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シャープ、番組を見ながら録画予約できる新AQUOSブルーレイ
オペーレーターが家庭のレコーダ操作する新サポート
(2014/5/15 13:30)
シャープは、「2画面見ながら操作」など操作性や検索性を向上し、リモート視聴にも対応したBlu-rayレコーダ「AQUOSブルーレイ」5製品を6月10より順次発売する。トリプルチューナや高音質パーツを搭載した「BD-T2600」など、HDD容量やチューナ数の違いで7モデルを用意する。価格はオープンプライスで店頭予想価格は55,000円から14万円前後。
型番 | チューナ | HDD | 発売日 | 店頭予想価格 |
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BD-T3600 | 3 | 3TB | 6月24日 | 14万円 |
BD-T2600 | 2TB | 11万5,000円 | ||
BD-W2600 | 2 | 6月10日 | 9万5,000円 | |
BD-W1600 | 1TB | 7万5,000円 | ||
BD-W560 BD-W560SW | 500GB | 6万5,000円 | ||
BD-S560 | 1 | 5万5,000円 |
トリプルチューナのBD-T3600/T2600は、高音質パーツや2系統のHDMI装備などで画質や音質にこだわった上位モデルで、HDD容量は3TB(BD-T3600)/2TB(BD-T2600)。
全機種が再生中でも録画予約や編集操作が行なえる「2画面見ながら操作」や、画面を見ながら検索が行なえる「簡単サクッと検索」に対応。また、8月末に予定しているソフトウェアアップデートにより、外出先からAQUOSブルーレイの受信番組や録画番組をストリーミング視聴可能にする「外からリモート視聴(DTCP+)」に対応する。
また、500GB HDDのWチューナモデル「BD-W560」は、ボディカラーがホワイトの「BD-W560SW」も用意する。
3チューナで3TBモデルも用意
上位モデルのBD-T3600/T2600は地上/BS/110度CSデジタルトリプルチューナを搭載し、HDD容量はT3600が3TB、T2600が2TB。カートリッジ型HDD「SHDD」によりHDD増設に対応する。
BD-W2600やW1600、W560はダブルチューナモデルで、HDD容量はW2600が2TB、W1600が1TB、W560が500GB。BD-S560はHDD 500GBのシングルチューナ機となる。ダブル/シングルチューナモデルでは、SHDDや1チャンネル自動録画には対応しないが、USB HDDによるHDD容量拡張は可能。
従来モデルと同様に、BDのローディング時間を高速化した「スピードBDドライブ」を搭載し、ディスクの読み込みを高速化している。MPEG-2 TSのストリーム録画のほか、MPEG-4 AVC/H.264にトランスコードしての長時間録画にも対応。最大12倍の長時間録画に対応し、14段階の画質設定が行なえる。
BD-T3600/T2600は、「3チャンネル自動録画」と「SHDD」への録画に対応。3系統をNHKやWOWOWなどのチャンネルに割り当て、予約録画の手間なく、1日最大18時間まで録り続けることが可能。録画した番組は「新・グループリスト」でチャンネル別に表示されるため、簡単に検索できるという。録画先は内蔵HDD、SHDD、USB HDDから選択できき、自動録画された番組はHDDの残時間が少なくなると自動消去される。
「2画面見ながら操作」で操作性/検索性を改善
新AQUOSブルーレイの特徴は操作性の改善。専用の[2画面]ボタンを押して、番組を“見ながら”録画予約や編集操作が行なえる新ユーザーインターフェース「2画面見ながら操作」を採用した。番組予約用の番組表とともに再生/放送画面を子画面表示することで、番組から目を離さずに録画予約が行なえるほか、番組を子画面表示しながら番組リストを立ち上げて録画番組の検索も行なえる。子画面のサイズ変更も可能。
また、番組を見ながら裏番組も子画面で確認できるように改善。実際の番組を子画面で確認しながら選局可能となった。
録画番組の再生では、「見どころポップアップ」を強化。録画リストや再生画面でリモコンの「(ポップアップ)メニュー」を押すと、一定間隔やチャプタ単位で番組のシーンをサムネイルで表示し、頭出しなどに利用できる機能だが、新たにポップアップ画面に番組情報も表示するようにした。これにより、サムネイルだけでなく番組内容も画面上で判別しやすくした。
