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Cabos搭載PCを販売、違法アップロードを教えた男性が送致。JASRACが初めて幇助者を告訴
(2014/6/24 14:59)
香川県警察本部生活安全部生活環境課と香川県高松東警察署は24日、ファイル共有ソフト「Cabos」を使用してインターネット上に音楽ファイルなどを公開していた徳島県鳴門市在住の女性(35歳)と、これを幇助した同市在住の男性(39歳)を、高松地方検察庁に送致した。JASRAC(日本音楽著作権協会)が明らかにしたもので、JASRACがファイル共有ソフトによる違法アップロードの幇助者を告訴したのは初めて。
また、沖縄県警生活保安課と那覇署は6月19日、「FC2動画」にアニメ作品を無断配信していた札幌市の契約社員男性(48歳)を、著作権法違反の疑いで那覇地検に送致した。ACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が明らかにした。
Cabos搭載のパソコンを販売、操作方法などを教えて著作権侵害を幇助
告訴された徳島県の35歳女性は、Cabosを使用してJASRACの管理楽曲を含む音楽ファイルを無断でインターネット上に公開、不特定多数のユーザに対して送信できるようにして著作権(公衆送信権)を侵害していたという。また、39歳男性は、この女性にCabosをインストールしたパソコンを販売して操作方法を教えていた。JASRACは6月10日にこの2人を告訴しており、JASRACがファイル共有ソフトによる違法アップロードの幇助者を告訴したのは初の事例となる。
警察の調べによると、この女性は約5年前より男性が経営する家電販売店で購入したパソコンでCabosを利用するようになり、同ソフトを使って入手した約2,000件の音楽ファイルを保存。男性は、パソコンを販売した後、女性からCabosが正常に動作しないとの問合せに応じて同ソフトの再インストールを行なっていたという。
「小遣い稼ぎ」でFC2動画に違法アップロード
札幌市の48歳男性は、1月3日に「クレヨンしんちゃん/バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」の動画ファイルを、同29日には「ブラック・ジャック FINAL KARTE11」の動画ファイルを、FC2が管理するサーバーにアップロード。不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにして著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。
沖縄県警の捜査員がサイバーパトロールで発見、ACCSを通じて著作権者に連絡した。警察の調べに対し、男性は「小遣い稼ぎのためアップロードした」などと供述しているという。なお、この男性は、5月28日にもアニメと映像作品を違法アップロードした疑いで逮捕/送致されている。