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ソニー、nasne録画番組をフルHDで持ち出せるSeeQvault対応ポータブルサーバー
(2013/9/30 13:08)
ソニーは、スマートフォン用の外部ストレージ/バッテリとして使える「ポータブルワイヤレスサーバー」の新モデル「WG-C20」を10月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万円前後。カラーはブラック(B)、ホワイト(W)、パープル(V)。
SDカードスロットとバッテリを搭載するポータブルワイヤレスサーバー。スマートフォンなどと無線LAN(IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz)で接続し、別売SD/SDHC/SDXCカードの記録や再生などが行なえる。対応スマートフォン/タブレットはAndroid 4.0以降で、専用アプリを使用。Webブラウザからのアクセスはできない。また、iOSアプリも提供予定だが、発売時点では用意されない。SDカードリーダーとしてパソコンに接続する時の対応OSはWindows XP/Vista/7/8、Mac OS X 10.6。
4月30日に発売された「WG-C10」(実売8,300円前後)に続く第2弾モデルで、新たに近距離無線通信のNFCに対応し、ワンタッチでスマートフォンと接続できるようになった。また、DLNAサーバー機能や、nasneからのフルHD映像の「おでかけ転送」にも対応したことなどが特徴。スマホのモバイルバッテリとしても利用できる。
従来モデルのWG-C10はSDカード/メモリースティック/USBメモリをストレージとして、写真や動画、音楽ファイルなどを記録/再生できるが、WG-C20は新たにUSB HDDも接続可能になった(ソニー製HDDのみサポート)。一方、メモリースティックは非対応となった。
外形寸法は、約144×71×9mm(縦×横×厚さ)で、9月13日に国内発表されたスマートフォンのXperia Z1と同等(Z1は144×74×8.5mm)。カラーもZ1に合わせた3色での展開となる。重量は約135gで従来モデルと同じ。
DLNAサーバー機能を搭載したことで、デジタルカメラやスマートフォンなどから転送した写真/動画/音楽ファイルをWG-C20のSDカードなどに保存して、他のテレビやPC、スマートフォンなどDLNA対応機器から再生できる。
新たに対応したフルHDの「おでかけ転送」は、コンテンツ保護技術の「SeeQVault」(シーキューボルト)により実現。SeeQVaultは、東芝とパナソニック、サムスン電子、ソニーが共同開発した次世代著作権保護技術。SDメモリーカードなど、フラッシュメモリを利用した様々なストレージデバイスで利用でき、デジタル放送の番組をHDのままメモリーカードに保存できることなどが特徴。
ソニーはSeeQVault対応microSDHCカード2モデル「SR-32SA」(32GB/実売8,000円前後)と「SR-16SA」(16GB/実売5,000円前後)も10月25日に発売。これを「WG-C20」に挿入して、SCEのレコーダ「nasne」から番組を転送できる。その際、nasneの3倍モードで録画したフルHD解像度の映像をそのまま転送でき、Xperia Zなどで外出先でも視聴できる。SD画質で録画した番組はSDのまま転送する。なお、DRモードで録画した番組は転送できない。録画番組の転送操作はスマートフォン用アプリ「おでかけ転送 for WG series」から行なう。対応スマートフォンはXperia Z/A/UL。
ファイル管理用にアプリ「File Manager」を用意。1台のWG-C20に最大8台までのスマートフォンから接続できる。新機能として、ファイル共有する際に特定のフォルダだけを公開する設定も可能になった。動画や写真のほか、PDF/Word/Excelなどのドキュメントファイルも共有できる。従来モデルと同様に無線LANのブリッジ接続にも対応し、接続したままスマホでインターネットも利用できる。なお、このアプリはWG-C20用のもので、従来モデルWG-C10のアプリ「PWS Manager」とは異なる。
内蔵バッテリ容量は3,000mAhに増加(従来モデルは2,210mAh)で、連続使用時間は最大10時間。スマホやデジタルカメラなどへの外部給電機能は、従来モデルの出力500mAから1.5Aに強化され、高い出力が必要なタブレットへも給電可能となった。無線LANをOFFにして外部給電に特化する「給電専用モード」も用意。タブレット給電時はこのモードの使用を推奨している。