検索機能も強化し、「簡単サクッと検索」を搭載。リモコンの検索ボタンから直接呼び出し可能とし、番組情報を元にキーワードを抽出することで、文字入力なしに出演者、番組名、ジャンル、キーワードなどから検索可能とした。
新・グループリストでは、「読売ジャイアンツ」、「長友佑都」、「ケンミンSHOW」などのキーワードで番組情報を自動的にグループ化。録画番組だけでなく番組表情報の検索時にも活用できる。
また、新たに1.5倍速の「見どころ早見再生」にも対応。番組を早見視聴中に先のシーンをサムネイルでポップアップ表示しながら、選択できるようになった。
リモート視聴に対応
トリプルチューナモデルのBD-T3600/T2600とダブルチューナのW2600/W1600は無線LANを搭載。全モデルでEthernetを装備し、リモート予約やDTCP-IP/DLNAサーバー機能に対応。
AQUOS PHONE以外のAndroid端末やiPhone/iPad向けにもアプリが提供され、アプリ「AQUOSリモート予約」を用いてリモート予約に対応するほか、「スマートフォン ボイスリモコン」を使い、音声で番組検索や番組表、録画リストの表示が可能。
また、宅外のスマートフォンやタブレットから、AQUOSブルーレイで受信している放送中番組や録画番組の視聴が可能になる「外からリモート視聴(DTCP+)」にも8月末のソフトウェア・アップデートで対応予定。アプリは有料で、iOSとAndroid用のシャープブランドのものになる見込み。
録画番組をハイビジョン画質のままネットワーク経由でスマートフォンにダビングできる「Wi-Fiダビング」機能も用意する。
インターネット経由のサポート「あんしんリモートサポート」も
ユニークな試みが、「あんしんリモートサポート」だ。インターネットに接続されたAQUOSブルーレイの操作がわからなかったり、トラブルが発生した際に、オペレータがユーザーのレコーダの表示画面を確認しながら、遠隔操作を行なうもの。インターネット接続環境さえあれば、サポートの利用は無料となる。
シャープによれば、BDレコーダはユーザーからの問い合わせ数が最も多い商品カテゴリなのだという。問い合わせ率は11%で、テレビが5%とやや高いが、エアコンが2%、冷蔵庫は0.2%などと比較して、群を抜いて相談が多い製品になってしまっている。そのうち半数は使い方相談で、基本操作の説明などのほか、ファームウェアをアップデートすれば解決する問題への問合せも多いという。
ただし、ユーザーに電話でメニュー操作方法を伝えて、ソフトウェアバージョンを調べるだけでも、10分ほどかかってしまっていたが、あんしんリモートサポートではオペレータが操作を行なうため、問題特定の迅速化やサポート時間短縮が図れる見込み。
映像エンジンの「高画質マスターエンジンBD」は長時間モード録画番組の高画質再生に対応。また、4K AQUOS「UD1シリーズ」とのHDMI接続時に原画に忠実な自然な色合いと、4K解像度を活かした表示を行なうという「4K純モード」も搭載する。
トリプルチューナモデルの出力端子はHDMI×2、D3出力×1、コンポジット出力×1、光デジタル音声出力×1、USB×2(データ用×1、外付けHDD用×1)など。コンポジット入力も備えている。トリプルチューナモデルは、アース付きの3極電源ケーブルや防振ドライブメカ、音響用電源回路コンデンサ、アンチバイブレーションキャビネットなどの高音質/高画質パーツを搭載する。
ダブルチューナとシングルチューナモデルの出力端子はHDMI×1、D3出力×1、コンポジット出力×1、光デジタル音声出力×1、USB×2(データ用×1、外付けHDD用×1)。コンポジット入力も備えている。
リモコンは「新・ファミリモコン」に強化。新たに検索ボタンなどを搭載した。
トリプルチューナモデルの消費電力は約33W(待機時0.2W)。年間消費電力量は約37kWh/年。外形寸法は430×236×61mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約4.2kg(T3600)/約4.1kg(T2600)。ダブル/シングルチューナモデルの消費電力は19~25W(待機時0.18W)。外形寸法は430×236×58mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.5kg(W2600)/約3.3kg(W1600)/約2.9kg(W560/S560)。