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最高画質からフルHD置き換えまで新VIERAは「選べる4K」

東京五輪に向け「ビューティフルジャパン」推進

 パナソニックは25日、4K対応の液晶テレビ「4K VIERA」の発表会を開催した。最高画質のAX900シリーズとフルHDテレビの置換えを狙うAX700シリーズに、ミドルクラスで発売済みのAX800シリーズを加えた、3シリーズ12機種の4Kテレビで、2014年の秋冬商戦に臨む。

 発表会では、新4K VIERAの画質やスマート機能の説明に加え、パナソニックが2020年の東京オリンピックに向けてスタートするプロジェクト「ビューティフルジャパン」についても明らかにされた。

VIERA AX900シリーズ
VIERA AX700シリーズ

右肩上がりの4Kテレビ。この秋冬は画質、価格で「選べる4K」に

コンシューマーマーケティングジャパン本部 中島本部長

 パナソニック 常務役員 コンシューマーマーケティングジャパン本部本部長の中島幸男氏は、国内テレビ市場の現状と今後の予測について説明。中島本部長は、2011年の地上アナログ停波以降続いていた市場低迷からようやく回復傾向であること、平均7〜8年というテレビの買い換えサイクルなどを考慮すると、「2016年以降は右肩上がりになり、2018年〜2020年の東京オリンピックに向け、800万台市場を回復する」と予測。東京五輪に向けた強気の市場予測を示した。

 4Kテレビについては、日本において「予想以上の伸び」として、2014年は32万台、2015年は60.7万台、2016年には92.8万台まで拡大すると予測。「50型以上に占める割合は、2016年で50%と考えていたが、いまは8割になると予測している。4Kテレビへの関心は間違いなく高まっている」と語り、新たな選択肢として新4K VIERA AX900/AX700シリーズを披露した。

テレビの販売動向
4Kテレビは想定以上の伸び
4Kテレビの満足度調査
4K VIERA AX900/AX700シリーズを披露
パナソニック4K製品群と連携

 パナソニックの製品展開においては、ミラーレス一眼の「DMC-GH4」、アクションカメラの「HX-A500」、デジタルカメラ「DMC-FZ1000」など、カメラにおける4K対応製品を強化のほか、ディスプレイとしての4K VIERA、そして22日に発表したBDレコーダの新DIGAにおいて4K動画の取り込みに対応したことを紹介。「4Kの撮る、見る、残すを実現できるのはパナソニックだけ」とアピールした。

楠見ホームエンターテインメント事業部長

 アプライアンス社ホームエンターテインメント事業部 事業部長の楠見雄規氏は、新VIERAが目指したものを「Life+Screenをコンセプトに、先進技術で感動体験と驚きのテレビ体験をプラスしていくという目標はそのままに、さらなる高画質化を目指した」と述べ、AX900に集約した技術や機能について説明した

 5月発売のVIERA AX800シリーズで高評価を受けていた画質を進化させ、直下型LEDの採用による明るさの向上やコントラストの向上、IPSパネルの採用による視野角の拡大、直下型LEDを活かしたバックライトエリア制御の導入などを紹介。直下型LEDと高開口率パネルの採用により、明るくなっただけでなく、階調表現を向上したこともアピールし、明部については「ダイナミックレンジリマスター」により、暗部についてはバックライトエリア制御が、コントラスト感だけでなく階調表現にも効果を発揮しているとする。

TH-65AX900
IPSパネルと直下型LEDバックライト採用
広視野角もアピール
バックライトエリア制御

 ヘキサクロマドライブの採用による広色域対応については、新たにBT.2020の表示に対応。また、地上デジタル放送などの画質についても、新搭載の4KファインリマスターエンジンPROにより、高画質化を図ったことなどを説明した。各機能の詳細についてはAX900の記事を参照してほしい。

4KファインリマスターエンジンPRO
ダイナミックレンジリマスター

 40〜55型の4K入門機となるVIERA AX700シリーズについては、「フルHDテレビの置き換えを狙う」と位置づけ、4Kならではの高精細さや画質を普及価格帯でも提案していく。3シリーズ12モデルのラインナップを揃え、「VIERAは、4Kテレビでも画面サイズや機能で選べる」とアピールした。

4Kで挑戦する若きアスリートと日本の風景を残す「ビューティフルジャパン」

ビューティフルジャパンのアンバサダーは綾瀬はるかさん。中島本部長とトークも

 新4K VIERAの発表とともに、パナソニックのプロジェクトとして発表されたのが「ビューティフルジャパン」。

 これは、2020年開催の東京オリンピックに向け、パナソニックがオリンピック公式パートナーとして、取り組むプロジェクト。パナソニックの先進製品を使いながら、オリンピックを目指すジュニアアスリートと、彼らを育む日本の風景を追いかけることで、「挑戦することの大切さ、夢を追う事の素晴らしさ、日本の美しさ」を発信していくとする。

 6年間という長期間のプロジェクトとなっており、47都道府県の若きアスリートたちを取材。練習風景やオリンピックへの思い、応援する人々、その土地の美しさなどを4K映像で記録し、様々なメディアを通じて配信する。同プロジェクトのアンバサダーには綾瀬はるかさんが就任する。

 VIERAの発売日となる10月17日からビューティフルジャパン プロジェクトCMを放送。パナソニックの「ビューティフルジャパン」サイト上ではテレビに先駆けてCMを先行配信する。第1弾として「福島」、「静岡」の2つの映像コンテンツを用意し、オリンピックを目指す若者たちの姿を収録している。

 VIERA AX900シリーズには、「ビューティフルジャパン」アプリをプリインストール。ネットワーク経由で、ビューティフルジャパンの映像コンテンツを楽しめる。

オリンピックに挑む若いアスリートたちの姿を4Kで記録。6年間にわたって追いかける

 コンシューマーマーケティングジャパン本部の中島本部長は、「パナソニックにしかできない方法でオリンピックを盛り上げる。オリンピックを目指す少年、少女は日本中にいる。それぞれの土地の美しさもあわせてとりあげて、東京オリンピックを盛り上げたい。パナソニックとして、かつてない6年に及ぶコミュニケーションを戦略的にやる。子どもたちがオリンピックに挑戦するように、パナソニックにとっても挑戦」とプロジェクトの意義を説明した。

綾瀬さんの号令でプロジェクトスタート。東京五輪までカウントダウン

 発表会には、プロジェクトのアンバサダーである綾瀬はるかさんも登場。「子どもたちの夢を載せたプロジェクトに一緒に参加させていただけて嬉しい」と語ったほか、「福島の新体操クラブに、何も言わずに突然行ったら、“わー”より“あっ”という感じで、どうしようという反応でした」などの取材のエピソードも披露。綾瀬さんが新体操や陸上などに挑戦するシーンも収められているという。

 陸上経験者の綾瀬さんだが、小、中学生のトップ選手には「全然追いつかない」とコメント。同じく陸上経験者という中島本部長も、「私は中学生で12.8秒だったのに、小学生で12.1秒というすごい子もいる。これからの成長を応援していきたい」と語った。

 2020年の目標を聞かれた綾瀬さんは、「子どもたちがオリンピックに出る時にはぜひ応援に行きたい。その時には、オリンピックのスポーツの感動のように、演じることで同じように感動を揺さぶる作品に携わっていたい」と回答。中島本部長は、「日本中のお客様が盛り上がれるように、やれることは全部やりたい。プロジェクトもその一つだが、さらなる技術革新を図り、最高の感動を伝えていきたい」と語った。

(臼田勤哉)