ニュース

三菱、チューナやSDカード再生機能搭載の「カンタンサイネージ」ディスプレイ3機種

「カンタンサイネージ」DSM-L6シリーズ。左から32型「DSM-32L6」、24型「DSM-24L6」19型「DSM-19L6」

 三菱電機は、デジタルチューナを搭載、テロップ機能なども備え、本格的な運用にも対応できるデジタルサイネージ用ディスプレイとして、「カンタンサイネージ」DSM-L6シリーズ3機種を5月21日に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は32型「DSM-32L6」が10万円前後(税抜き)、24型「DSM-24L6」が75,000円前後(税抜き)、19型「DSM-19L6」が60,000円前後(税抜き)。

 同社は2012年に、SDカードに保存した動画や静止画を再生する「カンタンサイネージ」を投入しているが、より本格的なサイネージ運用に求められる機能を追加した製品として、DSM-L6を開発。今後も40、50、60型を追加予定だという。ネットワーク配信機能の「M-Signage」にも対応し、映像表示端末としても使用できる。

 新機能として追加されたのは、表示するテロップの文字色や背景色、点滅表示などの詳細設定機能、設定時間ごとに画像をわずかに移動させて焼き付きを軽減する機能。32型は縦置き設置も可能で、その状態でのテロップにも対応している。

 さらに別売の専用無線LANカードを挿入する事で、スマートフォンやタブレットからワイヤレスで表示コンテンツの変更・更新が可能。引き続きSDカードに保存したコンテンツ表示も可能だが、スロットにカードの盗難防止カバーが装着されている場合でも、それを外さずにコンテンツ更新ができる。無線LANカードをアクセスポイントとして使うため、新たにネットワークを構築する必要も無い。

 なお、SDカード内のコンテンツは、更新データを記録したUSBメモリを本体のUSB端子に差し込む事でも書き換えられる。コンテンツはJPEG、MP3、AVCHD、MPEG-4 AVC/H.264の拡張子.MTS/.M2TS/.M2T/.mts/.m2ts/.m2tに対応。1080pまで再生できる。入力信号の有無で自動的に電源がON/OFFになるパワーマネージメント機能も搭載している。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナも搭載。緊急時にテレビとして利用できる事も利点としている。パネル解像度は32/24型が1,366×768ドット、19型が1,600×900ドット。DIATONEの音響技術をベースにした、「DIATONEリニアフェイズ」回路を搭載するなど、スピーカーも音質を追求している。

 HDMI入力なども搭載。消費電力と年間消費電力量は、32型が52W、51kWh/年、24型が29W、37kWh/年、19型が30W、34kWh/年。スタンド取り付け時の外形寸法と重量は32型が75.6×27.3×49.2cm(幅×奥行き×高さ)で9.01kg、24型が57.8×25.2×39.8cm(同)で5.16kg、19型が46.9×25.2×35.2cm(同)で5.05kg。

(山崎健太郎)