ニュース
音茶楽が2.5mm 4極バランスイヤフォン展示。都市型迷彩ヘッドフォンも
(2014/10/25 20:15)
10月25日(土)と26日(日)の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドフォン祭 2014」。AV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催するイベントで、各社の新製品が展示、試聴もできる。ここでは音茶楽などのブースをレポートする。
音茶楽/茶楽音人
目玉として、11月下旬より発売するイヤフォン「Flat4-楓弐型(KAEDE TypeII)」を展示している。価格はオープンで、音茶楽Sound Customizeでの販売予定価格は75,000円。イベントでは、少量の先行販売も実施する。
'12年11月より発売され、販売完了している「Flat4-楓」(KAEDE)」の構成部品を、塗装材料や音響抵抗材などの細部まで見直し、余韻レベルのかすかな音まで磨き上げたという新モデル。従来モデルと同様に、2つのフルレンジエレメントを水平対向配置する独自の「Flat4(Full-range 2-element 4-way effect)」を採用。10mm径のダイナミック型ユニットを水平対向で配置し、振動をキャンセルして深い低音を実現している。
また、位相補正チューブにより、外耳道閉管共振を抑制して中高音域を改善。そのほか、音響抵抗の削除と小型エレメントの採用で超高音域も改善させたという。
なお、通常モデルはステレオミニの入力端子だが、これをハイレゾプレーヤーのAK240などが採用している2.5mm、4極バランスに対応させたモデルも参考展示。「Donguri」の2.5mm、4極バランスも用意されている。フジヤエービックと共同で開発しているというもので、「来場者の反応も見ながら、発売に向けて前向きに検討していきたい」という。
TTR、「茶楽音人(Surround)」ブランドのブースでは、11月下旬発売のイヤフォン「Donguri-鐘(SYOU)」が試聴可能。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,380円前後(税込)。
10mm径ダイナミック型ユニットを搭載。2013年11月発売の「Donguri-欅(KEYAKI)」の基本構造を踏襲しつつ、リア/フロントキャビネットの素材を欅/ステンレスからアルミに変更。内部を天然素材でダンピングし、筐体による付帯音を抑制している。
音響技術には、音茶楽による「トルネード・イコライザ」方式を採用。カナル型イヤフォンが外耳道を塞ぐことによって生じる6kHz付近の共振を抑えている。エレメントに「アコースティック・ターボ回路」を付加することで、低fo化による重低音域の充実と、中音域での感度向上を両立。エレメントのフレームとプロテクター素材に液晶ポリマーを採用し、エレメント自体の振動による微小な付帯音まで高音質になるよう設計している。
他にも、6月に発売した「Donguri-楽(RAKU)」の数量限定カラー"濃茶(こいちゃ)"も11月下旬に発売。店頭予想価格は16,200円前後(税込)だ。
フォーカルポイント
JayBirdのコーナーでは、フィットネスやスポーツ向けのBluetoothイヤフォン「BlueBuds X Bluetooth イヤホン」、「Freedom Sprint Bluetooth イヤホン」を紹介。
新モデルとして、「BlueBuds X Bluetooth イヤホン」の新色「CAMO」を参考展示している。名前の通り、都市型迷彩柄を採用したモデルで、価格は通常モデルと同額。年内の発売を目指しているという。
DMR
英ROCK JAW(ロック・ジョー)の新イヤフォンとして、BAとダイナミックのハイブリッド型ドライバを搭載した「KOMMAND(コマンド)」など3モデルを紹介している。価格は、KOMMANDが18,800円(税込)、ダイナミック型1基の「ARCANA(アルカナ)」と「HYDRA(ヒュドラ)」が各6,480円(税込)。KOMMANDは11月上旬、ARCANAとHYDRAは10月25日に発売する。
KOMMANDは、BAドライバと8mm径ダイナミックドライバを各1基備えたハイブリッドイヤフォン。フィルターの取り外しが可能で、3つの異なる音質特性を持ったフィルタ(Black/Silver/Gold)を付け替えることで、好みに合わせてチューニングできる。
ARCANAとHYDRAは、いずれも8mm径のダイナミック型ドライバ1基を搭載し、ハウジングの素材が異なる。ARCANAの筐体はアルミニウムとローズウッドを組み合わせており、「解像度、超高音域のディテール再現に優れたモデル」としている。HYDRAはアルミ筐体で、「中音域を少し抑える事により、重低音からキラキラとした高音域再生」が特徴。
PHONON
モニターヘッドフォンなどを手掛ける「PHONON」は、モニターライクな音質を持ちながら、折り畳み可能にするなど、可搬性を高めたモバイルヘッドフォン「PHONON 4000」を参考展示している。2015年春頃の発売を目指しており、予価は25,000円前後。40mm径ドライバを搭載した密閉型で、インピーダンスは46Ω。
バイオスケール(Bispa)
Bispaのブースでは、11月~12月頃の発売を予定しているという、ポータブルDACを参考展示。ユーザーの声を取り入れ、入出力端子(光/同軸デジタル入力、)をフロントに集約、ヘッドフォンアンプは搭載しない純粋なDACで、単4電池(ニッケル水素充電池)4本で動作するのも特徴。価格は38,400円程度を予定している。
ユニークなのは、ニッケル水素充電池を電源としている事を活かした電源回路。高性能なリニアレギュレーターを使い、DAIデジタル部/DAIその他、DACデジタル部/DAC電源部/DACアナログ部、クロック部の6系統に、全て個別の電源ラインを設けている。音質の要となるローパスフィルタ部には、反転電源回路を採用し、オペアンプが十分な性能で動作するようにしている。ローパスフィルタは交換式。DACチップは「PCM5102A」。
ヘッドホン用リケーブル「BSP-PHPA-UCSHPMM」の新製品も展示。ゼンハイザーのMOMENTUM用、HD598/ULTRAZONEマイクロプラグコネクタ用、さらに登場したばかりのソニーフラッグシップヘッドフォン「MDR-Z7」用リケーブルの発売も決定したという。
JM Plus
台湾のカスタムIEMディーラー、JM Plusもブースを出店。ドイツのカスタムイヤフォン「Rhines custom monitors」、米国の「Clear Tune Monitors」、ポーランドの「Custom Art」のイヤモニラインナップを展示。
「Rhines custom monitors」の製品は37,500円~12万円程度と幅広いラインナップ。「Clear Tune Monitors」には、木目デザインではなく、本物の木材をシェルの中に配置したモデルをラインナップするのが特徴。「Custom Art」のイヤモニは、医療用器具にも使われる柔らかなシリコン素材を使っているのが特徴で、遮音性が高く、長時間利用でも耳への負担が少ないという。