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AK、背面の真空管が光るDAP「SP3000T」。qdc×FitEar注目イヤフォン「SUPERIOR EX」

Astell&KernのDAP最新モデル「SP3000T」

「春のヘッドフォン祭 2024」が4月27日に東京駅八重洲直結のステーションコンファレンス東京で開催。入場は無料。80社が出展しており、最新イヤフォンやヘッドフォン、オーディオ機器を試聴できる。ここでは、アユートのブースをレポートする。

Astell&Kern

Astell&KernのDAP最新モデル「SP3000T」が参考展示されている。

「SP3000T」。VUメーターも備えている

型番に「T」とついていることからわかるように、ミニチュアビンテージ真空管RAYTHEON「JAN6418」をデュアルで搭載。オペアンプと真空管アンプを使い分け、音の違いが楽しめるほか、それらの音を混ぜたハイブリッドアンプのサウンドも楽しめる「トリプルアンプシステム」を搭載。3段階の電圧が選べる真空管電流オプションとVUメーターも備えている。

真空管モードに設定している時に背面を見ると、真空管が光っているのが見える

DAC部分には、D/A信号処理を分離したAKM「AK4191EQ」×2と「AK4499EX」×2を搭載。リアルタイムアップサンプリングDAR機能も備えている。

筐体には、純度99.9%の銀メッキを施したStainless Steel 316Lハウジングを採用。CPUは、Snapdragon 6125 Octa-Core CPUを採用。8GB DDR4メモリーも搭載する。

Astell&KernとEmpire EarsがコラボしたIEM「NOVUS」

さらに、Astell&KernとEmpire EarsがコラボしたIEM「NOVUS」も参考展示。初夏に発売予定で、予価は88万円。

デュアルコンダクション・クアッドブリッド13ドライバーを搭載。内訳は、最新のSonion製デュアル骨伝導ドライバー、独自のデュアルW9+ダイナミックドライバー、Sonion製クアッド静電ドライバー、KnowlesとSonionの協力により設計された合計5基の特注BAドライバーを搭載する。

ハウジングには6061-T6アルミを採用。DLCコーティングを施した。24Kゴールドメッキ、サファイアガラスも使っている。

2つのブランドのデザイン哲学を高級時計のような職人技とシームレスに融合したビスポークデザインも特徴。

NOVUS

高純度5Nリニア結晶無酸素銅と4N金メッキ銀を使用した23.7AWGリッツ4芯ハイブリッドケーブルを採用している。

FiR Audio

Electron e12

さらに、アユートが4月1日から代理店業務を開始した、米ハイエンドIEMブランド「FiR Audio」(ファー・オーディオ)の製品も参考展示中。

日本初上陸となるのは、この中の「Electron e12」で、ダイナミックドライバー1基を搭載する。その他のモデルも含めた予想価格は以下の通り。発売時期はElectron e12が先で、順序他のモデルも登場する予定。

  • Electron e12(予想価格:330,000円)
  • Electron e10(予想価格:220,000円)
  • Flontier Neon 4(予想価格:418,000円)
  • Flontier Krypton 5(予想価格:550,000円)
  • Flontier Xenon 6(予想価格:715,000円)
Flontier Neon 4
Flontier Krypton 5
Flontier Xenon 6

Flontier Neon 4はBA×3ダイナミック型×1の4ドライバー。Flontier Krypton 5はBA×4、ダイナミック型×1の5ドライバー。Flontier Xenon 6はBA×4、ダイナミック型×1、EST×1の6ドライバー構成となる。

qdc

SUPERIOR EX

qdcブランドのコーナーでは、アユートとqdcの共同企画で誕生した「SUPERIOR」から、さらに一歩踏み込んだ音楽体験を得られるよう、qdcとFitEarがタッグを組んでアップデートしたエクストラモデル「SUPERIOR EX」が登場。5月11日発売予定で、価格は33,000円。

既存のSUPERIORをベースに、FitEarの協力を得て共同チューニング。チューニングをより活かせるよう筐体素材はアルミニウムを採用している。

ユニバーサルIEM「EMPEROR」

さらに、アユートとqdcの共同企画第3弾として登場したユニバーサルIEM「EMPEROR」(エンペラー/550,000円)も試聴可能。「これまで培ってきたqdcのIEM技術の粋を体感してもらうために新規開発した」という5ウェイ・トライブリッド15ドライバー搭載のハイエンドモデル。

EMPRESS-C

さらに、カスタムIEM専用モデルとしてラインナップされている、チューニングとデザインが少し異なる「EMPRESS-C」(エンプレス・シー)も展示されていた。

Maestraudio

MAPro1000

Maestraudioからは、モニターイヤフォンの形状を採用し、装着感をアップさせた
新イヤフォン「MAPro1000」も登場。5月11日発売で、価格は14,300円。4.4mmのバランス接続用ケーブル「MAPro1000 Cable 4.4」も5,500円で同日に発売する。

Maestraudio製IEMならではの広いサウンドステージ表現を維持したまま、より快適に耳にフィットする筐体設計を目指して開発。モニターイヤフォン形状の新IEMシリーズ「MAPro」の第1弾と位置づけられている。

ドライバーはハイブリッド構成。深く沈み込む低域再生を実現するという10mm径グラフェンコートダイナミックドライバーを搭載するほか、独自技術のパッシブ型セラミックコートツイーターを組み合わせ、MAProシリーズ用に新開発した5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)を初搭載している。

新フラッグシップIEM「RAVEN」

Empire Earsの新フラッグシップIEM「RAVEN」(レイブン/599,500円)も体験可能。

低域用に「W9+」(WEAPON 9+)と呼ばれるダイナミックドライバーを2基搭載。中域用としてKnowlesとSonionの協力で設計された特注のBAドライバー×5基、高域用にSonionの静電ツイーター×4基も搭載。

さらに、「W10」(WEAPON 10)と名付けられた骨伝導ドライバー×1基も装備。片側計12ドライバー構成となっている。