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パナソニック、広色域/忠実色再現の4K VIERA「AX800」

50〜65型で4K本格展開。音声操作やリモート視聴も

VIERA AX800シリーズ

 パナソニックは、独自の「ヘキサクロマドライブ」を搭載して高画質化や、音声操作を強化した4K液晶テレビ「VIERA AX800シリーズ」を5月中旬より発売する。50〜65型の3サイズ/5モデル展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は415,000円〜67万円前後。

 スタンドを一体型し、画面を上方向に傾斜させた「スラントデザイン(AX800)」と、通常のスタンドを採用する「スタンダードデザイン(AX800F)」の2種類のデザインを用意する。

 スラントデザインは、50型「TH-50AX800」、58型「TH-58AX800」、65型「TH-65AX800」の3サイズで展開し、店頭予想価格は50型が415,000円前後、58型が46万円前後、65型が67万円前後。スタンダードデザインは、50型の「TH-50AX800F」、58型の「TH-58AX800F」を用意し、店頭予想価格は50型が385,000円前後、58型が43万円前後。

 VIERA AX800シリーズでは、忠実画質再現技術「ヘキサクロマドライブ」と、4K広色域パネルにより、DCI規格に迫る広色域かつ、忠実な色表現を可能にしたとする。また、ユーザーインターフェイスも強化し、放送/録画番組やネットコンテンツを一覧表示して検索可能な「マイチャンネル」や音声操作にも対応。さらに、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が定めた「リモート視聴要件」にも6月上旬のバージョンアップで対応し、宅外のスマートフォンなどからのVIERA受信/録画番組の視聴が可能になる。

TH-65AX800
TH-58AX800F
TH-50AX800F
VIERA AX800シリーズ

ヘキサクロマドライブで広色域/忠実色再現

 65/58/50型の3,840×2,160ドット/4K液晶パネルを搭載。バックライトはエッジ型のLEDで、LEDエリア制御(ローカルディミング)に対応。映像の明暗に合わせてLEDの明滅を制御し、黒の締りの向上や、高コントラスト化を図った。チューナは地上/BS/110度CSデジタル×3で、USB HDDへの2番組同時録画機能も備えている。

 画質面の特徴は、新映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」を搭載し、広色域化と忠実な画質の再現を図ったこと。通常は3原色(RGB)の3つの座標軸だけで行なう処理を、補色(CMY)も加えて6つの座標軸で補正を行なう事により、中間色のねじれによる不自然な色の発生を抑え、色彩豊かで忠実な映像再現を可能にする。

 デジタルシネマ規格DCI比で約98%(従来モデルWT600は81%)の広色域化を実現。さらに、独自のカラーリマスター技術により、色圧縮された映像信号を、オリジナル映像に迫る色域まで復元するという。

 4K映像もHD映像も高画質処理する「4Kファインリマスターエンジン」を搭載。入力信号を12万通りの映像データベースと照合し、画質補正を行なう「リマスター超解像」や、映像の質感を高める「ファイン・ディテール超解像」を組み合わせ、地デジ放送やBDだけでなく、4Kネイティブ映像も高画質に4K表示する。

 また、色表現だけでなく、映画再生時の画質強化にも注力。特に暗部階調の制御を強化している。

 画像の暗い部分や明るい部分を分析して輝度を制御。黒浮きを抑え、より深い黒表現を行いながら、暗いシーンでも黒つぶれを抑える「エリアガンマ制御」を搭載。くっきり立体感のある映像で、豊かな階調を実現するという。映画用の「シネマモード」も搭載した。

 THX 4Kディスプレイの認証も取得。4K映像の表示能力を認定する米THXの規格で、映画監督の意図する映像を自宅で忠実に再現できる表示能力を有しているとする。

 アクティブシャッター方式の3Dに対応するが、3Dメガネ「TY-ER3D4MW」は別売。3Dメガネの通信方式はBluetoothで、フルHD 3Dグラス・イニシアチブ規格に準拠する。

 HDMI入力はHDMI 2.0に準拠し、4K/60p(4:4:4)入力に対応。色信号を圧縮しない4:4:4信号に対応しているため、対応機器の接続時には色再現性も向上。「シネマプロ」モードでは、MGVC対応のブルーレイDIGAでクロマアップコンバートされた映像信号(4:4:4)を入力すると、豊かな映像を楽しめる。

 65/58/55型のAX800シリーズではスタンドをなくした「スラントデザイン」により、家具のようにおけるデザインを目指した。これをパナソニックでは、「プレミアムファニチャーデザイン」と命名している。58/50型では、ペデスタルスタンドタイプの「AX800Fシリーズ」も用意している。

 また、電源やアンテナ、HDMIケーブルなどを背面からまとめて引き出せる「ケーブルマネジメント」構造も採用した。

録画番組やYouTubeを串刺し検索「マイチャンネル」。音声でDIGAに録画予約

マイチャンネル

 ユーザーインターフェイスも一新し、コンテンツの検索性やオススメなどの機能を強化。ユーザーのホーム画面となる「マイホーム」のほか、新たに「マイチャンネル」や「インフォメーションバー」を搭載した。

