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キヤノン、フルHD動画対応でボディ単体53,340円の一眼レフ「EOS Kiss X70」

EOS Kiss X70(EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II装着時)

 キヤノンは、フルHD動画撮影に対応したエントリーユーザー向けデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X70」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格はボディ単体が5万3,340円。「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIレンズキット」が6万3,840円。

 APS-Cサイズの1,800万画素CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC 4」を搭載。動画撮影モード「EOS MOVIE」は、従来モデル「Kiss X50」(2011年3月発売)の撮影解像度1,280×720ドットから、フルHD(1,920×1,080ドット)に向上した。動画撮影時は最高ISO6400までの感度設定が可能。動画のフォーマットはMOVで、コーデックはMPEG-4 AVC/H.264、音声はリニアPCM。フルHD撮影時のフレームレートは30p/25p/24pに対応する。また、1,280×720ドット時は60p/50p、640×480ドット時は30p/25pに設定できる。数秒の動画を自動的につないで1つのスナップ映像にまとめる「ビデオスナップ」機能を搭載する。

 ボディは、Kiss X50と比較して、同等サイズを維持しながら約15gの軽量化を実現。さらに、上位機種同様に前面/背面ともラバーグリップを採用し、グリップ時のホールド感や高級感を向上させている。

 静止画撮影はJPEG/RAWに対応し、連写速度は最高約3.0コマ/秒。JPEG/RAW同時撮影時でも、連写速度を低下させずに撮影できる。人物や自然、屋外、夕景などのシーンを自動認識する「シーンインテリジェントオート」機能を搭載。撮影した画像に「ラフモノクロ」、「魚眼風」、「ソフトフォーカス」「トイカメラ風」、「ジオラマ風」という5種類の特殊効果を加えられる「クリエイティブフィルター」機能も利用できる。また、「くっきり鮮やかに」、「ほの暗くひっそりと」といったイメージを選択するだけで写真の雰囲気を設定することができる「表現セレクト」機能も搭載。ライブビュー撮影時に、これらの機能をあらかじめ液晶モニタ上で確認して撮影できる「ファイナルイメージシミュレーション」機能も備える。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードを使用する。液晶モニタは3型/46万ドット。バッテリは「LP-E10」を使用し、静止画の撮影可能枚数(常温)は約500枚(ライブビューは約180枚)。動画撮影(常温)は約1時間15分。外形寸法は約129.6×77.9×99.7mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約435g。

撮像素子はAPS-Cサイズ
液晶モニタは3型/46万ドット

(一條徹)