
RAM 2GB
ROM 16GB
映像出力 MHL MHL
外形寸法
(縦×横×厚さ)
144×74×
8.5mm
139×71×7.9mm
重量 170g 146g

「One Sony」と「Best of Sony」の実現に自信

ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正社長

 鈴木国正社長は「“One Sony”の名のもとに、ソニーの持つ技術の全てをXperiaに投入しようということで、長い年月を掛けた。Best of Sony、つまりソニーの持つ最高の技術を取り入れている」として、Xperia Z1を紹介。

 One Sonyを実現した具体的な内容として、カメラやディスプレイなどの「コアテクノロジー」、SmartWatch 2などアクセサリの「エコシステム」、ウォークマンアプリ/Music Unlimitedなどの「サービス&アプリケーション」の3つを挙げた。

 それらの中で、今回のメインとするカメラ機能について鈴木氏は「カメラからスマホを再定義する」として、ユーザー目線でカメラのハードウェアとアプリ、サービスの大幅な強化を行なったことを説明。例えばアプリについては「アプリを“作る”ことは簡単だが、使いにくかったらどうしようもない。4つの新機能(前述のタイムシフト連写/Info-eye/ARエフェクト/Social live)を別アプリではなく1つのアプリから呼び出せる」とし、使い勝手を最優先したことを強調。また、本体デザインについても「“持つ喜び”を大事にしている。他社との比較は難しいが、非常に自信を持っている」と述べた。

「One Sony」を実現させたというそれぞれの要素
「カメラからスマホを再定義する」というキーワードで訴求
UX商品企画統括部長 兼 クリエイティブディレクター 黒住吉郎氏

 アプリやコンテンツについては、「これまでXperiaでは、多くの方から『エンターテインメント、コンテンツの部分が足りない』との指摘を受けた。今回、Z1ではアプリケーションからコンテンツの部分から抜本的な見直しをした」(UX商品企画統括部長 兼 クリエイティブディレクター 黒住吉郎氏)と説明。前述したWALKMANアプリへのMusic Unlimited楽曲の統合や、PlayMemories Onlineでの写真の「オールシンク」といった機能でZから大幅に強化したことをアピールした。

(中林暁)