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AKG再始動、完全ワイヤレス参入。LC3+で伝送するドングル付属
2024年4月27日 17:16
「春のヘッドフォン祭 2024」が4月27日に東京駅八重洲直結のステーションコンファレンス東京で開催。その中でハーマンインターナショナルが発表会を開催、AKGブランドで国内初となる完全ワイヤレスイヤフォン「N5 Hybrid」(38,500円)と、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォン「N9 Hybrid」(55,000円)を発表した。5月17日の発売を予定している。
いずれもカラーはホワイトとブラックの2色。
完全ワイヤレスイヤフォン「N5 Hybrid」
完全ワイヤレス・N5 Hybridの形状はスティック型。ダイナミック型で口径は10mm。振動板にDLC(Diamond-Like Carbon)のコーティングを施す事で、剛性を高めているのが特徴。
BluetoothのコーデックはSBC、AACに加え、LDACもサポート。ワイヤレスでもハイレゾ相当のサウンドが楽しめる。遅延を抑え、接続安定性も高めたLC3+にも対応。ハイブリッドのノイズキャンセリング(NC)機能も搭載する。アプリ「AKG Headphones」からの各種設定も可能。
充電ケース内に、2.4GHz帯を使い、LC3+でイヤフォンへサウンドを送信するドングルも入っている。このドングルをパソコンやゲーム機などと接続し、そのサウンドをN5 Hybridから聴く事もできる。
NCワイヤレスヘッドフォン「N9 Hybrid」
対応するBluetoothコーデックなども含め、主な仕様はN5 Hybridと同じ。
ユニットは40mm径で、PU+LCP液晶ポリマー振動板を採用。剛性の高さを活かし、共振と歪みを減少させた。このヘッドフォンにもドングルが付属するが、ハウジングがスライドし、その中にドングルを収納できる。
ハーマンの石原氏は発表会の中で、AKGがオーストリアのウイーンで1947年に創業したことや、物理学者で発明家、ヴァイオリニスト、そして画家でもあったラドルフ・ゲリケ博士と、エンジニアのアーンスト・プレス氏が育てたブランドであることなどを説明。
革新的なヘッドフォンやマイクなどを多く手掛け、AKGブランドが誕生して以降、取得した音響機器関連の特許は1,200以上。世界中のアーティストに愛用され、1985年クインシー・ジョーンズがプロデュースした「We Are The World」では、マイケル・ジャクソンら世界的なアーティスト達がAKGのモニターヘッドフォンを装着しながら歌う姿が話題となった。
こうしたAKGのサウンドや、マイク技術などがN5 HybridとN9 Hybridに投入。音質だけでなく、通話品質も高めているという。
また、どちらもアクティブノイズキャンセリングを搭載しているが、「人間が不快に感じる騒音を積極的にキャンセルする一方で、音質への影響を考慮して、音を犠牲にするほど強くはNCをかけていない」と語り、NCイヤフォン/ヘッドフォンでも、AKGのこだわりが貫かれているとした。