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MSB、ネットワーク対応のBD/USBトランスポート「Signature UMT」。150万円

 アクシスは、ハイレゾファイルのネットワーク再生やBlu-ray/DVD/SACD/USBなどに対応した米MSB Technology製のユニバーサルトランスポート「Signature Universal Media Transport(Signature UMT)」を11月に発売する。価格は150万円。また、同一デザインを採用するセパレートの電源ユニット「Dual Signature Transport Power Base」も63万円で同じく11月に発売する。

Signature Universal Media Transport
トランスポートと共通デザインの電源ユニット「Dual Signature Transport Power Base」と組み合わせて使用できる

 Signature UMTは、現行モデル「Universal Media Transport Plus(UMT plus)」の上位機種で、CD/SACDやBlu-ray、HRx、DVD、DVDオーディオに対応。USBメモリや外付けHDD、ネットワーク内にある192kHz/24bitまでのPCMや、DSD 2.8MHzなども再生できる。放熱性とデザイン性を高めた新「Euro Heatsink」筐体を採用。新電源ユニットのDual Signature Transport Power Baseと組み合わせることで、オーディオ/ビデオ回路に独立して電源供給し、高いSNを実現するという。

 同社製の「MSB DAC」と組み合わせる際は、MSB PRO I2S接続(カテゴリ6のEthernetケーブルで接続)を使用し、192kHz/32bitまでのPCMと、SACD信号をネイティブで送り出せる。MSB PRO I2S接続時は、トランスポートからDACにデータ信号とビットクロック、ワードクロックをシリアルバスデータで送り、DACからは高精度マスタークロックを送ってトランスポートを完全同期させることでジッターを抑える。また、相互のグランドをフローティングし、ノイズの影響を防いでいる。MSB DAC以外のDACと組み合わせた場合は、内蔵の高精度マスタークロックで信号処理を行なう。

 ドライブの回転やビデオ系の駆動などからの影響を避けるため、オーディオ回路側に配置したマスタークロックからドライブメカニズムもコントロールする「アドバンスド・クロックマネージメント・テクノロジー」で、安定したデジタルオーディオ信号処理を実現。信号データは一旦メモリに取り込んで、再整列して送り出す。「ジッターフリーでビットパーフェクトなデータトランスポーテーションを可能とする音質最重視の方式」としている。

 ディスクドライブ部も強化。特製の削り出しメタルトレーを採用し、強固なマウントベースに収容された強化ドライブメカニズムにより、レーザーピックアップシステムの安定性を向上している。内部基板のヒートシンク機構も改良し、新素材の採用などで放熱性を高めている。

 HDMI出力は2系統装備。最新ビデオプロセッサのDARBEEを搭載し、4K2K映像もサポートする。オーディオ出力は、同軸デジタル×3と、光デジタル、AES/EBU、MSB PRO I2Sを備える。USBは3系統。

 対応形式はWAV、FLAC、MP3、ドルビーデジタル、DTS、DTS-HDなど。ディスクはCD、SACD、Blu-ray(BD-Audio、3D、BD-Live、BD-R/RE対応)、HRx、DVDビデオ/オーディオなどが利用できる。

 外形寸法は441×325×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6kg。リモコンが付属する。別売電源ユニットのDual Signature Transport Power Baseは、出力が12VDC×2で、消費電力は30W。

(中林暁)