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「PlayMemories Online」、容量無制限の写真共有が可能に
秋にアップデート。カメラ操作アプリ開発向けAPI公開も
(2013/9/5 00:20)
ソニーは4日、クラウド写真/動画共有サービス「PlayMemories Online」を今秋リニューアルすると発表した。ドイツ・ベルリンで現地時間の9月6日より開催される「IFA 2013」の開幕前プレスカンファレンスにおいて明らかにしたもので、同日に発表したスマートフォン「Xperia Z1」の発売に合わせてリニューアルする。
なお、Xperia Z1については、別記事で掲載している。
アップデートによる最大の変更点は新機能の「オールシンク」で、これをONにすると、スマートフォンのXperiaで撮影した写真と、無線LANを搭載したデジタルカメラのサイバーショットやNEXシリーズで撮影した写真を自動でPlayMemories Onlineにアップロード。その写真は、BRAVIAなどネットワーク経由で他の機器でも見ることができる。PC/スマホで写真をコピーする必要が無く、重複表示や編集の手間なく、写真の置き場所を意識せず利用できるという。設定は、一度オールシンクをONにするだけで全ての対応機器の設定が完了する。
なお、オールシンク実行時に自動アップロードされる写真は、「標準サイズ」(長辺1,920ドット)に自動でリサイズされる。この標準サイズの写真はアップロード容量が無制限。リサイズ前のファイルも各機器に1枚残されるが、PlayMemories Online上では1つの写真として表示される。「フルサイズ」(元のサイズ)の写真と動画(非圧縮/圧縮)については、従来通り合計で5GBの上限があり、アップロードは手動で行なう。
オールシンクの対応端末は、PCがWindows XP以降の「PlayMemories Home」、Android 2.3以降、iOS 5以降の「PlayMemories Client」。PCからのアップロードは起動開始時に行なう。写真を編集した場合に同期するタイミングは、各アプリのリフレッシュ時となる。
もう一つの新機能は「思い出自動整理」。これは、大量の写真を自動で整理し、振り返りやすくするというもので、同社カメラ製品で培った画像解析技術を応用した「PlayMemoriesエンジン」が“良い写真”と分類したものを中心に分類する。
判断基準としては、構図や笑顔などのスコアで選ぶほか、連写時などの類似写真を選別/間引きして1枚選択。また、人の顔など写真の注目エリアを中心に切り出す処理も行なう。こうして選ばれた写真を使ってアルバム表示したり、フォトブックを作成することなどが可能。
なお、アップデートに合わせて、Xperiaの「Album」アプリをPlayMemories Onlineと統合。Xperia以外のAndroid端末や、iOS端末向けアプリも「PlayMemories Client」にリニューアルする。パソコン向けも、Windows 8用のタッチ向け「Album」アプリと、それ以外のWindows用「PlayMemories Home」も同時期にリニューアルし、データベースを統合。ソニー製品ユーザー以外にも配布予定としている。
「Camera Remote API」ベータ版公開も
ソニー製のカメラをワイヤレス経由でコントロールできるAPI(Application Programming Interface)を、アプリ開発者向けに無償公開することも発表した。
公開するAPI「Camera Remote API(beta)」を使用することで、ソニー製カメラのワイヤレスでの静止画/動画撮影や、ライブビュー表示、セルフタイマー、ズームの機能がスマートフォンなどからコントロール可能になる。対応するカメラは、PlayMemories Camera Apps対応カメラ(スマートリモコンVer.2以降のダウンロードが必要)の「NEX-5T」、「NEX-5R」、「NEX-6」や、サイバーショットの「DSC-QX100」、「DSC-QX10」、アクションカムの「HDR-AS15」(最新ファーム適用)。
同社はデベロッパーサイト「Camera Remote Apps Developer Program」を公開。開発者向けに、API仕様書や関連ドキュメントをダウンロードでき、意見交換できるフォーラムを通じてサポートを受けることも可能。