 「マイチャンネル」は、テレビ番組やUSB HDD/DIGAの録画番組、YouTube動画などのコンテンツを横断的に表示し、「あなたへのお勧め」や、キーワード検索したコンテンツなどを案内する機能。VIERAに登録されたユーザーごとにマイチャンネルが用意され、リモコンの「お気に入り登録」ボタンを押すことで、好みのコンテンツを学習し、おすすめ精度を高めてくれる。マイチャンネル対応のDIGAはDMR-BXT970/BXT870。

 また、新デザインのタッチパッドリモコンによる音声操作や音声検索に対応。マイチャンネル画面上で「AKB48」などのキーワードで、録画番組や放送予定の番組、YouTubeコンテンツなどを検索できる。

マイチャンネル画面の例

 音声操作のコマンドも大幅に強化し、DIGAとの連携やYouTube連携に対応。番組表やYouTube検索のほか、番組表の任意の番組を選び、「DIGAに録画予約」と音声で指示を出すと、録画予約を実行する。また、声でマイチャンネルやマイホームを切換られる「声紋認証」にも対応する。

 マイホーム画面からは、パナソニックの直販サイトやアプリマーケットにアクセス可能で、3Dメガネやカメラなどのオプション製品もマイホームから購入可能。また、マイホームクラウドからビデオメモやテキストメモ、写真などを友人と共有できる。

 「インフォメーションバー」は、VIERAに搭載した人感センサーと内蔵カメラにより、テレビの前に来た人物を特定。その人にあわせて、録画番組や家族からのメッセージを表示するほか、天気予報や時刻などを通知する。

新VIERAのコンセプトビデオ
タッチパッドリモコン

 また、Webブラウザも4K表示に対応。地図など4K表示に対応したWebサイトであれば、4Kの領域を活用した大画面表示が行なえる。4K画質で公開されているWeb動画なども、VIERAの映像処理回路で補正を行ない高画質化する。

 4Kの高解像度を生かし、番組表は地上デジタルの全チャンネル/24時間分を1画面で表示できる「27ch表示」に対応。文字サイズは7段階で変更できる。SDカードスロットやUSB端子を装備し、SDカードスロットやカードに記録した4K動画や写真などをテレビ上で再生できる。

リモート視聴にも対応。VIERAの放送/録画番組を遠隔視聴

 DLNA/DTCP-IPサーバー機能を搭載。USB HDDに録画した番組やSDメモリーカード、USBメモリに保存した写真などを、別室のVIERAに転送して視聴できる。HEVC/H.265デコーダも搭載している。ファイル共有機能も備えており、VIERAに接続したUSB HDDにパソコンから動画や写真を転送し、VIERAのメディアプレーヤー機能で再生できる。放送通信連携サービス「Hybridcast」やSkypeにも対応する。

 また、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が定めた「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に対応。6月上旬のアップデートにより対応。これにより、VIERAでUSB HDDに録画した番組や放送中の番組を、宅外のスマートフォンやタブレットから視聴可能になる。著作権保護技術にはDTCP+を利用している。

 リモート視聴用アプリは、iOS版を6月上旬に提供。Androidアプリも提供予定だが、時期は未定。

 外出先からの遠隔録画予約を可能にする「ディモーラ」や、録画した番組の中から、見たいシーンを再生する「ミモーラ」にも対応。ただし、シーン一覧/見どころ一覧からの再生などは、ディモーラ/ミモーラのプレミアム会員登録(月額324円)が必要。

リモコン

 Android/iOSアプリの「Panasonic TV Remote 2」もGoogle PlayやApp Storeで提供。スマートフォンやタブレットなどをテレビのリモコンとして利用したり、コンテンツの共有などの操作が行なえる。Android 4.0以降、iOS 5.0.1以降に対応する。

 スマートフォンをリモコンとして使うだけでなく、色合いや明るさなどを細かく設定できる「スマートキャリブレーション」にも対応。また、スマートフォンで撮影/保存した動画や写真、音楽などをVIERAに転送したり、その逆にVIERAの写真や動画をスマートフォンなどに無線LAN経由で転送する「スワイプ&シェア」にも対応している。

スピーカーも強化

 スピーカーは、ミッドレンジユニット×2とウーファ×1から構成される「スリムフロントスピーカー」。総合出力は18W(4W×2ch+10W)。新たに磁性流体ユニットを採用し、不要な振動(ローリング)を磁性流体で抑制し、歪みの少ない音を実現した。放熱性も改善したとしている。

 HDMI入力×4のほか、Display Port入力×1、D4入力×1、コンポジット入力×1、アナログ音声入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1を装備する。USBは3系統で、[USB3]端子のみUSB 3.0に対応する

 消費電力は65型が290Wで、58型が242W、50型が210Wで、待機時は各0.1W。年間消費電力量は65型が246kWh/年、65型が221kWh/年、50型が213kWh/年。

 スタンド利用時の外形寸法/重量は、TH-65AX800が146.6×36.8×88.7cm(幅×奥行き×高さ)/59kg、TH-58AX800が130.6×29.4×80.3cm(同)/48kg、TH-50AX800が113.1×23.8×69.7cm(同)/34kg。TH-58AX800Fが130.6×29.2×81.4cm(同)/35kg、TH-50AX800Fが113.1×29.2×70.8cm(同)/26kg。

(臼田勤哉)