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W杯の4K試験放送パブリックビューイングがスタート。日本戦などのフルHD生中継も

 6月18日から、東京・丸の内の丸ビルにおいて「2014 FIFA ワールドカップ」の4K試験放送を使ったパブリックビューイングイベントがスタートした。会場に4K対応の85型BRAVIA「KD-85X9500B」が設置され、18日の17時から、1次予選の日本 VS コートジボワール戦(14日の試合)を自由に視聴できるようになっていた。今後も、6月22日と29日、7月6日と13日に4Kでのパブリックビューイングを実施する。入場は無料。

 上記以外の日にも、フルHD画質ではあるが36試合の生中継を会場で視聴可能。日本戦は6月20日のギリシャ戦(キックオフは日本時間の午前7時)と25日のコロンビア戦(同午前5時)をフルHDで生中継。日本戦の観戦には整理券が必要で、それぞれ前日の17時から整理券の配布を行なう。試合が行なわれていない時は、ワールドカップ関連のプロモーション映像などを観られるようにする。パブリックビューイングの期間は決勝戦の7月14日まで。

36試合を生中継。4Kは録画で22日〜も実施

会場の丸ビル「マルキューブ」には85型BRAVIA「KD-85X9500B」が3台。奥のプロジェクタはフルHD

 4K試験放送「Channel 4K」は、6月2日13時から、スカパーJSATの124/128度CS放送を利用して開始。NexTV-F加盟各社が15本の4K番組を制作したほか、ワールドカップの試合も放送される。視聴には無料だが、4K放送に対応したテレビ、Channel 4K対応チューナ、スカパー!ICカード、チューナとテレビを接続するためのハイスピードHDMIケーブル(カテゴリ2)などが必要。

 今回のパブリックビューイングは、ワールドカップのテレビ生中継などを楽しめるイベント。6月2日から次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が実施している4K試験放送「Channel 4K」の映像を、多くの人が体験できる機会となっている。「2014 FIFA World Cup Brazil Public Viewing in Marunouchi実行委員会」が主催、NexTV-Fやソニーなどが協力している。

 東京・丸の内の丸ビル(東京都千代田区丸の内2-4-1)1Fにあるイベントスペース「マルキューブ」に、85型の4K BRAVIA「KD-85X9500B」を3台設置。4K試験放送を受信できる環境を用意した。チューナはシャープの「TU-UD1000」を使用し、「Channel 4K」を受信してリアルタイムでテレビに表示していた。なお、映像はFIFA TVとNHKが制作した8K映像を4Kにダウンコンバートしたもの。18日には、仕事帰りの会社員らが訪れ、コートジボワール戦を観戦していた。

18日に試験放送で受信していたコートジボワール戦の模様
前半16分に本田選手が先制ゴールを決めたシーンで盛り上がっていた

 丸ビルのパブリックビューイングでは、6月22日と29日、7月6日と13日にも4K映像で視聴可能。スケジュールは下記の通り。

  • 6月22日(日)14時〜 日本 VS コートジボワール
  • 6月29日(日)14時〜 日本 VS コートジボワール
  • 7月6日(日)14時〜 ベスト16(グループ C・1位 VS グループD・2位)
  • 7月13日(日)14時〜 準々決勝(マッチ58:W53 VS W54)
丸ビルでは36試合を生中継
日本戦の前に整理券を配布する
試合/放送スケジュール

 なお、4K試験放送の「Channel 4K」における今後のワールドカップの放送は、下記のスケジュール。

  • 【セカンドステージ(決勝トーナメント)
     グループC・1位 VS グループD・2位(マッチ50)
     試合開始:6月28日(土)17時〜 4K放送開始:7月1日(火)17時〜
  • 準々決勝(マッチ58)
     試合開始:7月4日(金)13時〜 4K放送開始:7月7日(月) 17時〜
  • 決勝(マッチ64)
     試合開始:7月13日(日)16時〜 4K放送開始:7月16日(水)17時〜

4Kレコーダ先行発売で店頭でも視聴環境が増加。1日平均50件の問い合わせ

 パブリックビューイングの開始に先立ち、NexTV-Fの元橋圭哉氏に、6月2日より始まった4K試験放送の現状について話をうかがった。

 4K試験放送に対応したチューナは、シャープが「AQUOS 4Kレコーダー(TU-UD1000)」を6月25日から発売。ソニーも秋にはチューナを発売予定としている。なお、全国の一部店舗では「AQUOS 4Kレコーダー」が既に先行発売されており、店頭展示の合計で既に数百台のテレビが4K試験放送を受信しているという。このほか、J:COMのショップやNTTのショールームなどでも試験放送が視聴できるスペースが用意されている。総務省のロビーにも、17日から85型の4K対応テレビを設置、試験放送を受信しているという。

 家庭で視聴するには、機器を用意した後、著作権保護のスクランブルを解除する目的で、次世代放送推進フォーラムのコールセンターに視聴の申し込みが必要となる。申し込みの件数を今後公開するかどうかについては検討中だという。試験放送の開始後、受信に必要な機器や手続きなどについてのコールセンターへの問い合わせ件数は1日平均50件ほどで、開始前に比べ増えたとのこと。「ワールドカップは4Kをアピールするきっかけ。これを継続していくことが課題」と元橋氏は述べている。

 なお、現在の4K試験放送の録画に関する仕様はコピーワンス(1回録画のみ)で、実際にコピーワンスの信号を含めて放送されている。ただし、今後の本放送でダビング回数をどうするかといった詳細な規定は、NexTV-Fではなく各放送サービス事業者が決めていくことになるという。また、総務省のロードマップでは16年に本放送の開始を見込んでいるが、受信機がこれよりも前に普及して行けば前倒しになったり、逆に普及が遅れれば本放送の開始時期も後ろにずれる可能性があるとしている。

(中林暁)